朝日新聞に掲載される斎藤美奈子の文芸時評は肩の力が抜けたツッコミ芸みたいで飽きさせない。難点は、なんだか先に見事なつっこみを見せられると、つっこまれた本を読んでしまったような気になって読む気がしなくなってしまうことだろうか。
その時評にいつも添えられている絵が気になっていた。
山福朱実という人が描いている(彫っている)ようだ。絵本も書いているようなので読んでみた。
ヤマネコ毛布
旅に出るヤマネコに森の仲間たちが一枚の毛布にそれぞれ刺しゅうをして送るというただそれだけの話だ。30ページほどの薄い本だけど、読むと旅に出たくなる。一人旅。長い山旅。そして誰か旅に出るという人がいいれば、そっと後押ししたいとも思う。
昨日まで青山で展示会をしていたようだが残念ながら足を運べなかった。これとは別に9月19日から10月2日まで、東中野のポレポレ坐でスズキコージなど他の絵本作家と「ぼくらの原始力展」という展示会?イベント?をやるようです。