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追憶の真ノ沢林道-----SHINNOSAWA REVISITED Ⅱ


2013年9月28日

夜更けに一度目が覚め外に出てみると幕営地に覆いかぶさる広葉樹の枝葉のあいだから満天の星空。朝はゆっくり6時に起き、前夜水で戻しておいたアルファー米五目御飯を湯煎して温め、インスタント味噌汁、珈琲。ツェルトを畳み、荷をザックに詰め込み、7:00出発。

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30分ほどトラバースぎみに歩くとちょっとした岩場にぶつかる。ここでこのまま岩場を越えて行くか、上か下に巻くか迷っていると、後で鈴の音がしたので振り返ると単独の登山者がいてびっくり。少し話して、前夜2時に川又の管理釣り場を出発して歩き通しでここまできたこと、今年6月に一度この道を歩いていることなどを聞く。山慣れた様子なので先に行ってもらうことにして少し後を追って歩く。

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このあたりからテープは疎らで見つけにくくなり、踏み跡も不明瞭で何度か道を外して歩いていると上の方から鈴の音がして、助けられること数度。さらにこの方を追い越して歩いていて、いつのまにかただの獣道に踏み込んでしまい、岩場に阻まれて先に進めなくなり、高巻くために藪を漕いでいるとまたもや上のほうから鈴の音がして、「こっちこっち」と声までかけていただいたり。挙句の果てに、以前単独で登ったときにテープをみつけることができず、藪と沢に突入した地点で一服して待ちぶせして、後から来たこの方に道を教えていただいたり・・・そんなこんなですっかり頼りっぱなし。結局三宝沢を高巻いて乗り越えるあたりでまで追い越したり追い越されたりしながら歩き、最後に「道は基本高巻きばかりなので、迷ったら上のほうを見ればテープがあるはず」とのアドバイスをいただいて一人先に歩かせいただく。

ここから先道はさらにぐるぐるぐるぐる。疎らなテープはほんとにそっち?という方向についていたりする。

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ここはピークスの奥秩父特集のあの写真のポイント。

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高度があげると少し道型がはっきりしてくる。

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10:40 甲武信ー三宝山の一般登山道に出て、小屋に10:50到着。ビールのんでツエルトはって
ひと休みして、午後からはづめちゃんとあれこれしゃべったり、音楽を聞いたりしてまったり。


逝ってしまったJ.J.Caleのこと



黄金のヴァン・モリソンのこと



徳さんも十文字からやってきて、好天に誘われた登山者もどんどん到着。

正太郎、貼ってもらったよ。

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甲武信小屋のカレー。

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夜も宴に混ぜてもらい、この席には真の沢林道で出会った単独の方もいて、秩父生まれで徳さんの親戚だということもわかり、やはり血にはかなわないなと思ったり。

河岸を変えて遅くまで・・・なんかいいことあったかな?

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翌朝は早起きして小屋仕事をひやかして、お客さん出払うとまたまったり・・・結局昼前までいて昼もごちそうになり重い腰をあげて西沢渓谷へ。

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日曜、こんな時間に歩くひとは少なく、静かな山歩きを満喫。やっぱり山、それも奥秩父はいいね。
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by mobydick67 | 2013-10-12 19:17 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(2)

追憶の真ノ沢林道-----SHINNOSAWA REVISITED Ⅰ

なかなか続けて休みがとれず、前回8月の山行から悶々とすること2ヶ月。不意に遠方に出張の仕事がキャンセルになり、2連休がとれそうになったので、えいやっーと3連休にしたのはもう休みの4、5日前。奥多摩主脈環状縦走?自転車と山を組み合わせたイッテキマスカエッテキマスロン?妄想が頭のなかでぐるぐる・・・

ぐるぐるぐるぐる・・・・真ノ沢林道だ。そう真ノ沢林道。これまで単独で登ったのが一度、即席パーティーで残雪のなか四苦八苦して下ったのが一度。いずれも真の真ノ沢林道とは程遠い藪漕ぎ山歩きになってしまい、とても「真ノ沢林道を歩いたことがある」とは言えない体たらく。今度こそあの道を歩いてみたい。


2013年9月27日

前日帰宅が12時をわまり、買い出しも行ってないし、冷蔵庫をあさって食えそうなものを集め、押入れのなかの装備をかき集めてパッキングが終わるともう3時半。少しだけ寝て起きて、なんとか西武池袋駅に辿り着き、飯能で乗り換えられない症候群の発症が恐ろしいので奮発してレッドアローに乗って、西武秩父にちょっと早くついたので秩父の友達に会って、少し元気をもらって、秩鉄に乗り、三峰口からバスに乗って、川又に着いたのが10:30。ここのところの週末の悪天が嘘のような好天の下、入川に沿って歩き始める。

道でない道、真ノ沢林道の一人歩き。ちょっと不安なので、ザックはもうくたくたになってしょうのはやめようと思っていた古い相棒OSPREY ZEALOTをが今回の旅の友。

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扇屋さんの養蜂場。ここのハチミチは旨いよ。

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いつ見てもほれぼれする佇まいの火の見櫓。

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夕暮キャンプ場、前田夕陽の歌碑。

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森林軌道跡を歩く。

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照りつける日差しはまだ夏のようだが、吹き抜ける乾いた風はもう秋の匂い。

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赤沢谷の出合から沢をいったん離れて尾根を巻く。

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いろんなキノコが土、倒木、苔から湧く。

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再び入川の沢音が近づいてくると柳小屋は近い。

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14:00 柳小屋。バスを降りてここまで誰一人会わない。

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先日このあたりを直撃した台風のせいか、小屋前の沢床の土はえぐられ倒木が積み重なる。この先大丈夫だろうか?

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股の沢林道との分岐から真ノ沢林道に入る。

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しばらく尾根をまっすぐ詰めて高度をかせぎ、小さな鞍部から右に巻く。

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16:00 千丈の滝上。渓相が一変していて驚く。

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左岸側にあった苔むした幕営適地は流れに抉られ、ほとんど河原がなくなり、左岸側に流れが寄った分、右岸側にガレた広い河原ができていた。ただ土が抉られて岩が露出し、倒木が折り重なっているので幕営には適さない。いつもより少し水量の多い沢を靴を脱いで渡渉し、先に進む。

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少し高巻いたところから見た滝上100mほど上流の渓相も一変していた。

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沢床の土がすべて抉りとられ、あの苔むした素晴らしい楽園は失われ、大小の砂岩が露出し、ところどころ真新しい倒木が積み重なる殺伐とした沢になってしまっていた。

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それでも谷側の土と苔、広葉樹が残った沢岸に今夜は泊まることにした。天幕はファイントラックツエルトⅡロング。

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沢の水を汲み、テントに入り失われた苔むした楽園のことを懐いながら呑む。あのような渓相に戻るまでどのくらい時間がかかるのだろう。

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前夜ほとんど寝ていないので、マルタイラーメンのヒガシマル カレーうどんスープ仕様のカレーラーメンで〆て早々と寝袋に入ると、ふかふかの腐葉土の極楽ベッドのおかげであっというまに寝入ってしまった。
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by mobydick67 | 2013-10-03 09:34 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(8)

PEAKS 奥秩父特集

PEAKS (ピークス) 2013年 05月号で、奥秩父が特集されている。

各ルート紹介、ロングトレイルとしての魅力、奥秩父武州側ルートの魅力、文学的、歴史的アプローチから、甲武信小屋の越冬カレーや金峰山荘主人の超健脚といったトリビアルなネタまで、奥秩父の情報が万遍なく網羅されてます。文章(なにかが足りない・・・)、編集(山田哲哉ガイドの寄稿、写真に白抜き文字でとても読みにくい)については???と思うところも多い特集だけど、巻頭グラビアの矢島慎一の数枚の写真に心を射抜かれました。なかでも最初の真の沢林道を撮った1枚。

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やられた、だめだ。やっぱりもう一度、いや何度も行かないといけないようです。あの道ではない道に何か忘れ物をしてきたようです・・・・
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by mobydick67 | 2013-04-21 11:53 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(3)

真の沢を遡る その2



2010年6月16日 

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5:30 起床。雨がざあざあ降っている。夜通し止まなかった。タープは家で真ん中の縫い目だけ目止めしておいたのが良かったのか雨が漏ることもなく好調。天気予報では午前中は大雨。みんなでマルタイ棒ラーメン屋台とんこつ味で朝食。沢登りの装備を整え、雨具を着て撤収。

7:40 出発。隊長ズメリンを先頭に進む。
沢は昨夜よりかなり増水して濁っている。

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20分ほど歩くと雨はあがった。このあとは時々パラパラ降ることもあったが、空に時折晴れ間がのぞいたりして、沢登り日和。すべてが美しい。

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倒木が道を塞いでいるのは少し上を走る真の沢林道と同じ。這いつくばったり、乗っかったり跨いだりして進む。

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滝は高巻きした。ほとんどの巻き道は右岸についている。一箇所だけヅメリンに上からロープで確保してもらって左岸を高巻いた。

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遡るにつれ水量が少なくなってくる。尾根歩きなら頂上はまだか、まだかという感じだが、沢を歩いていると、遡行の終わりが近づいているのが残念に思えてくるから不思議だ。足はふらふらだけど、もうちょっと歩いていたい、終わって欲しくない感じ・・・・新鮮。

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このあたりからカメラのレンズが結露してきた・・・

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13:20 荒川水源の碑 着

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ここから小屋まではあと一息。

13:40 甲武信小屋着
徳さんにビールご馳走になった。約束のイワナは献上できなかった。


一休みしたあとテント場にタープを張った。当初、遠藤、海野両氏もデポしておいた(?)テントでここに泊まる予定だったが、意外に早く着いたし、展示の準備も大詰めで忙しいのでこのまま下山するという。元気だな・・・。

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ヅメリンはさっそく小屋仕事。この日は小屋泊まりのお客さんが7人ほど。俺とイジルは明るいうちからまただらだら飲んで・・・小屋仕事の終わったヅメリンも交えてまた遅くまで・・・
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by mobydick67 | 2010-06-22 17:37 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(8)

真の沢を遡る


甲武信小屋小屋番ヅメリンから、人に頼まれて真の沢を案内するので、良かったら一緒にどうかと声をかけてもらったので、お言葉に甘えて便乗させてもらうことに。

案内を頼んだのは未来美術家遠藤一郎という人で、墨田川をネタに面白いプロジェクトを企画中で、そのプロジェクトに参加している画家海野貴彦さんも同行。このお二人に私とイジルが便乗して、隊長ヅメリンと5人でパーティーを組んだ。


2010年6月15日

4:30 起床。
 
駅ではなぜか北斎が。溺れて海まで流されないようしないと・・・

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京王線車中でイジルと待ち合わせて、通勤客で混み合う電車を乗り継ぎ池袋へ。当初は急行を乗り次いで西武秩父までいく予定だったが、面倒になりレッドアロー1号で。

7:50 西武秩父着。天気予報ではあまりよくないはずの空模様がなぜか晴れ。待ち合わせの時間に少し遅れて遠藤さんと海野さんの乗ったド派手な車がきました。これに乗せてもらって一路登山口へ。

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入川管理釣り場の駐車場に車を止め、身支度を整え、歩き始める。10:00。

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11:00 赤沢の出合い。トレランのひとが一人走ってきてここで折り返していった。ここから山道。

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13:30 柳小屋着。ヅメリンとはここで13:00待ち合わせと決めておいたが、まだ着いていない。おかしいなあ、何かあったかなと心配していると、13:45ヅメリン登場。前日の雨で沢の水量が多く思ったよりも時間がかかったとのこと。本来ならここから入渓する予定だったが、あまり状態がよくないので今日は真の沢林道経由で先へ進むことに。14:00出発。

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せっかくなので沢靴に履き替え途中林道から降りて千丈の滝下まで行ってみた。二段の立派な滝。

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16:15 千丈の滝上。ここからは今日の幕営地を探しながら沢伝いに進む。150mくらい進んだ所で良い場所があったので手分けして幕営準備。

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今日の屋根はMOSS VISTA WING。重いけどタープこれしか持ってないのでこれで4人寝て、イジルはツエルトで。ヅメリンの持参したツエルトをタープ状にして焚き火の屋根に。と準備を進めていると途中から雨がポツリポツリ。

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夕食はヅメリン特製カレー。つまみはハム、豚軟骨、アボガド、チーズ、スルメ等々。酒は焼酎、ウイスキー。

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奥秩父の林の中、雨音、沢音を聞きながらタープの下に身を寄せて焚き火と酒、長い夜・・・・

 
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by mobydick67 | 2010-06-19 01:01 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(0)

奥秩父縦走 さらに奥へ その3 真の沢林道を下る


2010年5月4日

4:00 起床 

前日よりさらに暖かい。外でも確実に0℃以上だ。

昨夜つとぴー・よっちゃんの二人も誘って、みんなで相談し今日は5人で真の沢林道を下ることに決めた。徳さん、づめちゃんにもルートについて詳しく聞いておいた。二人はなんとかならないことはないが基本的には勧められないという意見。つとぴー・よっちゃん夫婦、イジル、そして私はそれぞれ別にこの真の沢林道から甲武信に登ったことがあり、今回初めて歩くのは私の息子のみ。この季節に歩いたことのある者はいないが、経験者4人に息子を加えた5人で力を合わせればなんとかなるだろうと考えた。

9:00 出発

小屋の裏の巻き道から十文字峠方面への道を目指す。その道と巻き道が交差するところが真の沢林道の入口だ。道標はまだ雪の下。

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ここから北面の荒川水系の谷へと入っていく。膝上の雪のなかまずは2398mピークとの鞍部を目指して樹林のなかの斜面を北東へトラバースぎみに下りながら進む。テープの類は見えないがピークがはっきり見えるのでルートに間違いはない。

鞍部には徳さんがつけた三宝山方面への巻き道らしきらしきものが北へと伸びていたがそちらへは進まず2398ピークをぐるっと東側の尾根まで巻く。相変わらずテープの類も道らしきものも見当たらず大したことはないが下生えの幼木の藪をこぎながら進む。

10:15 やっとそれらしき尾根に乗ったのでここからは尾根伝いに東へ降りていく。雪は少なくなり30cmくらいで踏み込むことはなくなった。

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11:30 雪が少なくなり尾根が小さな崖で終わったので左に巻いて少し行くと右方向から流れる沢にぶつかった。

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おそらくこれが真の沢本流だろうと見当をつけ、もしも本流じゃなくても(あとで本流でないことがわかった)これに沿っていけば本流にぶつかるだろうと左岸を沢沿いを進むが雪が多い上に、流れが急なところは沢側を歩くわけにいかないので、少し高巻いて沢の下流方向に進む。

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途中何本か沢を超える必要がありこれが大変だった。3本目の沢は結構急な傾斜を流れていて谷も深く歩いているところから沢に降りるのが難しく、さらに高巻いて降下地点を探したがいい場所がみつからず、結局少し危ないが大きな岩に雪が薄くついた急な崖を無理やり降りた。渡渉そのものは簡単だったが、そこまでとそこからのルートが悪く、ルートファインディングの失敗で危ないところに入って進退窮まるという状況を体験。フリクションが効かず滑ったりもしたので怪我をしなかったのは単なるラッキー。反省。

渡った先でもけっこう急な林の斜面をトラバースする道を緊張しながら進み、もうひとつ比較的簡単に沢(おそらく三宝沢とおもわれる)を渡ると道が比較的良くなり、雪もなくなり、見覚えがあるなあと思っていると去年この道を登ったときにテープを見失った広い谷に出た。

14:00 見回すと進行方向にテープがあった。ここからは道を探す必要はない。とりあえずみんなの顔に笑みが浮かぶ。

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一安心だが、道がよくなるわけではなく、この先には倒木のジャングルや足元の悪い急斜面のトラバースなどが待ち構えている。去年よりさらに道が悪くなっているような気がする・・・・

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道が再び沢に近くなり、下に広い河原が見えてくると千丈の滝は近い。

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いつか沢を登ってここにテントを張ってみたい。

15:15 千丈の滝上。ひと休み。

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雪融け水で水量が多いうえに、以前対岸(右岸)に張られていたへつり用のワイヤーが切れていて、その上に張られたトラロープしか残っていない。裸足になり、少し滑ったりしたが、みんな無事対岸に渡る。

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滝を渡るとその滝の全貌の一部を見ることのできる狭い崖の上の道を過ぎれば道は比較的よくなる。以前通ったときより葉が落ちているせいか滝がよく見えた。

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痩せ尾根に出るとあとはもうこの尾根をまっすぐ降りるだけ。

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17:20 股の沢林道との分岐。

17:30 入川本流にかかる橋を渡り、柳小屋着。

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小屋には前日甲武信小屋に宿泊し、十文字峠、股の沢林道経由で下ってきた単独の先客が一人いた。

小屋前のベンチでつとぴーが小屋から担いできてくれたビールで乾杯。危ないところが何箇所もあったため緊張を強いられた長い一日だった。だがその分酒も旨い。残ったつまみを全部出して、ありったけの酒をみんなで飲んだ。遅くなって酒やツマミがなくなっても、地図を肴に話ははずんだ。




ゴールデンウイークの真の沢林道について

もちろん一般道ではない。沢に近づくまではラッセルさえ覚悟すれば危ないところもない。
沢の上流はかなり急な流れで谷も深く雪がついているので場所によっては沢に降りたり沢から離れることにかなり苦労した。谷全体が深く大きく、似たような枝沢が何本も走っているため地図を見ても現在地の特定が難しい。

装備は10本爪以上のアイゼンは必須。息子は8本爪だったが、源流付近は雪と岩のミックスになっているところがあるので前爪があったほうがいい。各自にピッケルと共同装備としてザイル一本あればさらに心強い。

今回はみんなで力をあわせてなんとか降りたという感じで、余裕はほとんどなかった。一応息子以外みんな登りは一度は経験しているがやはり季節が違うと状況は激変する。かなり下に降りるまでテープの類は見つからなかった。正直にいうと沢についた雪がたとえ少量でもこれほどやっかいとは思わなかった。沢に出てからも本来のルートにこだわることなく、もっと読図と状況判断をもとに進路決定するべきだった。いろいろ反省することの多い一日だった。

個人とパーティー全体の力量、そして経験値があれば、もう少し安全な歩き方ができたかもしれないが、やはり客観的に言ってこの時期に真の沢林道を下山道にとるのは勧められない。私ももう少し力をつけて、装備もしっかり持っていつの日か再挑戦したい。
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by mobydick67 | 2010-05-12 23:45 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(11)

奥秩父古道 真の沢林道 その3


2009年9月27日

この日は甲武信小屋に泊まろうと思っていたが、1日目にわりと小屋近くまで来たせいで8:30という変な時間に小屋に着いてしまった。小屋にいても暇をもてあますので下ることに。ちょうどづめさんが秩父市内でいくつか小屋仕事があるため下山するというので一緒に降りることに。昨夜はづめさんのもうひとつのホームグラウンドである四谷コタン出演者のPさんとK子さん、常連客M子さんが小屋に泊まり大宴会だったようでまだ小屋でゆっくりしていたので計5名で降りることに。たいてい一人か二人での山行が多いのでちょっと新鮮。 

降りる前に笛吹川側の水場で水の採取(飲むためではなく保健所用)。

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徳さんに古いほうの手拭いをお土産にいただく。ありがとうございます。

新旧二つの手拭い

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11:00 甲武信ヶ岳小屋出発
小屋の裏道から頂上を巻いて千曲川水源を経て毛木平へ。天気良くて気持ちよい。長野側に降りるのは7,8年ぶりか。

ちなみに真の真の沢林道を登ってくると本来はここに出ます。

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13:30 毛木平着
ここでPさんK子さんとは別れ、づめさんの運転する車にM子さんと一緒に乗せてもらい三国峠経由で秩父へ向かう。三国峠はガスっていてライダーも多く秩父側は未舗装の走りにくい道。十文字峠から三国峠へと尾根を繋ぐ道もいつか歩いてみたいな。

このあと栃本で一つ小屋の用を済ませた。栃本ではとても素敵な人たち(ヒントはこの本)と会うことができちょっとしたもてなしを受けて感動。細やかな気遣いにも感動。えんどう豆の煮物おいしかった。途中大滝の日帰り温泉で汗を流して秩父市街へ向かう。

今夜は秩父に泊まり翌日いくつか所用を済ませてから小屋に帰るというづめさんと、M子さんと秩父で一杯やることに。秩父在住でボッカなど小屋の手伝いもときどきされるというKさんをづめさんが呼び出して(もとい、誘って!)計4人で、地元では超有名らしいホルモン焼き屋Tへ。うまい!タレではなくて塩でいただくのがさっぱりしていて酒飲みにはたまらない・・・。ちなみにM子さんは甲武信ヶ岳に登るのはこれが2度目でなんと初めて登ったとき日本酒一升瓶を担ぎ上げたという豪傑。すばらしい飲みっぷり。

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さらに二軒目へ。これも地元では有名な餃子屋Sへ連れていってもらう。注文してからおばちゃんが具を包んで焼いてくれる。うまい!うまい!また酒がすすむ。

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(画面がブレてますが私は写真に写っているし、撮ったのは私ではありません。確かに私自身も酔っ払ってましたが・・・)

なんとか終電で帰れる時間に店をでたのだが、駅まで戻るとなんだかこれから遠路都内まで帰るのが面倒になり結局この日は秩父に泊まることに。Kさんとはここで別れ(どうもありがとうございました!)、M子さんも結局泊まることになり、酒精に溺れた3人のディープ秩父の夜は更けていくのだった・・・・




秩父側から入山し、信州側に下山しつつもまたもや秩父に戻ってきて山だけでなく秩父の夜も堪能した楽しい山行、お酒となった。たまには下山後降りた街でゆっくりするのもよい。

秩父を愛した田部重治も何十年も前に甲武信ヶ岳から真の沢林道を下っています。

わが山旅五十年 (平凡社ライブラリー)

私の持っている第一版では220ページあたりにそのことが述べられてます。彼は梓山あたりの林を何度も褒めているが、もうこのあたりは林がほとんどなくなってしまった。今回私が歩いた真の沢の道は彼があるいた頃のものと同じだろうか。そんなことを考えながら一人歩いた。秩父に何度も通い、さらにこの本も何度も読み返している。

また、岳人 2009年 10月号 の「奥秩父 山、谷、道、そして人(19) 登るほどに味わいを増す大荒川谷」で山田哲哉さんが奥秩父荒川水系側の道について詳しく書いています。ここで書かれている西破風山から柳小屋へと尾根伝いに降りる道(廃道)もいつか歩いてみたいな・・
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by mobydick67 | 2009-10-05 01:33 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(8)

奥秩父古道 真の沢林道 その2


2009年9月27日

5時起床。明け方少し雨が降っていたが起きたころにはほとんど止んでいた。雨のせいか気温も下がらず、夜はモンベルのアルパインU.Lダウンハガー3ではちょっと暑いくらい。気温は朝テント内15℃。テント内に結露もなく室内環境良好だった。
昨日戻しておいたアルファー米を湯煎にしてその湯でインスタント味噌汁。食後に練乳入りインスタントコーヒー。今日はまずルート探しから始めなければいけないので暗いうちから行動するのはやめていつもよりゆっくり撤収。先日の撥水剤塗布の効果があって雨でもテントはほとんど濡れていない。嬉しい。

6:00 出発。まずは昨日登った谷を降りていき、昨日最後に見たテープの場所までもどる。少し探すとそこから西側10mほどいったところにもうひとつテープをみつけたが、そこから先のテープ、トレースが見つけられない。現在地も分かっているしとりあえず地図上のルートと思われる方向に向かうとすぐに三宝沢にぶつかった。

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沢の岸でもテープ、トレースを探したが見つからないのでそのまま渡渉して地図上のルートと思われる方向に真の沢の本流と思われる沢沿いを南に獣道のようなところを通って進む。

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地図だと二つ目の尾根にとりついて西に進み2398mのピークを北に巻いて甲武信ヶ岳山頂北側の十文字峠への縦走路に出ることになっているが、どうせトレイルからは離れてしまったようだし、甲武信小屋の下に直接出ることを目論んで南西に谷をつめることにする。地図では沢が消えているが沢は細りながらも続いているのでその左岸を登っていく。途中支流のような細い沢が何度か合流するが本流と思われる沢に沿って進む。そのうち沢もなくなり傾斜も緩やかになってきた。ここで右手に紅葉したピークが何度か見えたが2398mのピークだろうと思っていた。針葉樹の林の中をときどき幼木が隙間なく生えたところを藪こぎして進む。

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突然しっかりとした道にでた。それも何か見覚えのある場所に。

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あれ?ここは2年前の冬、一月に息子と西沢渓谷から甲武信ヶ岳を目指したが余りの雪の多さにラッセルが続かずテントを張ってビバークした場所である。破風山と甲武信小屋を結ぶ木賊山経由の道と巻道の分岐だ。甲武信小屋を目指していたつもりなのに・・・おかしいなあ。とりあえず巻き道を甲武信小屋のほうにむかい無事小屋についた。

8:30甲武信小屋着。
ビールを買って一服しながら、小屋の徳さんとヅメさんにへんなところにでちゃいましたと話すと、徳さんはそれも真の沢林道の正しい道の一つだというがヅメさんはそんな藪こぎするようなルートはないというので、まあ今回は真の真の沢林道ではなくなんちゃって真の沢林道を歩いたということにしておく。真の真の沢林道はまたの機会に。

今回はカシミールで1/12500をそのまま等倍でA3出力して柳小屋から甲武信までの地図を持参し、それとコンパスを元に進んだ。2日目は谷の下から先テープ、トレースが見つけられず、地図をもとにある程度途中までは地図上のルートと思われる場所を進み途中からは小屋を直接目指して進んだつもりだ。ただこれは以前小屋の徳さんやヅメさんに教えていただいたことだが、真の沢林道の国土地理院の地図上のルートと実際のトレースとはかなりちがうらしい。実際1日目に歩いているときも地図上のルートよりもかなり高く沢から離れたところに実際のトレース、テープはあった。

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引用した地図の赤い線がおそらく私があるいたルート。破線は地図上のルート、緑の△がテントを張った場所で、黄色い線は私が歩きたかったルートだ。途中みたピークは2398mのピークではなく甲武信ヶ岳そのもののピークだったようだ。目論んだ目的地から600mくらいずれた場所にでてしまった・・・・ひどい読図力だ・・・



ディープ秩父にはまだまだ続きがある・・・
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by mobydick67 | 2009-10-01 01:33 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(6)

奥秩父古道 真の沢林道 その1


シルバーウィークは山行できなかったが、この週末は月曜を休みにして3連休になったので、かねてから懸案だった真の沢林道にチャレンジすることに。前日金曜日仕事の帰りに神田の石井スポーツ本店でアルファー米を数食分購入。山用品10%OFFだったのでついでに山用の財布(ノースフェイスのやつを息子にとられてから100均のジッパー付きの袋を使っていたが軽いが使い勝手が悪いのでドイターのシンプルな札入れを)、コロニルの革靴用ワックスなども一緒に購入。

2009年9月27日

5時起床。100円ローソンで朝食用パン、昼食用おにぎり、夜用つまみなどを購入してから電車に。京王線、埼京線、西武池袋線を乗り継いで西武秩父駅に。そこから西武観光バスの三峰神社行きバスに乗って、途中秩父湖で下車。秩父交通の川又行きバスにのり10:30川又着。都内から公共の交通機関利用だと一番早くてこの時間になる。秩父側からのアプローチは都内からだとけっこう時間がかかる。武州秩父側は下山には何度も使っているがこちらからの入山は初めて。

10:40 トイレ前で身支度を整えて出発。

入川沿いの道をゆく。

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管理釣り場を過ぎて、森林軌道の残る入川林道を行く。

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12:00 赤沢吊り橋。林道はここまででここからは山道になる。尾根に上がったあたりでおにぎりふたつで昼食。

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14:00 柳小屋着。シーズン最後の土日なので釣り人が何人かいるのではと思ったが、誰もいないし、荷物も置いてなかった。この小屋には2年前の10月に息子と甲武信から股の沢林道を下った際に泊まったことがある。

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小屋の前の釣り橋で沢を渡り少しいくと道標があり、この道標の前に真の沢林道の分岐がある。道標の後ろの木に小さなブリキの板が打ちつけられていて、「真の沢林道、甲武信ヶ岳まで5時間、危険」と書かれている。

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ここから尾根をつめて1500mくらいまで高度をあげそこからは真の沢の谷の上部斜面をトラバースしながら西に進み、真の沢に近づいて流れの音が聞こえるようになるとそこから沢と平行に南に進む。このあたりまではわりと道もはっきりしていて、テープも随所に巻かれていて迷うこともない。

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すこしいくと前方からの水の流れる音が大きくなりに千丈滝が木々のあいだに垣間見える。道はそのまま滝の右岸を登っていき滝上の沢に出る。

15:30 千丈滝上。靴と靴下を脱いで右岸から左岸に渡渉。右岸側は狭いが、左岸側の河原が少し広くなっていてテント2張りほどなら張れそう。焚き火の跡もある。水を汲んで先に進む。

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沢の少し上の道を沢に沿って進んでいく。滝上から5分ほどすすんだあたりは河原も広くなっていてテント泊に最適。10張り以上大丈夫だろう。朽ちかけた桟道も数箇所あるがそれほど危険ではない。

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すこし行くと急に道も悪くなり倒木が多くなかなか前に進めない。巨木が1本ではなくまとめて何本も折りかさなるように倒れていてジャングルジムをくぐりぬけるようにして進む。テープも少し疎らになる。

17:00 沢から少し離れた左岸を進んでいくが、ちょっと広めの緩やかな谷を横切るあたりでテープを見失う。時間も遅いしそろそろテントを張って休みたい。その谷でテントを張ることもできたが、暗くて陰気な感じがしたので右側にすこし谷を上っていくと尾根にでれそうなので、トレイルから外れて谷をつめて尾根にでる。広い尾根で三宝山と十文字峠のあいだの武信白岩山とその東峰がみえた。ここは三宝山からのびる尾根の一画のようだ。奥多摩の狼平に少し似たなかなか素敵な場所。地図で現在地もわかったのでここでビバークすることに。ふかふかの乾いた苔の上にテントを手早く張った。

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こういう場所では鹿が鳴いたりテントの傍を歩いたりと意外と騒々しいものだが、なぜか鹿の鳴き声、鳥の鳴き声ひとつしない。寂しいのでラジオをつけたが生憎相撲中継の時間であまり興味がないので、持参したiPodで音楽を。少し気温も下がってきたのでモンベルU.L.サーマラップパーカをTシャツの上に羽織った。前室で蝋燭を灯し、ガスストーブで湯を沸かし、アルファー米を戻しながらワイン。つまみはめざし、チーズ蒲鉾、ミミガー。明日も天気は大丈夫そうだ。21:00頃就寝。
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by mobydick67 | 2009-09-28 21:40 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(2)

秩父へ行きたい

年に何度か秩父に行きます。今年は1月に甲武信ヶ岳(西沢渓谷から登ったが朝から大雪で小屋までたどり着けず縦走路との分岐あたりでテントでビバーク)、4月は雲取山、5月に瑞垣山荘、金峰山、甲武信ヶ岳、雁坂、川又縦走(残雪が多く2日目に甲武信小屋までたどり着けずミズシあたりの登山道脇でテント泊)と三度ほどの息子との山行。三条の小屋甲武信小屋、雁坂小屋の方たちにはテント泊にもかかわらずいつも親切にしていただき訪れるたびにまたすぐ行きたくなってしまう。昨年秋に甲武信ヶ岳に登ったとき帰路を真の沢林道にとりたいのだがと小屋の方に相談すると秋は落ち葉などで道が不明瞭なのでまた夏にでも登りで使ったらとアドバイスを受け、そのときは股の沢林道を下ることにして真の沢林道は今年におあずけとなった。で、今年こそはと思っていたのだが今年の夏休みは飯豊山行に使ってしまい結局行かずじまいになってしまった。もう秋でまた落ち葉の多い季節になってしまったので真の沢林道は無理だが、できれば秩父側から股の沢林道か、雁坂経由で登りたいなあ・・・甲武信小屋のヅメさんの掲示板でも真の沢林道のことが話題にのぼっていてさらに秩父への郷愁(?)をそそられる今日この頃。
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by mobydick67 | 2008-10-17 10:10 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(0)