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奥多摩主脈環状縦走~敗退


奥多摩の石尾根、長沢背稜ともそれぞれ通して歩いたことはあるが、これを一本の環にしつなげ奥多摩をぐるり一周する計画。右回りにするか、左まわりにするか迷うが、石尾根~雲取間は登りでは部分的にしか歩いたことがないので、今回は右回り、奥多摩駅~石尾根~雲取山~長沢背稜~川苔山~奥多摩と歩くことに。週末を使って1泊2日で早駆けする計画。

2010年3月13日

4:00起床。駅前のコンビニ、100円ローソンでツマミ、行動食などを揃え5時過ぎの京王線に乗り、電車を乗り継ぎ7:20奥多摩駅着。

7:30 奥多摩駅出発

タイムズマートの横の階段から登り始める。道端にはまだ水曜に降った雪が結構残っている。

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羽黒三田神社でフリースを脱ぎ、ズボンをジップオフして短パン+2XUタイツ+ゲイターに。車道から登山道に入るあたりで一人単独の登山者を抜く。同じ電車きたなかで私を含め3人ほどが駅から石尾根にとりついた様子。登山道には雪が。200mほど登り、8:30 尾根に出た。

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このあたりで積雪30cm程度。湿った重い雪。踏み跡の上を飛ばして歩く。登るにつれ雪は少しづつ深くなっていく。踝上の壺足。

10:50 六ツ石山。晴れていて気持ちがいい。菓子パンで軽く昼ごはん。ここで後続する2名と会う。一人は石尾根を縦走するらしい。

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縦走路への分岐まで戻り、先を急ぐ。が、少しいって先程の単独縦走者を抜くと踏み跡がなくなり、この六ツ石山の北面を巻くあたりから将門馬場あたりまでは尾根の北面で積雪50cmくらいで踝~膝下くらいまでの壺足。難儀する。こんなことならアルミワカン持ってくれば良かった。

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将門馬場からは尾根南側の巻道をゆくが相変わらず雪が多く思うようにスピードがでない。水根からの道と出会う直前で、反対方向から下山する単独の若者とすれ違少し話してお互いにここからは踏み跡があることを喜ぶ。昨日は雲取摩避難小屋に泊まり5:00に出発してきたらしい。

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鷹巣からは尾根を行きたいのでここから尾根道に戻る。ここからはしっかりと踏み跡がある。

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13:50 鷹ノ巣山頂上。登山者4、5人。まだまだ先が長い・・・

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鷹ノ巣避難小屋前の防火帯のベンチで、菓子パン。先を急ぐ。ここで奥多摩からの縦走者にまた抜かれる。結局ここから七ッ石山までの尾根道にはまた踏み跡がなくこの縦走者と互いに抜かれたり抜いたりしながら、先をゆく者が踏み跡をつけて歩くことに。

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トレースのないところに踏み跡をつけるのは嬉しいような辛いような・・・鷹の巣を越えてからは空も曇ってきて、風も強くなってくるし雪は深いわでプチ雪山気分を満喫??。

15:00 日陰名栗山

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15:30 高丸山

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千本ツツジあたり。やっぱり冬山はいいな・・・

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16:40 七ツ石山 まだまだあるな・・。♪♪石尾根は続くーよー、どーこまでもー♪♪ 今日は雲取山荘くらいまでは行けると思ってたがとてもじゃないけど無理そう。奥多摩小屋がせいぜいか。ここからはまた踏み跡が復活した。

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傾く夕日をバックに自分撮り・・・

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17:30 奥多摩小屋着。今日はここまでとする。小屋で記帳し、幕営場に戻りテントを設営。他にテント2張りとツエルト一張。今日はBig Agnes Copper Spur UL1を持参。テストで公園で一度張っただけで山で張るのは初めて。整地して、4隅をしっかりペグダウンしてインナーを吊り下げるところまではうまくいったが、風が唸りをあげて吹いていてフライを張るのに手こずる。10分ほどかかってなんとか設営するともう陽が落ちて暗い。テントを設営中、今日ずっと抜きつ抜かれつした単独縦走者が通りすぎる。今日の泊まりは頂上避難小屋か。

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幕営場から水場まで往復5分もかからないが、テントを離れるのが躊躇われるくらいの強風。急いで汲んで帰りテントがあったときにはほっとした。

このテントで夜を明かすのは初めてだが、なかなか居住性がいい。外は轟々と風が吹いているが出入口の反対側のフライが時々ぐっと内側に凹む程度。ポールのしなりもあまりない。

荷物を整理し、マットを膨らませて一息。テント内で気温3℃。ワインで一人乾杯。つまみはカマンベール、ミミガー、メザシ、メンチカツ、魚肉ソーセージ。今回は早駆けということで荷物も絞ったつもりだがなぜかツマミだけは充実。

今回は火器はEVERNEW TI ALCOHOL STOVE STAND DXを持参。とりあえず問題なく使えた。広い前室で湯を沸かして、アルファー米ピラフとインスタント味噌汁。ちなみにCopper Spur UL1は前室のフライジッパーがダブルスライダーになっていて、上にベンチレーションを設けることができてとても便利。もちろん雨なら使えないが・・・

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昨年の秋から、いただきものシュークリームか何かが入っていたアルミ蒸着袋を適当に切って養生テープとクリップで口をとめるだけのコージーもどきを使っているがなかなかいい。湯を入れたアルファー米パックを入れて股ぐらに挟むか寝袋のなかにいれておくかすると7,8分でアルファー米が元に戻り、冬でもほかほかの温かいまま食べることができる。

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今日は少なくとも雲取山荘まで、あわよくばもう少し先、芋の木ドッケの先あたりでテント泊と思っていたが甘かった。飲みながら明日のコースを地図を見ながら検討したが、今日でここまでしかこれないなら、入山者が少なくトレースの期待できない長沢背稜を歩き通して奥多摩駅まで抜けるのはとても無理なことは酔っ払った頭でもよーくわかった。酉谷から日原に抜けるのさえ陽のあるうちには無理かも。ということで、明日は雲取山までピストンして素直に鴨沢に下山することを決定。敗退。ほろ苦い酒を一人飲んだ。



2010年3月14日

4:00 起床。
携帯を家に忘れてきて目覚ましがなかったが自然に3:30くらいに目が覚めた。昨夜は21:00くらいまでは風が強く轟々とうるさかったが、0:00くらいに一度目が覚めたときにはもう風はおさまりしーんとしていた。テント内気温-4℃。

湯を沸かし、お茶、アルファー米の五目ご飯、味噌汁、珈琲。身支度を整え、テント内を簡単に片付ける。

5:00 出発。朝は雪が凍っているので軽アイゼンをつけた。ちなみに昨日はアイゼンなしでずっと歩いた。ヘッドライトをつけて星明りのなかを歩く。小雲取を超えたあたりで空が明るくなってきた。


5:40 雲取山頂上。ご来光目当ての人たちが20人ちかく。雲から陽がのぞくのを見届けてさっさと下山。

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日の出と飛行機雲

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6:30 奥多摩小屋。

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外で湯を沸かしながらテントを片付け、珈琲を飲んで今日の昼食用だった菓子パンを食べる。


7:00 出発。

鴨沢への道はところどころ倒木があって邪魔なところもあるが適度に雪があって歩きやすい。

9:30 鴨沢バス停着。車道に出てからは少し走って、9:32のバスにギリギリセーフ。

10:15 奥多摩駅

午前中で餃子はまだやっていないので、駅二階の蕎麦屋「そばの花」へ。大盛りざる蕎麦とわさび焼酎蕎麦湯割り。サービスで自家製沢庵。蕎麦も酒もなかなか。私しか客がいなかったので、一人で店を切り盛りするおばさんと少し話す。奥多摩の老人たちは、町から山を見て山の木々に降った雪が着いているあいだはまだ雪が降るというそうだ。窓から見える山にはもう雪がついていないので奥多摩の町には今年はもう雪は降らないのだろう。また昔(10年以上前)、駅の前(いまりそなのATMがあるあたり)にあった立ち食い蕎麦屋と現在の二階のこの店は関係ないこと、等々。


電車を乗り継ぎ、昼過ぎには帰宅。


雪があることは予想していたし、雪の量も予想より多かったわけではないが、やはり残雪期に奥多摩環状縦走を1泊2日で歩き通すのは無理だった。ちょっとなめていました。今度は雪のない時期に予備日をとって再チャレンジしてみよう。
by mobydick67 | 2010-03-15 20:16 | 山歩き

風がビュービュー 厳冬期 八ヶ岳


 2月上旬土曜に池袋で甲武信小屋の新年会があり、テントばっかりで小屋に宿泊しない私もお招きいただき、とても楽しい時間を過ごしたが、そのとき二次会中、終電間際に戦列から脱落したイジルさんがよほど急いでいたのか化繊インシュレーションジャッケットを忘れて帰り、なぜか私はそれをいつのまにか自分のダウンジャケットの上に重ね着して4次会まで参加していたのだが、先日の奥秩父縦走の際にもいろいろ世話になったし、冬の最中、ジャケットなしで風邪でもひいたら大変なので、翌月曜、仕事に行く際にそれをザックに入れて家を出て、夜21:30くらいに仕事が終わってからイジルさんによかったら今日これからジャケットをお届けしますけど・・とメールを入れると、いつもイジルさんがとぐろを巻いて飲んでいる京王沿線の某居酒屋で待ち合わせということになり、そこに寄ると、もう一杯やってごきげんなイジルさんが待ち構えていて、自転車なのでと断って、グレープフルーツジュースのようなもので乾杯して話しているとやっぱり山の話になり、じゃあ今週末八ヶ岳に行こうと盛り上がって・・・・


・・・前説が長くなってしまいましたが、そういう訳でまた酒の席の話から山に行ってきました。





この世の果てる所まで 行ったことがあるかい?

  この世の果てる所まで baby 行ったことがあるかい?

 ・・・そこはただ暗闇で・・・

♪♪ 風がビュービュー 吹いてるだけさ ♪♪

            by 山口富士夫








2010年2月13日(土)

4:00 起床。京王線始発でイジルさんと待ち合わせ、高尾で中央線松本行きに乗り換え。詳しい事情は知らないが、イジルさんは前日12日もまた遅くまで飲み歩いていたらしく何か酒臭いし顔も赤い・・・。9時前に茅野に着き、駅の立ち食い蕎麦を食べてから9:37発美濃戸口行きのバスに乗る。バスはちょうど席が埋まるくらいの乗客。土曜日とはいえ冬でもこれだけ人がいるのはさすが八ヶ岳。

10:15 美濃戸口着.

10:30 身支度を整え出発。薄曇り。気温-2℃。

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11:30 美濃戸山荘。手前の赤岳山荘は営業してたが、こちらは今日はお休み。

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少し小雪がちらついてきた。ここから南沢に。南沢を歩くのは初めて。しばらく行くと凍っているところも出てきたのでアイゼン装着。

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途中少し寄り道をして2箇所ほどで氷瀑登りを見学。あまり面白そうには見えない。スポーツ、競技みたいで・・・

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川原にでればもう行者小屋は近いらしい。

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14:00行者小屋着。

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小屋前の幕営地はすでに10張り程度張られていて良い場所がなかったので少し戻った川原にテントを張った。今日はGOLITE VALHALLA 2+を持参。時間があるのでしっかり踏んで整地した。テントを張り終えた頃から雪が強くなった。

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で、ゆっくりと飲み始める。めざし、ウイスキー、ミミガー、いいちこ、おでん、芋焼酎・・・・酒とつまみはたっぷり・・・21:00くらいには酔いもまわって眠くなり・・・よく覚えてない。




2010年2月14日(日)

4:00 起床。
昨夜散らかしたままのコッフェルやコンロをかき集め、お茶。世間はヴァレンタインだというのに酒くさいテントの中でアラフォーオヤジ二人で朝ごはん。イジルさんはラーメン。私はアルファ米ひじき大豆ご飯に味噌汁。コーヒー。テントの中を少し片付け、行動食、ダウンジャケット、替えの手袋、エマジェンシーキット、テルモスなどをザックに放り込み、身支度を整え、テントの張り綱を確認。

6:10 出発。
気温-14℃。雪はやみ快晴。昨夜の降雪は約10cmほど。薄暗い空に星が光る。小屋の裏から地蔵尾根に入る。


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樹林帯のハシゴや階段はなかば雪のなかに埋もれている。森林限界を超えると少し風が強くなってきた。クラストした雪にアイゼン、ピッケルを効かせながらぐんぐん登る。

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阿弥陀岳を朝日が染め始める。

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途中ほんの4~5メートルほどだがナイフリッジのようなところがありひやひやしながら通過。

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7:10 地蔵の頭。稜線に出た。ここで歩き始めて初めて人に会った。風が強いが雲一つない空のした絶景が広がる。

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横岳。手ごわそう。

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こっちだって・・・大丈夫か??

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7:20 赤岳展望荘。小屋の陰で風を避けてテルモスのミルクティー。休んでいても風が冷たいのですぐに先を急ぐ。

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7:50 赤岳頂上山荘前で一息ついていると、すぐ先の赤岳頂上からそのまま真西に主稜へと落ちていく急な尾根を降りようとする4人組パーティが・・・

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こちからみるととても降りられそうなところではない・・・どうやら道を間違えているようなので、イジルさんと急いで頂上に向かい強風のなか大声で声をかけて止め、聞いてみると文三郎道を降りるつもりで間違ったようだ。私は赤岳は2度目で人に道のことを教えることができるほどの経験はないが、雪がついていてもちゃんと道標があるところで4人もいて何で間違ったんだろう???気をつけないとね。



赤岳頂上・・・・360度遮るものがな~んにもない。八ヶ岳は4度目だがこんな好天に恵まれたのは初めて。風がビュービュー吹いてる。ここは中心なのか、それとも果てなのか?

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風が強く寒いのでとっとと降りる。文三郎道はあまり危ないところもなくスムーズに降りる。



8:30 中岳、阿弥陀岳への分岐。
ここまでは登りはじめてから会った登山者は10人にも満たず、冬の八ヶ岳を独占できたが・・・

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この先文三郎道を登ってくる人とたくさんすれ違うようになり、登る人に道をあけて待つことも多くなる。

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9:00 行者小屋。戻るとテントは陽の光を浴びていた。

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風もなく温かい(といっても気温は零下)ので、テントの横にマットを出してウイスキーで乾杯。つい先程まではそこにいた雪煙の舞う稜線を眺めながら、湯を沸かしコーヒーを入れ菓子パンで昼食。ゆっくり撤収。

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10:30 出発。帰路は赤岳鉱泉、北沢経由で。

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以前(といっても10年近く前)大雨の中北沢を歩いたときは沢に架かる木の橋がぐらぐらしていて心許なかったが、いまはすべて立派な鉄製の橋になり桟道まで整備されていて驚く。


12:20 美濃戸山荘。

13:00 美濃戸口。八ヶ岳山荘前で缶ビールで乾杯。バス。

14:00 茅野駅。駅より八ヶ岳を振り返る。

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鈍行まで1時間以上あるので、駅前のネパール料理「カトマンズ」でビール、カレー、ナン。値段も安く美味しい。1時間ほど・・・。

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高尾行普通列車でゆっくり。ホーム売店で買ったミニボトルのワインを静かに飲みながら・・・

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by mobydick67 | 2010-02-16 01:13 | 山歩き

帰還

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無事帰還し、茅野でビールでナン!なぜかネパール?
by mobydick67 | 2010-02-14 14:33 | 山歩き

これから・・・

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山岳教練です。
by mobydick67 | 2010-02-13 09:22 | 山歩き

今日は・・・

快晴。

山日和、サッカー日和ですが、今日はお家で山行の準備。来週、一週間ほどかけて奥秩父を歩く予定なので。それも今回は心強い地元(?)パートナーと二人パーティを組んで。冬の長期縦走も初めてなら、ソロ以外、あるいは息子以外と長期テント(一張)縦走も初めて。ちょっといつもとは勝手が違うので準備もいろいろ手間取る。

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ああ、でも楽しみだ・・・。奥秩父とはいえ決して楽な山行にはならないことは分かっているが、それでもあそこをこの時期に歩けるなんて!

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by mobydick67 | 2010-01-24 09:22 | 山歩き

南アルプス南部を南へ進め その5 大団円へ??


南アルプス南部縦走(8月7日 5日目最終日 聖平小屋~畑薙第一ダム~帰宅)

3:30起床。今日の行動時間はアバウト10時間以上??、バスは畑薙第一ダムを14:25発なので、5:00出発では少し遅い。アルファー米大豆ひじきごはんで朝食。本降りの雨のなかテント撤収し、4:30出発。雨が降り霧が濃いので、雨具上下を着てヘッドランプをつけて出発。

6:00 上河内岳。霧でさっぱり何も見えない。

道は一度草原のようなところに入るがしばら歩くと再び賽の河原のようなところに出る。風も少しあり歩いていても雨具の下は半袖Tシャツ1枚、パンツ1枚なのでけっこう寒い。10人くらいのワンゲルパーティーとすれ違う。80L以上ありそうな巨大な荷物を背負って、うち数人は雨のなか雨具もつけていない。女子などは雨具をつけていてもフードを被っておらず、髪が濡れて乱れている。修行でもしているのだろうか?

ハイジの丘。濃霧時注意とあったので素直に←のほうには行かず縦走路を直進。

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茶臼岳方面、畑薙ダム方面への分岐を左手南東方面に少し下ると霧の向こうに茶臼小屋が見えてくる。ここでもライチョウ二羽ほど見た。結構低いところにもいるんですね。

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7:30 茶臼小屋。
休まず歩いてきたのでここで休憩。コーヒーをオーダーしてできるまでのあいだに腹が減ったのでアルファ米じゃこわかめ御飯でとても早い昼食。土間でコーヒーを飲みながら小屋の方たちと少しお喋り。ここは静岡市井川観光協会が運営している。光岳方面の情報をいろいろ教えていただく。ヤマケイ8月号で南アルプス特集していたのでもっと人が多いかと思ったと言うと、えっ、ヤマケイが特集?!ホント?と言われた。暢気でいごこちのよさそうな小屋だ。コーヒー¥300。ごちそうさま。小屋を出る頃には雨も小降りになってきた。

ここからは樹林帯の中を尾根沿いに下っていく。雨は止み、時々雲の切れ間から明るい青空が覗くようになる。


9:00 横窪沢小屋着。
沢がいくつか出合う場所に建つ小屋。(あまりの湿気にカメラのレンズが内側で結露してここから当分こんな写真ばかりに・・・)

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少し着ているものを脱いだり着替えたりしたかったので小屋からでてきたご主人らしき初老の男性に小屋の前のベンチで休ませてもらいますと言うと、中にどうぞと言われたので言葉に甘えて中の土間へ。若いアルバイトと思われる女性がお盆にお茶と茶菓子を載せて出してくれた。この女性、自分でも山に登るらしく私の荷物を見てテント縦走にしては少ないですねと言う。先ほどすれ違った大荷物のワンゲルパーティーの話をするとあれは早稲田のワンゲルで昨日はここにテントを張り、9泊10日で北岳まで歩くという。えらくゆっくりだがその分食料、燃料が嵩みあの大荷物となったのだろう。ワンゲルってそういうふうにして荷物と山行期間を増やすのか・・・現代に継承される極地作戦ですかね。ここの小屋もいごごちが良くゆっくりしたかったが、先を急ぐので礼を述べて発つ。

ここから先、日帰り、もしくは小屋泊まりと思われる軽装の人とたくさんすれ違う。まだみんな山行初日で里の匂いがする。自慢ではないがきっと自分は山の臭いを放っているハズ。

ここから下のウソッコ沢小屋までのあいだは大量のキノコが・・・。もうどこを見てもキノコだらけ、種類も豊富。カメラもピンボケ、手ぶれ、視野も曇る・・・。

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しつこいようですが、あまりに多種大量のキノコだったためもう少し・・・・

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まだまだあるよ・・・ほらこんなのも・・・

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きのこといえばしいたけ、えのきくらいしか判別できないので、今度来るときはしっかり勉強してキノコ鍋でも作れるようになろう。


9:40 ウソッコ沢避難小屋。管理人のいない小屋。

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小屋の前には看板を飲み込む木が。

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このあと鉄製、アルミ製の階段をいくつか下りて沢に出る。さらに小さな吊り橋を幾つか渡りながら沢の側の道を進み最後にヤレヤレ峠という小さな峠を越えてダム湖の縁に出ると・・・

11:00 畑薙大吊り橋

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渡り終えたところであとはもう林道歩きだけなので、ゲイターを脱いで、濡れたテントをスタッフバックから出し、ザックの雨蓋の下に挟んで乾かしながら歩く。途中東海フォレストの送迎バスが無情にも追い越していく。

12:00 畑薙第1ダム。
ダムの上を渡る前にバス停のような場所があるが山と高原地図によるとバスが停まるのはそこから第二ダムのほうへダムを渡ってさらに歩いた駐車場となっているので先へ進む(これが罠だった・・・)

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12:20 畑薙第一ダム発電所入口駐車場着。なんだ、おどかされたから早出したけど早く着いたじゃん。

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長い山旅の終点(のはずだったのだが・・・)。臨時の登山相談所が設けられていてテント(運動会とかで使うほうのやつ)の下で、男性二人女性一人がのんびりお茶を飲んでいた。お疲れ様と声をかけられ、お茶をごちそうになり下山届けに記入を求められたので記入してバスのことを訊くとバスは静岡から来る便がここで客を降ろすだけで、静岡へ向かう便はここから乗るのではなく先ほどのダムの手前のバス停からしか客を乗せないという。ガチョーーン(古いですね??)。だって2009年版山と高原登山地図にはここまでしかバスの路線が描かれていないのに。そこにいた井川山岳会のおじさんは、13時過ぎに静岡からの便がここに着いたときバスの運転手に頼んでくれるという。もしも駄目だったらそのおじさんの車でダムのバス停まで連れていってくれるとまで言ってくれる(涙)。その親切はうれしいがまあ交渉すればなんとかなると思うので自分でなんとかしますと伝え、下にある草の生えた駐車場でそれまで待つことに。

濡れたテント、ザックなどを広げて乾かしながら僅かに残った焼酎とつまみで一人太陽を浴びながら乾杯。

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下山届けを書くときに頂いた「平成21年度版 南アルプス登山観光情報」という小冊子をパラパラと。実は最初そんなものゴミになるだけなのでいらないと思ったのだが、これが実によくできている。南アルプス全登山口へアクセスするバスの時刻表、コースタイムを簡略化したチャート図で示した山小屋概略図(これなら指の本数以上の足し算ができない私にも何とかコースタイムの計算ができそう)、各登山小屋情報。惜しむらくは、おそらく静岡県側の団体が共同で発行しているからだと思うが、掲載されている10万分の1の地図が塩見岳から光岳までで、塩見以北の白峰三山、甲斐駒、鳳凰三山方面の地図がないことである。その他の情報は全南アルプスを網羅しているのだからケチらないで北部もしっかり載せてくれればよいのに。もし毎年発行しているならば、次に来るときは必ず山行前に入手したい。東京でどっか置いてるとこないですか?

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で、靴下も靴も脱いでシートの上で和んでいると13:00ちょうどくらいに静岡からのバス2台運が到着。どんどん登山者が降りてくる。いそいで駐車場からバスのほうに走って(これが100mくらいある)、運転手と添乗員に静岡駅行にここから乗せてくれないかと頼むが、会社からダム停留所以外では乗せるなと言われていると拒否される。山と高原地図にはここまでしかバスが入らないように描かれていると言っても、そんな他社の出した地図のことは知らないという。それでも食い下がっているとじゃあその地図を見せてみろというのでまた荷物を広げているところまで走って戻り地図をとって引き返し見せた。添乗員も運転手も困った顔して、じゃあ静岡行きの便にここで乗せる訳にはいかないので、ここからダムのバス停までなら今特別に乗せていくという。どうせここで乗せるなら今でも静岡に向かうときでも同じだと思うが、しょうがない。荷物をまとめてくるので5分待ってくれと伝えて、急いで駐車場に戻り急いでひろげた店を撤収してパッキングして(帰宅後、テントのスタッフバックを紛失していることが判明・・・とほほ・・・)バスまで走って、井川山岳会のおじさんになんとかなったことを伝えて礼を言い、バスに乗る。さっきからここ何往復したかな・・・。


バスは5分もしないうちに畑薙バス停につき、これから登る登山客数名とバスを降り、休業中の売店の前で14:25の出発を待つ。自動販売機のジュースの補充にきていたかつてここで売店を出していた女性の娘だという人と、しずてつジャストラインへの不満を語り合って盛り上がっていると、東海フォレストの送迎バスが到着し登山者が10名ほど降りてくる。中に途中小屋で会ったり、道で会って顔を見知った人も数名いる。

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14:25 畑薙第1ダム、バス発。さきほどの駐車場前の臨時登山相談所を通るとき、窓を開け三人にお礼の声をかけた。とても親切にしていただき本当にありがとうございました。決してこのご恩は忘れません!


静岡行きのバス乗り場はここですよ



途中バスは大井川鉄道井川駅でトイレ休憩15分。かつてまだ3歳の息子をつれて鉄道&キャンプ(といってもただの河原でテント張っただけで、川の水を沸かして飲んだりした)でここまできたことがある。売店からいい匂いがしてきたので見てみるとおでんを煮ていたので、スジとハンペンを缶ビールで。1本¥80。スジ絶品。


17:30 静岡駅着。

腹が減った、というか普通の食い物に飢えていたので駅近くの居酒屋に入り、サラダとか、刺身とかコロッケとか生ビールとか日本酒とか・・・・。


鈍行を乗り継ぎ、22時、無事帰宅。臭いのかジョニ(愛犬)に嗅がれまくり。疲れと臭いのかたまりのような体で風呂に入り、ビール飲んで即寝!
by mobydick67 | 2009-08-21 18:47 | 山歩き

南アルプス南部を南へ進め その4


南アルプス南部縦走(2009年8月6日 4日目 荒川小屋~聖平小屋)

4:00起床。今日は行動時間が長くなる予定なのでもう少し早く起きようと携帯の目覚ましを3:45にかけたが、結局寝袋から出たのは4:00。昨夜仕込んでおいたアルファ米梅わかめ御飯に湯を沸かして作った味噌汁。食後にインスタントコーヒー。外は明るくなってきたが、霧が濃い。まあ雨が降っていないだけましだ。夜降った雨で湿って重いテントを撤収。

5:00出発。林の中をすこし行くとすぐに森林限界を超えて緩い斜面をトラバースしながらすこしずつ高度を上げてゆく。

5:20 大聖寺平着。来るのを楽しみにしていた場所の一つだが霧で視界が限られ、何かこの世の果てを歩いているような気分になってくる。まあこれはこれで雰囲気があってよい。

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6:20 小明石岳(3081m)着。霧の中尾根を進む。

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6:50 明石岳(3120m) 。 百名山のようですがだーれもいません。朝から誰にも会いません。異界にでも迷いこんだか・・・


少し縦走路を少し下ったところに明石避難小屋。

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ハイマツとガレのなかを高度をさげていくにつれ少し霧も晴れてきた。


8:00 百間平。これも楽しみにしていた場所。こんな高度にこんな平な開けた場所があるのは不思議な感じ。遥か南方を望めば台風の接近を知らせる空模様。

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台地状の百間平を乗り越え高度を下げていくとやがて道は林の中に入り沢音が聞こえてくる頃には百間洞山の家の幕営地が現れる。沢に沿っていくつかのテン場を通りすぎると小屋が現れる。

8:40 百間洞山の家。小屋の前にはいくつかテーブルと椅子が用意されているがあいにく少し前から雨が降り始めたので階下の軒で朝仕込んだアルファ米で昼御飯。雨が止みそうもないので小屋で少し休むことに。コーヒーをオーダーして入り口の薪ストーブの前で休ませてもらう。湯が沸いていなかったのかけっこう時間がかかったが出てきたコーヒーにはミルクと砂糖がついていて甘いコーヒーを堪能。¥500。

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小屋にはアルバイトと思しき若い女性が3人いた。雨は本降りになってきたがいつまでも休んでいる訳にはいかないので出発することに。小屋の人(♂)に今日中に聖平小屋まで行きたいが大丈夫だろうかと訊くとこの時間に荒川小屋からここまでこれたらまず大丈夫だろうと太鼓判をおしていただいたのでそれを励みに雨具を着けて雨の中を出発。

中盛丸山を超え、兎岳を越えた稜線で今日初めて単独の初老の男性とすれ違った。雨で足場が悪いの互いに気をつけましょうと声を掛け合って別れた。兎避難小屋や縦走路の西側すぐ側にあったが中は覗いていない。南側の急なガレのふちを通過しなければいけないところが数箇所ある。このあたり道の側にテントの張れそうな場所(というよりこれまで何度かテントが張られた形跡がある場所)も何箇所かある。途中どこかの大学のワンゲルと思しき男女混成6,7人のパーティーが疲労困憊した様子で休んでいた。こちらも疲れていたがカラ元気を出して挨拶して足を止めずに通りすぎる。

11:20 聖兎のコル着。ここからの登りに備えて小休憩。雨は小止みになったが霧でこれから登る聖岳はさっぱり見えない。

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13:30 聖岳(前聖岳、3013m)着。ここにも誰もいない。静かな百名山万歳!雨で百名山ピークハンターも今日はお休みか。これなら雨もいいな。ぜんぜん見晴らしないけど・・・・。人目がないのを良いことに自分撮り。

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頂上から奥聖岳のほう(東方向)に20mほど行くと静岡県山岳遭難防止対策協議会設置の黄色い分岐の指示板がある。ここから急な下りをくだり林に入ったあと小さな小ピークをいくつか越えていく。霧雨と濃霧のなか聖平に到着。ここで縦走路をはずれ左側に伸びる木道を聖平小屋のほうへ向かう。

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15:10 聖平小屋着。今日はあまり人に会わなかったが小屋は人であふれている。小屋前のテント場にもすでにテントが二つ。手続きを済ませビールを購入し小屋の前に置かれた椅子に座ってとりあえず一人で乾杯。小雨の中テントを設営。

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そうしている間にも人がどんどん到着し、テント場にテントを張る人も増えてきた。手前に見えるのはHILLEBERG のテントか。現物初めて見た。

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雨は降ったり止んだり。時折強く降ることも。濡れた衣服を干したテント内は異常に高い湿度と夏山山行4日目の臭気で居心地が良いとは言い難いが、それでも住めば天国。今日はよく歩いたので自分へのご褒美として二本目のビールを買い求め、持参の焼酎も節制することなく飲んでつまみの消化に励む。

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実は小屋に着いて記帳する際、今日の出発地、明日の目的地、最初の出発地を記す欄がありそれぞれにいくつか地名が書かれておりそこに丸をする仕様になっているのだが、最初の出発地と明日の目的地の欄にそれぞれ野呂川出合い、畑薙ダムがなかったので欄外に野呂川出合い、ダムバス停(畑薙の薙という漢字が書けなかったのでごまかしてこう書いた・・)と書くと受付の山小屋スタッフに「ダムバス停って・・?」と訊ねられので、畑薙ダムです!と答えると、「あのぉ・・・畑薙ダムバス停までは・・・何処何処までが何時間何分で・・・そこから○○小屋までが何時間・・・・さらにつり橋から林道を○○分歩くので、合計10時間以上かかるので14:20のバスにはちょっと間に合わないですよ・・・」と言われたのだ。ガチョーン。山行前にだいたい一日の行動時間は計算してありなんとかなると思ってここまで何とかなってきたのだが、5日目だけ計算間違ってただろうか。よく覚えてないがだいたい8時間ぐらいで楽勝のはずだが・・・。あわよくばバス乗る前に明石温泉に入ろうとさえ目論んでいたのだが。ということでテントの中で山と高原地図を見ながら何度か計算しようとしたが酔っているせいもあり(これでも高校時代文系ながら数学は得意科目だったのだが・・・。話は逸れるが先日秩父のK小屋で指を折りながらぶつぶつ数を復唱しながらあることをやっていて小屋番のK氏から、「Mさん(私のこと)、数が数えれないのですかぁ?」とつっこまれた・・・)なかなか時間の足し算ができない。考えすぎると頭が痛くなってくるのでまあだいたい小屋の人が言う時間は正しいようだが、早出して急げばなんとかなるだろう、ということにしておく。

雨の中半開した前部屋でストーブMSRのウィスパーライトインターナショナルを使ってビーフンを調理。水を少し多く入れすぎたので途中で少し水を捨て、戻した乾燥ゴーヤ、大沢の大豆ミート、魚肉ソーセージを加えて具沢山のビーフンができあがる。ケンミンの焼きビーフンは軽いし味もついているのでなかなか便利。

ラジオで明日の天気確認しようとするがNHK第一はなぜか大阪の局からのものしか入らず、静岡近辺の天気はいまひとつよくわからない。台風の影響で全国的に不安定ということしかわからない。夜が更けるにつれフライをたたく雨の音も大きくなってくる。

20:00頃 明日に備えて早寝。

南アルプス南部縦走 最終日!5日目へ
by mobydick67 | 2009-08-17 22:59 | 山歩き

南アルプス南部を南へ進め その3


南アルプス南部縦走(2009年8月5日 3日目 三伏峠小屋~荒川小屋)

4:00 起床。昨夜は結構飲んでよく眠れた。昨夜戻した2人分のアルファー米の残りに鳥雑炊の素をいれて朝食に。食後インスタントコーヒー。いつも持参する森永のコンデンスミルクを忘れてきた。用意しておいたのだが、ザックにつめ忘れたようだ。下界ではコーヒーに砂糖もミルクもいれないのだが、山ではなぜか練乳をたっぷり入れた甘いコーヒーがうまい。苦いコーヒーを飲み干して撤収。

5:15 出発。少し雲があるが晴れて気持ちが良い朝。涼しいうちに距離を伸ばしたいのでとばす。3日目にしてやっと荷が少し軽くなったような気もしてきて足も軽い。道はすぐに稜線に出て四方の視界がひらける。

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今回一番こわかったガレのふちについた道。登山地図では危険マークはついていなくてガレのふち、注意とのみ書かれているがガレのふちというよりは、大崩落地のふち!恐る恐る足早に通りすぎた。

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7:00 小河内岳。

頂上下にある小河内岳避難小屋。抜群のロケーションだがテントは不可。

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ここからまた高度下げてほどなく林の中へ。

9:30 高山裏避難小屋着。
鬱蒼とした森の中に素晴らしいテン場が。水場が少し遠いが(往復25分)いつかここにテント張ってみたい。

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縦走路上の水場。地図には細いと書かれているが、枯れることはないらしい。

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水場の少し先で10人くらいのどこかのワンゲルとすれ違った。三伏峠をでて初めて人に会った。


10:30。荒川岳への登りにそなえて早い昼食。朝仕込んておいたアルファ米五目御飯。朝露で濡れた靴や靴下を脱いで乾かす。アブやブヨ、ハエがうるさいのでチグアウェイ(虫除け剤)を塗り、その上に日焼けを止めを塗る。

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ここからはただっぴろい大斜面のなかのガレ場を直登していく。

12:00 稜線にでるがあいにくガスっていて視界が悪い。

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12:30 前荒川岳(3068m)着。ガスで視界悪く100mくらいしか見通せない。荒川岳の最高点は東岳(悪沢岳)の3141mだがピークハントが目的ではないので、前岳より少し東岳方面に進んだところにある荒川小屋方面への分岐から南へ進路をとる。

前荒川岳の南面は広大な花畑で高山植物が咲き乱れる。また窪地には広大な万年雪(?)が残っていた。

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ジグザグの道を降りていくと右手の斜面に荒川小屋が見えてくる。

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13:30 荒川小屋着。小屋は泊まりの客でにぎわっている。天場は小屋横と下に大きいのが二つ、他にも林の中に小さいにのが2,3箇所ある。下のテント場はまだだれもいなかったのでそこに購入したビールを飲みながらテントを張った。水場もテント場のすぐ横で水が豊富に流れているのでそこで体を拭い頭に水をかぶり汗を落としたあとテント前で露に濡れた靴、靴下を乾かす。正面には明日昇る明石岳の稜線が見えるが、頂上付近は雲の中。少しすると小雨が降り出した。このあとこの日はずっと降ったり止んだりが続く。下のテント場は結局私以外に二張り。上が3張りでテント客は少ないようだ。

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焼酎の水割りを飲みながらラジオで天気予報の確認をするが酔っているせいか地理的な理由か天気のせいかわからないがいまひとつ電波の入りが悪い。だがどうやら明日は台風の影響もあり全国的にあまり天気はよくないらしい。

夕食はペペロンチーノ。簡単にすませておつまみの消化に励む。

19:30くらいにテントのフライを打つ雨音を聞きながら寝た。


南アルプス南部縦走 4日目へ
by mobydick67 | 2009-08-15 11:36 | 山歩き

南アルプス南部を南へ進め その2


南アルプス南部縦走(2009年8月4日 2日目 熊ノ平小屋~三伏峠小屋)


4時起床。よく眠れた。焼き豚、コーン、餅を入れたラーメンで手早く朝食。夜露でじっとり湿ったテントを撤収。撥水性が低下してフライに水が染みている。次の山行までに撥水剤塗布するなり、スプレーするなりしておかないとなあ。裏表しておくと内側の結露も下に落ちるのでよいかもね。

5:15出発。昨夜テント内整理しないまま寝たのでちょっと準備に時間がかかった。今日も行動時間は長い。夏の午後は雷が怖いので、なるべく早出早着したい。露払いで靴の中を濡らしたくないので、スパッツ(ゲイター)を着ける。短パン、反袖Tシャツ。

しばらくは森林限界下の樹林帯、潅木の生えた草原歩き。安部荒倉岳、新蛇抜山と小さなピークを超えながら南に進む。

7:30 北荒川岳着。樹林帯を抜けて飛び出たピークから先はもう森林限界を超えた岩の世界。四方に視界がひらけとても気持ちの良い場所。これから登る塩見岳が目の前にそびえ、南東には富士山、西方には北アルプス、北面を振り返ればこれまで辿ってきた尾根のむこうに間ノ岳も小さく見える。小屋泊まりの先行者数名が休憩していた。

北荒川岳から望む塩見岳

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塩見への登りから振り返って見る北荒川岳

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塩見岳へと向かう途中の避難小屋。登山地図に水場とあるが近くに見当たらなかったので未確認。


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塩見へ向かう稜線は視界絶好。富士山もばっちり。


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雷鳥親子(親1+子3)を見た。

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9:20 ピークは間近に迫っているが、腹が減ってがまんできなくなり手前の小さな鞍部でランチ。朝仕込んでおいた(といっても水をいれただけだが)アルファー米チラシ寿司。

9:40 塩見東峰着。狭いのでそのまま通過。

9:45 塩見岳頂上(3046m)

東峰から見た西峰。

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西峰からは、今日の目的地三伏峠小屋とそこまでの稜線、さらに明日朝歩く予定の稜線まではっきりと見渡せる。

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塩見岳西峰からのくだりは急な足場の悪い岩場を降りることになる。登山地図では危険マークがついているが下っているぶんにはさほど危険は感じなかった。


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ちょうどなかほどで登ってくる25,6人のツアー登山チームとばったり。少しルートから離れたところに退避して道を譲ろうとしたが、先頭のガイドに時間がかかるので先にどうぞと言われた。しかし先を見るとみなさん別に道をあけてくれているわけではなくルート上に止まっている。こちらもでかい荷物をかついでいてとても狭いところを人をぬって進めそうにないのでやはりこちらが譲ることにして約5分ほどみんなが通り過ぎるのを待った。百名山とはいえマイナーなルートにくる客だけあってある程度年齢は高くてもみんな結構足元はしっかりしていた。しんがりのガイドに目的地と到着予定時間を尋ねると、熊ノ平小屋16:00到着予定とのこと。今年はツアー登山には何かと風当たりが強いが、無事到着できただろうか・・・・。

その急な岩場を通過すれば気持ちのよい稜線あるきで、程なく塩見小屋に着く。

10:40 塩見小屋着。

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小屋の屋根の上に若い小屋手伝いの女性がいて、小屋の前にも女性がいた。小屋の前で軽く休憩させてもらったが飾ってある手ぬぐいがカッコ良かったので購入。

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そのうち屋根の上の布団を一人が投げ、もう一人がキャッチして小屋の傍の倉庫のようなところにしまい始めた。確かに布団干しには絶好の日和だ。稜線の水のない小屋だが、こじんまりしていてなんか惹かれるなあ(女性だけだったからではない、と思う・・・)。

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塩見小屋を過ぎて少しするとまた道は下って林のなかに入り、少しぬかるんだ苔蒸した林の中をずんずん進む。

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けっこう登り返して本谷山を過ぎてまた少し下って鞍部のようなところに出ると看板があり、旧三伏小屋付近は幕営禁止とありそちらへ向かう道らしきものがある方向はロープで遮られている。ここをそのまま右にいくと小ピークを越えたところが今日の幕営予定地である三伏峠小屋だが、その小屋の水場は旧三伏小屋方面に15分ほど降りたところにあるらしい。わざわざ汲みに降りるのは面倒なので、最初から旧三伏小屋方面に向かう左側の登山地図では破線のルートをとることに。ロープをまたいで左側の踏み跡らしき道をたどると入り口こそ薄い踏み跡しかないが、すぐに道ははっきりとしたものになり、多少傍の樹の枝がうっとおしい程度の歩き易い道。15分ほど下ると緩やかに流れる三伏沢に行きあたる。

13:00 三伏小屋跡着。

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三伏沢の細い流れに右岸側からもう一つ沢が合流するひらけた気持ちのよい場所。着ていたTシャツを脱いで沢で洗い、手ぬぐいで体を拭いた。夏の長い山行時はこれで生き返る。水を5Lほど汲んで出発。苔むした緩やかな沢沿いの小道を汗をかかないようゆっくり登る。

15分ほど登ったところの小さな小屋とタンクのある三伏峠小屋の水場を通りすぎてあと少しだけの登ると、平らな峠らしき場所にでてそこから指示板に従って進むと三伏峠小屋についた。

13:30 三伏峠小屋着。この日も長い行程、長い行動時間で疲れた。背中の荷物も重く本当に疲れた。ビール加ってテントを張り、沖縄土産にもらった乾燥ゴーヤと乾燥パパイヤに魚肉ソーセージを加えて炒めたチャンプルーもどきやチーズ、タンのスモークなどをつまみに昼酒。上の段にテントを張った単独のおじさんとしゃべりながら酒も進む。この方は南アルプス南部にはよく来るらしく詳しいようなので明日以降のコースの水場、小屋情報を教えていただく。17:00くらいからレトルトのうなぎ蒲焼とアルファー白米を使ったうな丼を湯を沸かして作り夕食。なかなかいける。

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空は少し雲ってきた。明日も晴れると良いのだが・・・・

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20:00頃就寝。


南アルプス南部縦走 3日目へ
by mobydick67 | 2009-08-11 21:28 | 山歩き

南アルプス南部を南へ進め その1


南アルプス南部縦走(2009年8月3日 1日目 野呂川出合~熊ノ平小屋)

8月2日 23:59、新宿発白馬行のムーンライト信州91号で出発。全席指定で八王子で満席に。若い人が多い。息子は部活を優先するとのことでフラれたため単独。

甲府2:40着。駅前のバスターミナルでここのローカルルールに従いザック並べの儀式を済ませたあと近くのコンビニで朝食、昼食用のおにぎり、パンなどを購入近くのベンチで仮眠、がほとんど眠れないままバス発車の20分前に再びバス停にもどり列に並ぶ。ザックと客の整理を担当するおじさんが、今日はバス1台で向かうため後ろのほうの人は立ってもらうことになるとアナウンス。結局立つスペースもないくらい満員状態で出発。私は二人がけの席に重いザックをひざの上に乗せて座った。うとうとしているうちに夜叉神峠につき停車。ゲートのあく時間を待って発車。

6:10広河原着。6:40発の北沢峠行きのバスが出るまでのあいだにつり橋渡って広河原山荘で水を汲み、トイレを済ませる。快晴で北岳がよく見える。


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左俣側の道にはまだたっぷり雪渓が残っている。こんだけあるとアイゼンは必須ですね。

北沢峠行きのバスは二台で、私は一台目の補助席に乗り途中北沢橋(野呂川出合)で釣り人4,5人と下車、うち二人と両俣小屋方面へと向かう林道を歩き始める。

7:00。ここ野呂川出合が今回の縦走の起点である。ここから仙塩尾根にとりついて尾根を繋ぎながら畑薙ダムまで縦走する計画。南アルプス南部を縦走するにあたり北沢峠から仙丈ケ岳を経る道、北岳、間ノ岳を経由して西側の尾根筋に取りつく道も検討したが、両方とも半日余分に時間がかかるため、今回はその間の野呂川の沢筋にそって入山することにした。林道を30分ほどいったところで両俣小屋の名がドアに記された軽トラとすれ違い小屋の主人らしい女性にどこまでと訊かれたので熊の平までと答えた。途中1時間ほどすると釣り人2人はそれぞれは沢に降りていった。ほどなく林道は途絶えて、道は沢のそばの山道へ。この道は以前仙丈ケ岳から下山路として仙塩尾根からこちらに逆に辿ったことがある。

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9:00 両俣小屋着。

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おにぎりでブランチ。小屋はだれもいないようだが、そばの沢で二人のほど竿を振る釣り人を見た。小屋の前のベンチ下にイチゴがなっていておいしそうだった(食べてません・・)。ここからは山道らしくなり、まもなく沢を離れて尾根にとりつく登り道となった。

10:15 仙塩尾根に入る野呂川越着。ここから先は目的地の畑薙ダムまですべて初めての道。仙塩尾根は別名バカ尾根とも呼ばれ、樹林帯のなかの起伏を繰り返しながら3000m近くまで高度を上げていく。昨夜ほとんど寝てないせいか、歩いていてもうとうとしてくるので途中休憩時に20分ほど仮眠。少し生き返った。

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苔、茸、そしてでかい蛭も・・・10cm以上ある!

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そのうち森林限界を超えて、少し尾根がやせてくる。

13:30 三峰岳(2999m)着。

北から仙塩尾根を辿ってくるとまず間ノ岳への分岐が頂上手前にあり、一度頂上を回りこむように南側でてから頂上に出て、その頂上から南西にのびる尾根を辿ることになる。
東には間ノ岳を望み、その稜線を目で追っていくと農鳥小屋が見える。以前息子と白根三山を縦走した際、この小屋に少し遅くつ着いたら(9月で16:00くらいだったと思う)、小屋の主人に注意されたが水場までは遠いから今日は小屋の水を使ってよいと親切にしてもらったことがあった。

ここからは広い尾根を下って高度をさげ農鳥小屋への巻き道の分岐を経て再び樹林帯に。

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14:40 熊ノ平小屋着。小屋前にテラスがあり、農鳥岳を正面に望む。手続きを済ませ、ビールを買ってテントを張る。天場は4,5張はれるサイトが小屋の下に4,5箇所ある。私はそのうちの一つを独占。どこのサイトも1張づつくらいで、空いている。流水もすぐそばにあって至極便利。

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ひとりなので、アライのエアライズ2を贅沢に使う。

ビールのあとは持参し米焼酎(43度)を流水で割ってひとり晩酌。飲みながら寝てしまい、起きたらまだ明るいが18時過ぎていたので、急いで夕食の準備。今日の晩飯は乾麺の饂飩。大沢の大豆ミートを入れて食べた。食後ラジオ聞いているうちにまたすぐ寝てしまった。19:30くらいか。天気予報聞いてない・・・

もう若くないので夜行で移動、そのまま入山して行動、は無理か? 疲れた。


南アルプス南部縦走 2日目へ
by mobydick67 | 2009-08-10 19:57 | 山歩き