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涼を求めて

先だって滞在した水戸は朝晩は肌寒いくらいの気温で、昼になって陽が照っても涼しい風が吹き抜ける避暑地のような陽気だったけど・・・・やはり東京は蒸し暑い。

そんな盛夏に暑中見舞い代わりに、京都大学総合博物館が収蔵する標本を紹介した涼しい本をお勧め。

標本の本―京都大学総合博物館の収蔵室から

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一口に標本といっても千差万別、スケッチから骨格標本、剥製に至るまで様々な標本があることを教えてくれる。標本への興味をかきたてる文と写真を厳選した編集がとてもストイックな、美しい本です。


こんな標本収蔵庫に入ってみたいな。

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背筋のあたりが涼しくなる、猫の神経標本なんて写真もあるので、猫好きのひとは是非書店で手にとってみてください。
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by mobydick67 | 2013-07-31 17:26 | | Comments(0)

ちいさな骨、見つけた


10月に奥秩父主脈の信州側、唐松久保沢を歩いたときに動物の骨が落ちていたので拾ってきた。絶妙なカタチ。

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1年半前に歩いたときに大腿骨らしきものを拾った場所の近くだったから同じ個体のものかもしれない。脊椎の一部というところまでは分かるが、頸椎なのか胸椎なのか?鹿のものなのか、イノシシのものなのかもわからない。拾った場所は禁猟区内だが、なぜ死んだかのかもわからない。この脊椎と肋骨って繋がってるのか?
そういうことを観察、考察するのが科学なんだろうけど、やっぱり骨には科学だけでは割り切れない「何か」があるような気がしてこないでもないから面白い。そもそも骨を見て「美しい」あるいは「気持ち悪い」なんて思うのは人間だけだろう。

そんな骨にまつわるいろいろな観点を上手くまとめた本がこれ。

小さな骨の動物園 (INAX booklet)

中学校のホネ部という部活のお話、標本剥製師のお話など他ではなかなか読むことのできない話題が満載。掲載された写真とそのレイアウトがとても美しい。目次だってこんな感じになる。

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数年前にINAXギャラリーで開かれた同名の博物展の図録も兼ねているようだが、その博物展も是非見たかったなあ。


「ちいさな骨」として魚の骨も紹介されてるので、とりあえず今度秋刀魚を食うときには骨をキレイに残すことから始めてみるか・・・
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by mobydick67 | 2012-11-19 22:06 | | Comments(2)

骨で遊ぶ

「生きる形」

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会期:2012年4月20日[金]-2012年9月1日[土]
開館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)
会場:東京大学伊藤国際学術研究センター(本郷キャンパス)
入館料:無料


WEBでみた告知から予想したよりもこじんまりとした展示だったけど、なかなか面白かった。動物の骨をオブジェ化した個々の展示は、どっかの本で見たものによく似てるけど完成度は高い。

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が、全体としてはすっちゃかめっちゃかで未完成、試行錯誤・・・・

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特に光ファイバーを使ったインスタレーションというか何だかよくわからないものは、下手な学園祭の出し物かアングラ芝居みたいだし・・・・

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一言でいうと混沌。でもそれが「生きる形」ってことなんでしょうか?そういえば監修者である死体解剖学者?遠藤秀紀の最新刊東大夢教授もなんだか表現が芝居っぽくて真面目なんだか不真面目なんだかわからない変な本。変な芝居うっているあいだに、かんじんな科学のほうがお留守になってしまってます。


会期はあと2日ですが、変なものが好きな人、骨マニアの方は是非!タダです!



それと以前見た本館のほうの展示。

常設展示
「キュラトリアル・グラフィティ――学術標本の表現」

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会期: 2011年10月17日[月]- 
休館日:月曜日(ただし、4月30日は開館)、5月1日
開館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)
会場:東京大学総合研究博物館(本郷本館)
入館料:無料

こっちほうが展示の基本形に忠実で、まとりまりがあってコンセプトもわかりやすい。
現生人類(ホモ・サピエンス)の頭骨が縄文時代から江戸時代のものまで20体近く並べてあるのは壮観。
ただし、こちらは人骨がメインなので撮影禁止だそうです。



同じ骨でも動物の骨なら遊べるけど、やっぱ人骨はダメなんだろうな・・・
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by mobydick67 | 2012-08-30 22:51 | その他 | Comments(2)

BAROCCO いびつな美しさ

湯沢英治の前作BONES ― 動物の骨格と機能美は、骨の「機能美」の表現ということでは、骨から見る生物の進化に敵わないが、このBAROCCO―Beauty of Bones 骨の造形美では、「機能美」から「造形美」へとテーマを変えたことでより抽象性の高い美しい写真集になっている。もはやこれらの写真では、骨は骨でなく一個の美しいオブジェとなっている。

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先日、唐松久保沢沿いを歩いているとき、沢の源頭部付近に鹿と思われる獣の骨がいくつか落ちていた。残念ながら頭骨は残っていなかったが、大腿骨?が片方だけ残っていたので持ち帰ってきた。

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だめだ。どこからどう撮っても、野良犬が咥えてそうなただの大腿骨にしか見えない・・・・
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by mobydick67 | 2011-05-10 22:23 | | Comments(6)

躍動する骨

骨から見る生物の進化

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美しい。もしもこんな本に、中学、高校生の頃に出会っていたら、進化生物学者を目指して苦手な化学や物理もあきらめないで勉強していたかも・・・そんな幻想をいだかせるくらい美しい。いや、こんなものをガキの頃に見せられたら何かとんでもない変態になってしまいそうで怖い。

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本来動いているはずのものを静物として銀塩に記録することで死を表現した傑作Robert Mapplethorpe: The Black Bookに匹敵。というよりも、死んでいるものに生きているときのポーズを強制する倒錯性はメープルソープを越えている。

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ちなみに、この本にもヒトはBorn to Run、すなわち「走れるようになったサル」がヒトであると書かれている。骨格が雄弁にそれを語っていると。やはり骨になるまで走らなければいけないのか?

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しつこいけど息をのむ美しさ・・・ああ、でも、美しいものは・・・高い・・・
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by mobydick67 | 2011-01-12 18:18 | | Comments(0)

骨まで愛して


頭骨コレクション――骨が語る動物の暮らし

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できれば鹿とかカモシカ、あるいは熊などの頭骨を山歩きのときに拾ってみたい。が、この本を読むとそう都合よく白い骨の状態で落ちていることなどほとんどないのがよくわかった。この本で紹介されている美しい頭骨の大半は肉や毛皮などがついた状態(いわゆる屍体)で拾ってきたり、もらったものを著者が標本化したものだった。

下世話な興味本位で読み始めたが、頭骨だけからその動物の生態を探りだしていく科学的考察にぐいぐい引き込まれた。難解な科学用語などは一切使われていないので、科学音痴の私にもよくわかった。科学って面白い!と素直に思ってしまった。

それだけでなく、私の下世話な興味を満たしてくれる、どのようにして様々な動物の頭骨を手に入れたかという顛末も各章末にコラムとして記されている。また巻末には頭骨標本の作り方も具体的に書いてある。とても私には実践できそうにもないが。


息子が小学生の頃、夏休みの宿題で書いた野田知佑著カヌー犬・ガクの読書感想文の最後に、「僕もうちのジョニ(犬)が死んだら、毛皮をとってベストにしたいと思います」と書いたのを読んでのけぞったが、さすがにベストは身につけるものだし何だか生々しいので、せめて頭骨だけでもこの頭骨コレクションの著者同様に標本化するかな・・・・
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by mobydick67 | 2010-09-17 16:29 | | Comments(0)