動物―日本の自然を伝えることわざ (ことばの民俗学)
動物にまつわることわざや慣用句を集めた本。動物の種別にまとめられている。
狼関係では、
狼子野心
狼と交わる者は吠えるようになる
「狼=野生」でネガティブな意味に使われことが多いようだ。
それ以外に面白いかったものを幾つか。
猫が糞(ばば)を踏む
鹿(しか)の角を蜂(はち)が刺す
鹿の死するや音を選ばず
窮猿林に投じて木を択ぶに暇あらず
犬の身は寒し、猫は暑に三日蒸し・・・歳をとると犬だって寒さが身に染みる
えっ??
熊山は黙れ、犬山は呼ばれ
解説で熊のいる山では騒いだほうがよいと訂正されている。猟をするときの話だろうか。
耳の痛いこんなのも・・・
女の足駄にて作れる笛には秋の鹿寄る
男が馬鹿なのは千古不易・・・。