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それで大丈夫?

別に厳冬期の3000m峰のバリエーションルートを登りたいとか、難易度5級の岩壁(自分でも言ってることがよくわかってません・・・)をソロで登りたいとかそんな野望があるわけではない。実際にやっていること、いや、できることはせいぜい4,5日程度の中級山岳の幕営尾根縦走とか、冬ならがんばってなんとか八ヶ岳の一般ルートを歩くといったこと。本格的な沢歩きも経験がない。装備に関しても、別にULな人になりたい訳ではない(というよりも予算的に無理・・・)けど、シンプルかつ少なくしたい。そのほうがたくさん、長く歩けるから。でも重い荷を担ぐこと自体はそんなに嫌いではない。酒や美味しいつまみならなおさら。技術がないくせに人が多いルートを歩くのは好きではないので、ここ数年はときどき廃道で藪漕ぎを楽しんだりするようになった。もともと単独が好きだけど、気の置けない友人や息子と一緒に歩くのも楽しいので、そういう機会は逃さないようにしているが、なかなか都合が合わないこともあってやはり単独で歩く事が多い。

何が言いたいかというと、要するに、自分のやっていることは大丈夫なのか?ということ。怖いと思っていてもつっこむような無謀さは残念ながら持ちあわせていなくて、どちらかというと慎重なほうだけど、それでも山を歩いてると想定外のことに出くわすことは多々ある。そこが山歩きのおもしろさでもあるので、それをゼロにしてしまうのではなく、想定外のことにも対応できる技術、装備、体力を備えていたい。装備はお金で買って、重さを厭わず持ち歩けばなんとかなる。体力は・・・・あまり考えないことにする。で、技術はどうする?最近スリング数本と短いロープ程度は揃えて、藪を歩くときには持ち歩いているけど、そもそも使い方がよくわかってない。セルフビレイ?支点?そんなもの自分がとったセルフビレイや支点が一番信頼できない。誰かに教わりたいけど、いまさら山岳会やガイド山行もちょっと・・・・。今年は山岳連盟主催の講習会に友人と参加してみようとも思ったけど、結局日程が合わないことなどを言い訳に参加しなかった。

そんなことで結局、本でも読んで勉強してみるか、といろいろ本を読んでみたけど、なかなか自分にあった本は見つからない。沢登り系の本は帯に短し(簡単すぎるという意味ではなく、実践的なことがあまり書いてない)アルパインクライミング系の本は難しすぎてたすきに長し。ロープワーク系の本はあまりにたくさんの結び方が紹介されていて頭が混乱・・・


でも、一冊いい本を見つけた。
全図解レスキューテクニック 初級編  堤信夫

初級編というタイトルに偽りはなく、セルフレスキューをメインに必要最小限の情報が初心者にもわかりやすく説明されている。ロープやスリングの結び方、カラビナの使い方も写真ではなくイラストで説明されていて、初心者が陥りがちな間違った結び方にもちゃんと言及されている。結び方の目的に応じた使い分け、スリングを使った簡易ハーネスの作り方など、基本と実践のバランスがいい。実は似たようなタイトルのセルフレスキュー (ヤマケイ・テクニカルブック登山技術全書)という本もあり、そちらも読んでみたが、情報が多すぎる上に写真による説明がいまひとつ分かりづらくてぴんとこなかった。



ついでにもう一冊。
教科書になかった登山術  山岸 尚将

これは、どちらかというとバリバリのクライマー向けの本かもしれない。全図解レスキューテクニック 初級編が教科書とすれば、この本はその内容を十分吸収、実践した人向けに書かれた本だろう。もちろん初級以前の私にはちんぷんかんぷんなところも多いけど、一級のクライマーによる本音を交えたざっくばらんな裏技集とでも言うべき内容は読み物としてもとても面白かった。装備の軽量化についても一家言あって、とても参考になった。技術的なことはさっぱりわからないけど、その考え方は大いに参考になった。


そういうことで・・・ベッドの枕もとに細引きでカラビナとスリングをぶら下げておいて、寝る前に本を片手に一つ二つ結び方の練習をする毎日です。

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by mobydick67 | 2010-12-17 23:47 | 山の備忘録
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