人気ブログランキング |

風がビュービュー 厳冬期 八ヶ岳


 2月上旬土曜に池袋で甲武信小屋の新年会があり、テントばっかりで小屋に宿泊しない私もお招きいただき、とても楽しい時間を過ごしたが、そのとき二次会中、終電間際に戦列から脱落したイジルさんがよほど急いでいたのか化繊インシュレーションジャッケットを忘れて帰り、なぜか私はそれをいつのまにか自分のダウンジャケットの上に重ね着して4次会まで参加していたのだが、先日の奥秩父縦走の際にもいろいろ世話になったし、冬の最中、ジャケットなしで風邪でもひいたら大変なので、翌月曜、仕事に行く際にそれをザックに入れて家を出て、夜21:30くらいに仕事が終わってからイジルさんによかったら今日これからジャケットをお届けしますけど・・とメールを入れると、いつもイジルさんがとぐろを巻いて飲んでいる京王沿線の某居酒屋で待ち合わせということになり、そこに寄ると、もう一杯やってごきげんなイジルさんが待ち構えていて、自転車なのでと断って、グレープフルーツジュースのようなもので乾杯して話しているとやっぱり山の話になり、じゃあ今週末八ヶ岳に行こうと盛り上がって・・・・


・・・前説が長くなってしまいましたが、そういう訳でまた酒の席の話から山に行ってきました。





この世の果てる所まで 行ったことがあるかい?

  この世の果てる所まで baby 行ったことがあるかい?

 ・・・そこはただ暗闇で・・・

♪♪ 風がビュービュー 吹いてるだけさ ♪♪

            by 山口富士夫








2010年2月13日(土)

4:00 起床。京王線始発でイジルさんと待ち合わせ、高尾で中央線松本行きに乗り換え。詳しい事情は知らないが、イジルさんは前日12日もまた遅くまで飲み歩いていたらしく何か酒臭いし顔も赤い・・・。9時前に茅野に着き、駅の立ち食い蕎麦を食べてから9:37発美濃戸口行きのバスに乗る。バスはちょうど席が埋まるくらいの乗客。土曜日とはいえ冬でもこれだけ人がいるのはさすが八ヶ岳。

10:15 美濃戸口着.

10:30 身支度を整え出発。薄曇り。気温-2℃。

f0194599_0432491.jpg



11:30 美濃戸山荘。手前の赤岳山荘は営業してたが、こちらは今日はお休み。

f0194599_045159.jpg


少し小雪がちらついてきた。ここから南沢に。南沢を歩くのは初めて。しばらく行くと凍っているところも出てきたのでアイゼン装着。

f0194599_0453499.jpg


途中少し寄り道をして2箇所ほどで氷瀑登りを見学。あまり面白そうには見えない。スポーツ、競技みたいで・・・

f0194599_0441067.jpg



川原にでればもう行者小屋は近いらしい。

f0194599_04633.jpg




14:00行者小屋着。

f0194599_046491.jpg


小屋前の幕営地はすでに10張り程度張られていて良い場所がなかったので少し戻った川原にテントを張った。今日はGOLITE VALHALLA 2+を持参。時間があるのでしっかり踏んで整地した。テントを張り終えた頃から雪が強くなった。

f0194599_047867.jpg



で、ゆっくりと飲み始める。めざし、ウイスキー、ミミガー、いいちこ、おでん、芋焼酎・・・・酒とつまみはたっぷり・・・21:00くらいには酔いもまわって眠くなり・・・よく覚えてない。




2010年2月14日(日)

4:00 起床。
昨夜散らかしたままのコッフェルやコンロをかき集め、お茶。世間はヴァレンタインだというのに酒くさいテントの中でアラフォーオヤジ二人で朝ごはん。イジルさんはラーメン。私はアルファ米ひじき大豆ご飯に味噌汁。コーヒー。テントの中を少し片付け、行動食、ダウンジャケット、替えの手袋、エマジェンシーキット、テルモスなどをザックに放り込み、身支度を整え、テントの張り綱を確認。

6:10 出発。
気温-14℃。雪はやみ快晴。昨夜の降雪は約10cmほど。薄暗い空に星が光る。小屋の裏から地蔵尾根に入る。


f0194599_0475119.jpg



f0194599_048717.jpg



f0194599_051276.jpg



樹林帯のハシゴや階段はなかば雪のなかに埋もれている。森林限界を超えると少し風が強くなってきた。クラストした雪にアイゼン、ピッケルを効かせながらぐんぐん登る。

f0194599_051202.jpg



阿弥陀岳を朝日が染め始める。

f0194599_0485449.jpg



途中ほんの4~5メートルほどだがナイフリッジのようなところがありひやひやしながら通過。

f0194599_0515779.jpg



7:10 地蔵の頭。稜線に出た。ここで歩き始めて初めて人に会った。風が強いが雲一つない空のした絶景が広がる。

f0194599_053947.jpg


横岳。手ごわそう。

f0194599_0533843.jpg




こっちだって・・・大丈夫か??

f0194599_054157.jpg


f0194599_0563999.jpg



7:20 赤岳展望荘。小屋の陰で風を避けてテルモスのミルクティー。休んでいても風が冷たいのですぐに先を急ぐ。

f0194599_0543799.jpg


f0194599_0584369.jpg



7:50 赤岳頂上山荘前で一息ついていると、すぐ先の赤岳頂上からそのまま真西に主稜へと落ちていく急な尾根を降りようとする4人組パーティが・・・

f0194599_0591580.jpg


こちからみるととても降りられそうなところではない・・・どうやら道を間違えているようなので、イジルさんと急いで頂上に向かい強風のなか大声で声をかけて止め、聞いてみると文三郎道を降りるつもりで間違ったようだ。私は赤岳は2度目で人に道のことを教えることができるほどの経験はないが、雪がついていてもちゃんと道標があるところで4人もいて何で間違ったんだろう???気をつけないとね。



赤岳頂上・・・・360度遮るものがな~んにもない。八ヶ岳は4度目だがこんな好天に恵まれたのは初めて。風がビュービュー吹いてる。ここは中心なのか、それとも果てなのか?

f0194599_0594835.jpg


f0194599_101971.jpg



風が強く寒いのでとっとと降りる。文三郎道はあまり危ないところもなくスムーズに降りる。



8:30 中岳、阿弥陀岳への分岐。
ここまでは登りはじめてから会った登山者は10人にも満たず、冬の八ヶ岳を独占できたが・・・

f0194599_123080.jpg


この先文三郎道を登ってくる人とたくさんすれ違うようになり、登る人に道をあけて待つことも多くなる。

f0194599_131876.jpg




9:00 行者小屋。戻るとテントは陽の光を浴びていた。

f0194599_134949.jpg



風もなく温かい(といっても気温は零下)ので、テントの横にマットを出してウイスキーで乾杯。つい先程まではそこにいた雪煙の舞う稜線を眺めながら、湯を沸かしコーヒーを入れ菓子パンで昼食。ゆっくり撤収。

f0194599_143354.jpg


10:30 出発。帰路は赤岳鉱泉、北沢経由で。

f0194599_152292.jpg


f0194599_154999.jpg


f0194599_161194.jpg


f0194599_163363.jpg


f0194599_165147.jpg


以前(といっても10年近く前)大雨の中北沢を歩いたときは沢に架かる木の橋がぐらぐらしていて心許なかったが、いまはすべて立派な鉄製の橋になり桟道まで整備されていて驚く。


12:20 美濃戸山荘。

13:00 美濃戸口。八ヶ岳山荘前で缶ビールで乾杯。バス。

14:00 茅野駅。駅より八ヶ岳を振り返る。

f0194599_172315.jpg



鈍行まで1時間以上あるので、駅前のネパール料理「カトマンズ」でビール、カレー、ナン。値段も安く美味しい。1時間ほど・・・。

f0194599_174683.jpg



高尾行普通列車でゆっくり。ホーム売店で買ったミニボトルのワインを静かに飲みながら・・・

f0194599_18175.jpg

by mobydick67 | 2010-02-16 01:13 | 山歩き
<< 服部文祥はどこへ行く? 帰還 >>