南アルプス南部を南へ進め その4


南アルプス南部縦走(2009年8月6日 4日目 荒川小屋~聖平小屋)

4:00起床。今日は行動時間が長くなる予定なのでもう少し早く起きようと携帯の目覚ましを3:45にかけたが、結局寝袋から出たのは4:00。昨夜仕込んでおいたアルファ米梅わかめ御飯に湯を沸かして作った味噌汁。食後にインスタントコーヒー。外は明るくなってきたが、霧が濃い。まあ雨が降っていないだけましだ。夜降った雨で湿って重いテントを撤収。

5:00出発。林の中をすこし行くとすぐに森林限界を超えて緩い斜面をトラバースしながらすこしずつ高度を上げてゆく。

5:20 大聖寺平着。来るのを楽しみにしていた場所の一つだが霧で視界が限られ、何かこの世の果てを歩いているような気分になってくる。まあこれはこれで雰囲気があってよい。

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6:20 小明石岳(3081m)着。霧の中尾根を進む。

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6:50 明石岳(3120m) 。 百名山のようですがだーれもいません。朝から誰にも会いません。異界にでも迷いこんだか・・・


少し縦走路を少し下ったところに明石避難小屋。

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ハイマツとガレのなかを高度をさげていくにつれ少し霧も晴れてきた。


8:00 百間平。これも楽しみにしていた場所。こんな高度にこんな平な開けた場所があるのは不思議な感じ。遥か南方を望めば台風の接近を知らせる空模様。

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台地状の百間平を乗り越え高度を下げていくとやがて道は林の中に入り沢音が聞こえてくる頃には百間洞山の家の幕営地が現れる。沢に沿っていくつかのテン場を通りすぎると小屋が現れる。

8:40 百間洞山の家。小屋の前にはいくつかテーブルと椅子が用意されているがあいにく少し前から雨が降り始めたので階下の軒で朝仕込んだアルファ米で昼御飯。雨が止みそうもないので小屋で少し休むことに。コーヒーをオーダーして入り口の薪ストーブの前で休ませてもらう。湯が沸いていなかったのかけっこう時間がかかったが出てきたコーヒーにはミルクと砂糖がついていて甘いコーヒーを堪能。¥500。

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小屋にはアルバイトと思しき若い女性が3人いた。雨は本降りになってきたがいつまでも休んでいる訳にはいかないので出発することに。小屋の人(♂)に今日中に聖平小屋まで行きたいが大丈夫だろうかと訊くとこの時間に荒川小屋からここまでこれたらまず大丈夫だろうと太鼓判をおしていただいたのでそれを励みに雨具を着けて雨の中を出発。

中盛丸山を超え、兎岳を越えた稜線で今日初めて単独の初老の男性とすれ違った。雨で足場が悪いの互いに気をつけましょうと声を掛け合って別れた。兎避難小屋や縦走路の西側すぐ側にあったが中は覗いていない。南側の急なガレのふちを通過しなければいけないところが数箇所ある。このあたり道の側にテントの張れそうな場所(というよりこれまで何度かテントが張られた形跡がある場所)も何箇所かある。途中どこかの大学のワンゲルと思しき男女混成6,7人のパーティーが疲労困憊した様子で休んでいた。こちらも疲れていたがカラ元気を出して挨拶して足を止めずに通りすぎる。

11:20 聖兎のコル着。ここからの登りに備えて小休憩。雨は小止みになったが霧でこれから登る聖岳はさっぱり見えない。

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13:30 聖岳(前聖岳、3013m)着。ここにも誰もいない。静かな百名山万歳!雨で百名山ピークハンターも今日はお休みか。これなら雨もいいな。ぜんぜん見晴らしないけど・・・・。人目がないのを良いことに自分撮り。

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頂上から奥聖岳のほう(東方向)に20mほど行くと静岡県山岳遭難防止対策協議会設置の黄色い分岐の指示板がある。ここから急な下りをくだり林に入ったあと小さな小ピークをいくつか越えていく。霧雨と濃霧のなか聖平に到着。ここで縦走路をはずれ左側に伸びる木道を聖平小屋のほうへ向かう。

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15:10 聖平小屋着。今日はあまり人に会わなかったが小屋は人であふれている。小屋前のテント場にもすでにテントが二つ。手続きを済ませビールを購入し小屋の前に置かれた椅子に座ってとりあえず一人で乾杯。小雨の中テントを設営。

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そうしている間にも人がどんどん到着し、テント場にテントを張る人も増えてきた。手前に見えるのはHILLEBERG のテントか。現物初めて見た。

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雨は降ったり止んだり。時折強く降ることも。濡れた衣服を干したテント内は異常に高い湿度と夏山山行4日目の臭気で居心地が良いとは言い難いが、それでも住めば天国。今日はよく歩いたので自分へのご褒美として二本目のビールを買い求め、持参の焼酎も節制することなく飲んでつまみの消化に励む。

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実は小屋に着いて記帳する際、今日の出発地、明日の目的地、最初の出発地を記す欄がありそれぞれにいくつか地名が書かれておりそこに丸をする仕様になっているのだが、最初の出発地と明日の目的地の欄にそれぞれ野呂川出合い、畑薙ダムがなかったので欄外に野呂川出合い、ダムバス停(畑薙の薙という漢字が書けなかったのでごまかしてこう書いた・・)と書くと受付の山小屋スタッフに「ダムバス停って・・?」と訊ねられので、畑薙ダムです!と答えると、「あのぉ・・・畑薙ダムバス停までは・・・何処何処までが何時間何分で・・・そこから○○小屋までが何時間・・・・さらにつり橋から林道を○○分歩くので、合計10時間以上かかるので14:20のバスにはちょっと間に合わないですよ・・・」と言われたのだ。ガチョーン。山行前にだいたい一日の行動時間は計算してありなんとかなると思ってここまで何とかなってきたのだが、5日目だけ計算間違ってただろうか。よく覚えてないがだいたい8時間ぐらいで楽勝のはずだが・・・。あわよくばバス乗る前に明石温泉に入ろうとさえ目論んでいたのだが。ということでテントの中で山と高原地図を見ながら何度か計算しようとしたが酔っているせいもあり(これでも高校時代文系ながら数学は得意科目だったのだが・・・。話は逸れるが先日秩父のK小屋で指を折りながらぶつぶつ数を復唱しながらあることをやっていて小屋番のK氏から、「Mさん(私のこと)、数が数えれないのですかぁ?」とつっこまれた・・・)なかなか時間の足し算ができない。考えすぎると頭が痛くなってくるのでまあだいたい小屋の人が言う時間は正しいようだが、早出して急げばなんとかなるだろう、ということにしておく。

雨の中半開した前部屋でストーブMSRのウィスパーライトインターナショナルを使ってビーフンを調理。水を少し多く入れすぎたので途中で少し水を捨て、戻した乾燥ゴーヤ、大沢の大豆ミート、魚肉ソーセージを加えて具沢山のビーフンができあがる。ケンミンの焼きビーフンは軽いし味もついているのでなかなか便利。

ラジオで明日の天気確認しようとするがNHK第一はなぜか大阪の局からのものしか入らず、静岡近辺の天気はいまひとつよくわからない。台風の影響で全国的に不安定ということしかわからない。夜が更けるにつれフライをたたく雨の音も大きくなってくる。

20:00頃 明日に備えて早寝。

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by mobydick67 | 2009-08-17 22:59 | 山歩き
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