3月の甲武信ヶ岳の山行時に、小屋についたあたりから息子が調子が悪くなった話を以前したが、実はこれまでの山行でも何度も同じようなことがあった。秩父に連れていきはじめた最初の頃はたかが2500m前後なので高度障害ではなく、疲れによるものだと思っていた。ちなみに私はこれまで(といっても北岳が最高地点だが)高度障害を感じたことがない。息子の場合はそれまで元気でも急に調子悪くなり、頭痛、吐き気を催し、たいてい少し吐いて、顔色が悪くなる。そんなときはもう歩きたがらないのでマット等をひいて、1,2時間休むかひどいときはそのままテント張ってそこで泊まることになる。 白峰三山を縦走したときは、初日無理をせず広河原から御池小屋まで、翌日北岳に登ったが、頂上をすぎたあたりから調子が悪くなり、昼前にに北岳山荘に辿り着いたときはもう顔が真っ青だったので、そこにテントを張りそこでの泊まりを覚悟したが、1時間寝て休むとかなり復活したのでテント撤収し再び歩きはじめ結局その日は農鳥小屋まで辿り着いた。翌日奈良田まで元気に下山した。 北岳は3000m以上あるのでやむをえないとしても、金峰山、甲武信ヶ岳あたりでも調子悪くなるのではなかなかつらい。だいたいこれまでの経験から2500mを目安にそれを超えたら要注意ということにしている。これまで、谷川連峰や飯豊連峰では森林限界を超えたところを長時間、長期間縦走しても大丈夫だったので、やはり高度による影響と考えて間違いないだろう。ただこれでは八ヶ岳でさえ心配しながらの山行となってしまう。 これまでに対策として ①なるべくゆっくり登る ただこれは調子がよいと(たいてい登りは調子がよい。へたすると最近は私より足取りが速いこともある)ついぐいぐい登ってしまい、登ってしまってから調子悪くなるのでなかなかむずかしい。また縦走の場合はあまり悠長なことはいってられない。 ②調子悪くなったらなるべくすぐ休む ものの本には、高度障害の最良の対策は、高度を下げること、などととりつくしまのないことが書いてあるが、調子悪くなったら歩きたがらない(特にちいさころは)ので、とりあえず休めるところを探して休むようにした。短いと1時間程度、長くても半日くらいで復活する。でもこれは事後対策である。 ③水分をよく摂らせる これも何かの本に書いてあったのでやってみた。プラティパスと管によるハイドレーションシステムで飲みたいだけ飲ませている(ただし、そのぶん担ぐ水の量は増える)。飲むとよく小便がでるのでこれが良いようだ。ただ駄目なときは駄目。やらないよりまし、という程度。 などやってみたが、決定策はない。 もう登るな!といわれててるようなものである。標高が低い山を登るのもよいがやはりそれでは選択肢が限られてしまう。また、山の雑誌の子連れ登山特集などでは必ず、子供は高山病になりやすいので要注意と書いてあるが、では大きくなったら、成長したらかかりにくくなるのだろうか?そもそも息子はもう14歳。先日初めて何度も通った甲武信ヶ岳で調子が悪くなったのはなぜだろう・・・ それで、ここで禁断の一手、ドーピングについて考えてみた。ダイアモックスの服用。ヒマラヤトレッキングなどに行く前に処方を受ける人も多いという。ググると薬の一般的説明や、高山病に対する効果などが説明されているが、化学音痴の私にはよくわからない。そもそも書かれている副作用はほとんど高山病の症状と同じで、これでは薬が効いてその副作用がでているのか、まるっきり効いてないのかわからないではないか!また初期症状を抑えることはわかるが、これを飲んで初期症状を抑えたことによって、重篤な症状に進みつつあることを見逃して大変なことになることはないのか??疑問だらけである。(保険適用外なのは当然として)どうも普通の内科などでは処方してもらえないようだが、ここにあるリストから近く病院にいけばよいのだろうか?んんん・・なぞだらけである。一度息子連れて病院いってみるか。
by mobydick67
| 2009-04-10 18:12
| 山の備忘録
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