帰ってきた桑原甲子雄

実は・・・・最近のなんでもかんでも「昭和の」という枕言葉をつけ、「三丁目の夕日」的にあの「時代」を懐かしむような風潮には「私的」にはちょっと辟易してるんですが、昨年出版されたこれだけは別。

私的昭和史 桑原甲子雄写真集 上巻 東京戦前篇

私的昭和史 桑原甲子雄写真集 下巻 満州紀行 東京戦後篇


桑原甲子雄の写真集は、これまで絶版のものも含めクロノジカルに業績を俯瞰するようなものがほとんどなかったけど、これは代表的作品がほぼ網羅された大部二冊。(話はそれるが、彼が街の写真屋として撮った写真を見ることができる一銭五厘たちの横丁 (岩波現代文庫)も、児玉 隆也による控えめながら力強いルポルタージュと併せて傑作)



桑原甲子雄と出会ってしまったのは、1993年世田谷美術館で開かれた桑原甲子雄✕荒木経惟の「ラヴ・ユー・トーキョー」展でのことで、もちろん出会ったと言っても御本人に会ったわけではなく、その頃好きだった荒木経惟目当てで行ったのに、なぜか桑原甲子雄の写真のほうに引き込まれてしまったわけで、上記下巻巻末のおもわず涙が溢れそうになるアラーキーによるクールな後書きで初めて知ったけど、晩年の桑原甲子雄は世田谷の馬事公苑近くに住んでいたようで、ちょうどその頃自分もすぐ隣の砧に住んでいて、馬事公苑あたりはよく彷徨いていたのでどこかですれ違っていたかもしれないと、いまさらながらにどきどきしたり、蛇足ついでに30年近く前東京に出てきたとき最初に住んだ豪徳寺の6畳1Kのアパートのすぐ裏がアラーキーの住むマンションで、商店街や駅を独特の姿勢で歩いていた姿をよく見かけたことを思い出したり・・・・・


で、何が言いたかったのかというと、そんな桑原甲子雄が世田谷美術館に帰ってくるんだなあ、と。

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桑原甲子雄の写真 トーキョー・スケッチ60年

2014年4月19日~ 6月8日 於:世田谷美術館
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# by mobydick67 | 2014-04-16 17:08 | その他 | Comments(0)

春だから奥秩父

ろくに山を歩かないまま、いつのまにか春になり、春になったら始まるものもあって、誘っていただき春うらら、ひさしぶりに山を歩いてきた。

2014年4月8日

早起きして途中の駅で拾ってもらって車で西沢渓谷へ。駐車場で身支度して出発。

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今回の甲武信小屋小屋開きに備えた偵察山行のメンバーは、ヅメちゃん、イオリさん、Gっちゃん、俺。


徳ちゃん新道から。分岐までは雪もほとんどなく、この日は陽気も良く、汗をかき笑みをこぼしながらの山歩き。

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と、油断しているといきなりこんなものに出くわして、春なのにお別れですね。

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分岐からスパッツつけて、少し歩いたところからアイゼンもつける。すぐに雪も深くなるが、当分降ってないせいか十分締まっていて歩きやすい。一部メンバーが持参したワカンはどうやら出番はなさそう。

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山頂標示版も雪に埋まった木賊山を超えると、久しぶり、4ヶ月ぶりの甲武信岳がどーんと姿を見せて御機嫌よう。

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ここから小屋まではあっというま。雪を背負ってどっしり構える甲武信小屋。そういえば「春を背負って」たはずなのに、春をすっとばして高いところに行ってしまった話もあったね。

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入り口前の雪をかいて小屋を開け、一休みしたら飲みたいビールも我慢して、雪を掻いたり小屋の中を片付けたり。雪は例年より多いけど、大雪が降ったわりにはそれほどでもなく一安心。まあそうやって、仕事するふりをしているうちに時間もたって念願のビールで乾杯。

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あとはストーブに集って、持ち寄った肴をアテに持ち寄った酒をのんびり飲む。里は春でもお山はまだ冬。日が落ちて冷え込んでくる頃には酒もすすみ、話も弾む。



2013年4月9日

日が出てからゆっくり起きだし、昨夜の残りものを混ぜた朝飯をいただいて、ゆっくりコーヒーを飲んでからまた雪かき。

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かいてもかいてもいくらかいてもいっこうに減らない雪。ほどほどにしておいて小屋を再び閉めて下山。

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この日も快晴、奥秩父西部を一望。ことしのゴールデンウィークはどこをどう歩こうかな。

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ぶらぶら下っていると、縦走路と戸渡尾根道との分岐に立つ道標が新しくなっていた。

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これまでのペンキの字が薄くなったもののうえに、薄いプラ板に木を模したシートを貼ったものがナット留めされただけ。安っぽい仕様なのは我慢しよう。せっかく加えた英語表記が同語反復的なのも我慢、我慢。でもやたら不必要な情報を盛りこんであるのには閉口。なぜ2000メートルを超える山の上の道標に「道の駅」とか「P」という文字が必要なんだ?「西沢渓谷」だけで十分でしょう。そうじゃなくても、県界尾根上の道が多い奥秩父は、一つのピークにニ県が、ひどいときは三県がそれぞれ勝手に道標を出してたりしてうっとおしいのに!・・・・・・閑話休題。


分岐から先はヌク沢沿いの近丸新道を下る。ここを歩くのは久しぶり。沢の渡渉も問題ない。

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沢の左岸の森林軌道沿いの道は気持ちのいい道だけど、谷筋はザレていて悪いところもあるので気をつけながら。

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無事下山。

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隼温泉でちょっと寄り道。「さくら」を肴にちょっと一杯。

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東京より少し遅れてやっと満開になった桜と追いかけるように咲く桃が咲き乱れる里を抜け、少し後ろ髪ひかれる思いで帰路につく。
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# by mobydick67 | 2014-04-14 16:05 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(4)

山で新年会・・・・・人生いろいろ

ぐだぐだと山も歩かないまま1月が終わり、誘われて2月になってやっと今年初めての山歩き。

今回はここが目的地。

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山歩きといっても、飯能からバスで1時間ほど入った名郷からまずは林道歩き。イジル、よっちゃん、つとぴーと。

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1時間ほど歩いた林道終点からやっと山道。

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谷筋の道には雪がついていて、ところどころ凍っているので軽アイゼンを装着して高度を上げる。

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高度を上げる、といっても1時間ほどであっというまに目的地ウノタワに到着。

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テントを張り、暖かい陽光を浴びながら乾杯。ちょっと遅くなったけど山の新年会。

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日が暮れても飲む。友と山で飲む酒は旨いね。

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暗くなり夜も更けてくると、どこからかメラメラと炎があがり、火の粉を浴びながら飲む。



いろいろ・・・いつものように遅くまで。




翌朝ゆっくり目をさますと予報通りの曇天。それぞれゆっくり朝ご飯を食べて、テントを片付け出発。

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雲行きが怪しいので北の武甲山のほうに抜けるのはやめて、南の蕨山のほうに尾根をつなぐ。

途中少し降られたけど、すぐに晴れてきた。

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長沢背稜の広い背中を後ろから望む。

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ひさしぶりの奥武蔵だけど、意外に急な登り下りがあって面白い。昼過ぎには名郷に下山。



途中さわらびの湯で汗を流して、一杯。

バスで飯能に出て一杯、二杯、三杯・・・・・
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# by mobydick67 | 2014-02-12 22:58 | 山歩き | Comments(8)

甲武信小屋年末ボッカ


年が明けて日も経ち、ほおっておくと鬼が怒る?ので今年も声をかけていただいて参加した恒例の年末ボッカのことを書いておこう。

2013年12月27日
当初は28日早朝東京発の予定だったけど、今年は雪が多くクリスマス連休の第一次ボッカも小屋までかなり時間がかかったらしく、急遽例年どおり川上村白木屋に前泊することに。夜、宿に到着するとなぜか徳さんが寝てて、ヅメリンと俺はまだ晩飯喰ってなかったので起きだした徳さんと3人でちょとだけ酒。早めに寝たはず・・・

12月28日
宿で朝飯食べて、身づくろいして宿の前で、車できたKやんとわっきーと合流。

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雪の梓川。

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車で毛木平に向かったものの、駐車場手前あたりから雪が多く、車を梓山まで戻したり、なんだかんだで出発は8:30。

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酒樽、ザックをみんなで交代で持ちながら歩く。歩き初めてすぐにアイゼン。クリスマスボッカのトレースが残っているけど、その上にさらに10~20センチ程度積もっている。今年でこの年末のボッカも4度めだけどこれまでで一番の積雪。

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ナメ滝にも雪がたっぷり。

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それでも水源までは雪はそこそこで、久しぶりの雪歩きを楽しんだけど、水源からは吹き溜まりもありなんちゃってラッセル。

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高度を上げて縦走路との出合い。ここまでくればあともう一息。

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最後のひとふんばり。

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頂上。

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13:30 小屋に到着。

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この日は作業はほどほどにして早めに宴会開始。すき鍋を肴に酒、酒、酒・・・人のデポした酒にまで手を出して遅くまで・・・

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12月29日
朝ゆっくり起きて、鍋の残りで作った雑炊いただいて、ゆっくり作業開始。朝は冷え込んで外は-19℃。それでも薪を運んだり、雪をかいたりしていると体もあたたまって汗がにじむ。昼を過ぎると、日帰りの登山客やテント、小屋泊りの人々に混じってS嬢とはるぶーが到着。夜はS嬢が担ぎ上げたあんこう鍋、はるぶーがヅメリンの誕生日を祝ってケーキに舌鼓をうちつつ、はるぶーの落語なんてのも飛び出して、夜は更け、酒はすすむ・・・・


12月30日
朝ごはんをご馳走になって下山、西沢渓谷、山梨側の道はよく踏まれていて雪があっても快適。

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スピードも出て予定より一本早いバスに間に合って、バス停でこれから登るイジルとHピーに会う。



そんなことで今年もこれでよろしくお願いします!

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# by mobydick67 | 2014-01-17 15:15 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(3)

筆不精から脱出!―― 吉田の龍勢

秋はいろいろ忙しくて、さっぱり山には登れないし、いろいろ書いておきたいこともあったのに、一度間があいてしまうと、まあいいか・・・という気持ちも出てきて、随分長いあいだ放置したままにしていたけど、やっぱりこれまでどおり書き殴り続けていきたいので、随分前のことになってしまったけどちゃんと書いておこうと思う。



2013年10月13日  秩父 吉田の龍勢祭り 

朝一番の電車で秩父を目指し、西武秩父駅まで車で迎えにきてもらって会場である下吉田の椋神社へ急ぐ。友人の正太郎の属する武甲雲流の桟敷席に席をとってもらった。

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三々五々、近所の人、観光客、関係者が会場に集まってまわりが賑やかになりはじめたころ一つめの龍勢の打ち上げ。太鼓の音と口上がスピーカーから鳴り響き、丘の途中の発射塔の龍勢に点火され、シュルルという空気を引き裂く音ともに蛇のような龍勢が青空に駆け上り、軽い花火の破裂音とともに火花、煙、様々な飾りが空いっぱいに広がる。これを朝から酒飲みながらみんなでわいわい言いながら見るのが吉田の龍勢祭り。いいねえ。

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武甲雲龍は早めの9:30くらいから打ち上げ。ご好意で太鼓と口上を詠む櫓にも上がらせていただいた。ちなみに口上は雁坂小屋の小屋番もつとめる横田さん。夢いっぱいの口上。

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・・・・・残念ながら今年の武甲雲流は天高く駆け上がることなく打ち上げ失敗・・・半年かけて準備してきたみなさんは、さぞ残念、地団駄を踏み、涙の飲んだことと思いますが・・・・また来年があるさ!

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途中あわや山火事かというハプニングもあたりしたけど、秋晴れの空の下のんびりと時間は流れ・・・・

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夜は普段正太郎が働いている牧場直営の焼肉屋ぎゅうやで秩父牛に舌鼓をうち、翌朝は龍勢会場の後片付けを冷やかしに行って、祭り当日は関係者以外近寄れない発射塔を間近で見たり。

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そんなこんなで、山歩きに勝るとも劣らない素晴らしい時間を過ごした秋の休日でした。

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# by mobydick67 | 2013-12-19 18:51 | その他 | Comments(2)

追憶の真ノ沢林道-----SHINNOSAWA REVISITED Ⅱ


2013年9月28日

夜更けに一度目が覚め外に出てみると幕営地に覆いかぶさる広葉樹の枝葉のあいだから満天の星空。朝はゆっくり6時に起き、前夜水で戻しておいたアルファー米五目御飯を湯煎して温め、インスタント味噌汁、珈琲。ツェルトを畳み、荷をザックに詰め込み、7:00出発。

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30分ほどトラバースぎみに歩くとちょっとした岩場にぶつかる。ここでこのまま岩場を越えて行くか、上か下に巻くか迷っていると、後で鈴の音がしたので振り返ると単独の登山者がいてびっくり。少し話して、前夜2時に川又の管理釣り場を出発して歩き通しでここまできたこと、今年6月に一度この道を歩いていることなどを聞く。山慣れた様子なので先に行ってもらうことにして少し後を追って歩く。

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このあたりからテープは疎らで見つけにくくなり、踏み跡も不明瞭で何度か道を外して歩いていると上の方から鈴の音がして、助けられること数度。さらにこの方を追い越して歩いていて、いつのまにかただの獣道に踏み込んでしまい、岩場に阻まれて先に進めなくなり、高巻くために藪を漕いでいるとまたもや上のほうから鈴の音がして、「こっちこっち」と声までかけていただいたり。挙句の果てに、以前単独で登ったときにテープをみつけることができず、藪と沢に突入した地点で一服して待ちぶせして、後から来たこの方に道を教えていただいたり・・・そんなこんなですっかり頼りっぱなし。結局三宝沢を高巻いて乗り越えるあたりでまで追い越したり追い越されたりしながら歩き、最後に「道は基本高巻きばかりなので、迷ったら上のほうを見ればテープがあるはず」とのアドバイスをいただいて一人先に歩かせいただく。

ここから先道はさらにぐるぐるぐるぐる。疎らなテープはほんとにそっち?という方向についていたりする。

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ここはピークスの奥秩父特集のあの写真のポイント。

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高度があげると少し道型がはっきりしてくる。

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10:40 甲武信ー三宝山の一般登山道に出て、小屋に10:50到着。ビールのんでツエルトはって
ひと休みして、午後からはづめちゃんとあれこれしゃべったり、音楽を聞いたりしてまったり。


逝ってしまったJ.J.Caleのこと



黄金のヴァン・モリソンのこと



徳さんも十文字からやってきて、好天に誘われた登山者もどんどん到着。

正太郎、貼ってもらったよ。

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甲武信小屋のカレー。

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夜も宴に混ぜてもらい、この席には真の沢林道で出会った単独の方もいて、秩父生まれで徳さんの親戚だということもわかり、やはり血にはかなわないなと思ったり。

河岸を変えて遅くまで・・・なんかいいことあったかな?

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翌朝は早起きして小屋仕事をひやかして、お客さん出払うとまたまったり・・・結局昼前までいて昼もごちそうになり重い腰をあげて西沢渓谷へ。

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日曜、こんな時間に歩くひとは少なく、静かな山歩きを満喫。やっぱり山、それも奥秩父はいいね。
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# by mobydick67 | 2013-10-12 19:17 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(2)

追憶の真ノ沢林道-----SHINNOSAWA REVISITED Ⅰ

なかなか続けて休みがとれず、前回8月の山行から悶々とすること2ヶ月。不意に遠方に出張の仕事がキャンセルになり、2連休がとれそうになったので、えいやっーと3連休にしたのはもう休みの4、5日前。奥多摩主脈環状縦走?自転車と山を組み合わせたイッテキマスカエッテキマスロン?妄想が頭のなかでぐるぐる・・・

ぐるぐるぐるぐる・・・・真ノ沢林道だ。そう真ノ沢林道。これまで単独で登ったのが一度、即席パーティーで残雪のなか四苦八苦して下ったのが一度。いずれも真の真ノ沢林道とは程遠い藪漕ぎ山歩きになってしまい、とても「真ノ沢林道を歩いたことがある」とは言えない体たらく。今度こそあの道を歩いてみたい。


2013年9月27日

前日帰宅が12時をわまり、買い出しも行ってないし、冷蔵庫をあさって食えそうなものを集め、押入れのなかの装備をかき集めてパッキングが終わるともう3時半。少しだけ寝て起きて、なんとか西武池袋駅に辿り着き、飯能で乗り換えられない症候群の発症が恐ろしいので奮発してレッドアローに乗って、西武秩父にちょっと早くついたので秩父の友達に会って、少し元気をもらって、秩鉄に乗り、三峰口からバスに乗って、川又に着いたのが10:30。ここのところの週末の悪天が嘘のような好天の下、入川に沿って歩き始める。

道でない道、真ノ沢林道の一人歩き。ちょっと不安なので、ザックはもうくたくたになってしょうのはやめようと思っていた古い相棒OSPREY ZEALOTをが今回の旅の友。

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扇屋さんの養蜂場。ここのハチミチは旨いよ。

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いつ見てもほれぼれする佇まいの火の見櫓。

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夕暮キャンプ場、前田夕陽の歌碑。

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森林軌道跡を歩く。

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照りつける日差しはまだ夏のようだが、吹き抜ける乾いた風はもう秋の匂い。

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赤沢谷の出合から沢をいったん離れて尾根を巻く。

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いろんなキノコが土、倒木、苔から湧く。

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再び入川の沢音が近づいてくると柳小屋は近い。

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14:00 柳小屋。バスを降りてここまで誰一人会わない。

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先日このあたりを直撃した台風のせいか、小屋前の沢床の土はえぐられ倒木が積み重なる。この先大丈夫だろうか?

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股の沢林道との分岐から真ノ沢林道に入る。

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しばらく尾根をまっすぐ詰めて高度をかせぎ、小さな鞍部から右に巻く。

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16:00 千丈の滝上。渓相が一変していて驚く。

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左岸側にあった苔むした幕営適地は流れに抉られ、ほとんど河原がなくなり、左岸側に流れが寄った分、右岸側にガレた広い河原ができていた。ただ土が抉られて岩が露出し、倒木が折り重なっているので幕営には適さない。いつもより少し水量の多い沢を靴を脱いで渡渉し、先に進む。

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少し高巻いたところから見た滝上100mほど上流の渓相も一変していた。

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沢床の土がすべて抉りとられ、あの苔むした素晴らしい楽園は失われ、大小の砂岩が露出し、ところどころ真新しい倒木が積み重なる殺伐とした沢になってしまっていた。

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それでも谷側の土と苔、広葉樹が残った沢岸に今夜は泊まることにした。天幕はファイントラックツエルトⅡロング。

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沢の水を汲み、テントに入り失われた苔むした楽園のことを懐いながら呑む。あのような渓相に戻るまでどのくらい時間がかかるのだろう。

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前夜ほとんど寝ていないので、マルタイラーメンのヒガシマル カレーうどんスープ仕様のカレーラーメンで〆て早々と寝袋に入ると、ふかふかの腐葉土の極楽ベッドのおかげであっというまに寝入ってしまった。
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# by mobydick67 | 2013-10-03 09:34 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(8)

夏に帰省した際に、祖母(まだ健在)の持ち物を少し整理していて、変わったものを見つけたのでもらってきた。見たことのないロック機構を備えた、肥後の神風折りたたみ小刀。刃が欠けているのがちょっと残念。

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銘が不穏、「大和魂」。

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鞘をピカールで磨き、刃を研いだが、鞘を磨いたのは失敗。もとのままのほうが味があってよかった。

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立派な魂なんて持ちあわせていないので、せめてこれを懐に忍ばせておこうかな。
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# by mobydick67 | 2013-09-22 14:25 | 道具 | Comments(0)

太陽、海、自転車

広島に帰省中、1日時間が空いたので自転車で少し遠出。なんでも広島はこの日で猛暑日連続16日目とかで、朝から照りつける太陽は容赦ない。

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いつものように音戸の瀬戸を渡船で倉橋へ。110円也。新しい橋もできたけど、廃止されることもなくなにより。

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渡った音戸の街は一歩路地に入ると古い町並みが残る。

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新しい音戸大橋をくぐる。

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30分ほどで早瀬大橋。橋からの眺めは絶景だけど高度感があってちょっと怖い。

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橋を渡って江田島に入ると、北へと西能美を目指す。

鹿川港

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一旦海岸を離れて才越峠を越えて島の西岸に出る。少し海岸を離れた県道から、海岸沿いの道に降りてみる。

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人も車もほとんど通らない海沿いの一本道。頭上の太陽から注ぐ陽光は厳しいが、優しい潮風が吹き抜ける。

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途中ビーチに寄ってみた。サンビーチおきみ。お盆を過ぎたせいか誰もいない。もったいないような嬉しいような・・・・

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そこそこ勾配のある起伏を繰り返す県道に戻って、すこし走ると北岸に出る。海上には無数の牡蠣筏が浮かび、海岸には牡蠣の水揚げ場や加工所が点在する。

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高田港。

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昼前に中町港構内のお好み焼き屋で昼食。550円也。

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海岸沿いに江田島港を南下し、奥まで来たらV字状に北上。

で海上自衛隊幹部候補生学校。昔の海軍兵学校。

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ここから小さな峠を越えて江田島東岸へ。小用港からフェリーで呉へ。海上から見る呉湾は製鉄所、造船所、海上自衛隊基地港が並びなかなか見応えがある。

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呉からは呉越え経由で広へ。途中かつて花街だったという朝日町をうろうろしてみるが昔の面影はない。ちなみに奥に写っている山が最近少年少女による凄惨な事件で一躍有名になった灰ヶ峰。小学生の頃家族で一度登ったことがあるなあ。

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船にも二度乗ったし、江田島に入ってからはほとんど車もいないしなかなかよいサイクリング。別に何があるわけでもく、工場や畑や波止があるだけだが、やっぱり海はいいな。

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# by mobydick67 | 2013-08-25 11:50 | 自転車 | Comments(2)

Okuchichibu×Chichibu


先日甲武信小屋でいいものをいただいた。

Okuchichibu Trail シェラカップ

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下界ではなぜか1500円近い値段で売ってるところもあるけど、甲武信小屋なら税込み1000円!
かっこいいので、息子のお土産用にもう一つ購入。


ただ・・・他にもシェラカップは持っているけど、山で飲み物(主に酒)を飲むならマグカップのほうが使いやすいし、直接火にかけるというシチュエーションもあまりないのでほとんど出番がない。この奥秩父トレイルシェラカップもステンレス製でそこそこ重いし、取手もあまり持ちやすいとは言えないので山に持っていくことはなさそう。




でも、家ならこんな素敵な使い方がある。秩父産のとっておきのやつをロックで。

イチローズモルト ダブルディスティラリーズ 46度

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カップもボトルもあっというまに空っぽ。

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カップの底から奥秩父と秩父を想う。



至福。
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# by mobydick67 | 2013-08-16 21:09 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(2)

盛夏、奥秩父の藪漕ぎ、正太郎の夏休み2・・・岩小屋から国師ヶ岳、甲武信小屋、そして魔境秩父へ

2013年8月3日

真夏で、天然の屋根があるとはいえ、テントも張らずレジャーシートに半身マットだけ、寝袋も省略してゴアのシュラフカバーだけというのは無謀だったようで、酔っていい気分で寝たのはいいけど、すぐに寒くて目が覚め、結局朝までうとうとしながら過ごすはめになった。せめて薄いインシュレーションジャケットか何かもってくれば良かった。五時前にシュラフカバーから抜けだして、アルコールストーブで湯をわかし、茶を飲みながら、スープカッペリーニを作って食べ、珈琲で〆て、荷をまとめ6時前、岩屋を後にする。以前積雪期に歩いた頂上から南にまっすぐ伸びる尾根をつめて国師まで歩くことにする。

一晩お世話になった岩屋をふりかえる。

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南に向かって適当に斜面を登る。

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20分ほどで、開けた鞍部に出る。ここは昨年のGWにも歩いた。

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さらに尾根をつめようとしたけど・・・・

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藪、藪、藪。また藪。最初はなんとかなるさと針葉樹の幼木をかき分けて無理やり進んだけど、そのうちシャクナゲも混ざったり、密度が増したり、樹高が高くなったりでそのうち一歩も進めなくなり、戻って巻いて進んで、また戻って巻いて・・・・足元も次第に倒木が折り重なるようになって、歩き難いことこの上ない・・・・と七転八倒、やみくもに、がむしゃらに這い上がっていると、以前積雪期に歩いたとき同様左、西側に赤テープが現れた。これに合流すると藪こそ薄くなって道らしき体裁にはなってきたけど、足元に折り重なる倒木はあいかわらずで・・・・こんなことなら歩く前にロングパンツ、長袖に履き替えておくべきだった、と後悔先にたたず、足も腕も擦り傷だらけ、かき分ける木から雨のように降り落ちてくるブヨだらけになって・・・・7:40 国師ヶ岳頂上。これなら、いくら雪を踏み抜いても昨年のGWのほうがまだまし。疲労困憊の自分撮り。

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ここからはフツーの登山道を甲武信ヶ岳へ。夏の朝の縦走路は思ったほど暑くない。

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11:30 甲武信小屋着。テレビ出演の続く人気の小屋番ヅメりんともひさしぶり。ビール飲んで、いつもの場所にツェルトを張って、まったりしていると、徳さん、NHKの水の日取材チームらに続いて毛木平から登ってきたイジル、ホサピ、すーさん、トモスケ、Wさんら友人御一行が到着。ゆっくり休んだし、トモスケと一緒に正太郎たちを迎えに降りてみることに。水源あたりでよっちゃん、0号様、五月様、正太郎が意外に元気そうなようすで登ってきたので、一緒に登り返す。

握手クンを恐喝する正太郎。

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16:00 甲武信ヶ岳頂上。去年よりも1時間以上早くなった。さすが社会人。遅れていたツトピと甥のY君も無事到着してめでたしめでたし。このあと小屋では水の日の蕎麦や美味しいおでんをご馳走になり、打ち上げ花火上げたり、うちあがったりして遅くまで。

2013年8月4日

やはり寒くてあまり眠れず、4時過ぎに起きて前夜水で戻しておいた赤飯と味噌汁、珈琲で朝食。今回はファイントラックツエルトIIロングが仮の宿。風もなかったせいもあるけど、前日の昼前に張ってそのままで朝までこのくらいテンション維持できるなら、雨の稜線でもないかぎり、十分テントの代用になる。

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正太郎(右)と甲武信小屋の屋根の修理に来てた職人さん、じゃなくてトモスケ。

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だらだらして、先に正太郎たちを見送り、8:30小屋を毛木平に向かって出発。水源の少し先で川上一家に追いつき、ここから一緒にゆっくり下る。

ナメ滝にて。

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13:30 毛木平到着。下りも去年よりずっと早かった。なかなかやるな、正太郎。で、ここから車で山梨方面に抜けるグループと別れて、川上家の車に乗せていただいて、一緒に滝見の湯で山の垢を落として、運転する川上0号様に遠慮することなく生ビールなんか飲んだりして、さらに秩父到着後も家にあがりこんで、しゃべったり飲んだりしてるとあら不思議、あっというまに終電。駅まで見送りにきていただき、また後ろ髪引かれる思いで秩父を後にした。









で、確かに西武秩父駅から飯能行きの電車に乗り込んだんですが・・・・・駅に到着してアナウンスの声で目が覚めたら、何かがおかしい。飯能ってこんなに暗い駅だったっけ??電車を降りる人の後を追ってホームに降り立つとそこは秩父!・・・・もう日が変わって月曜の0時過ぎ・・・・結局、つい2時間ばかり前にお世話になりました、と言って出てきた川上家のドアを再び叩くことに・・・・恐るべし秩父の魔力、引力・・・・うぎゃぁ・・・・
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# by mobydick67 | 2013-08-11 16:48 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(13)

盛夏、奥秩父で藪漕ぎ、正太郎の夏休み2~梓山から岩屋へ

また今年も秩父の友人、正太郎が甲武信ヶ岳に登るというので、久しぶりに山にでかけてきた。去年登って自信がついた正太郎は今年は家族だけで登ってみるというので、往路は別行動をとった。

2013年8月2日

早起きして、高尾で京王線から中央線に乗り換える。夏休みでも平日なので電車は空いていて座ってうとうとしながら小淵沢へ。小淵沢で丸政の立喰蕎麦を食べるために少し余裕のある乗り換え時間を確保したけど、肉(さくら肉)そばはやってなくて、天玉蕎麦を。

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避暑に来た観光客で混み合う小海線で信濃川上へ。信濃川上からは村営バスで、レタス畑をぬけて梓山。11:20、いつものように白木屋旅館前から歩き始める。照りつける陽は厳しいが気温はそれほど高くなく車道歩きもそれほど苦にならない。

11:50 町田市民休暇村。ここで熊鈴をつけ、林道に入る。

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暑いし、日が落ちるのも遅いので、ゆっくり歩いていると、唐松久保沢方面への分岐と唐松久保沢渡渉地点のあいだあたりで鹿の角をみつけた。残念ながら先が少し折れているが持ち帰ることにする。

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このあたりを歩き初めて4年たつが、崩落、藪によってかつての道はどんどん元の自然の姿に戻りつつある。

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途中、地面に赤い粒のようなものがたくさん散らばっているので、よく見てみると野いちごが自生していた。小指の先ほどの大きさだが食べてみると甘酸っぱくて美味だったのでときどき摘んで食べながら歩く。

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崩落した橋の手前で一服。藪に備えて身支度を整える。今回はGOLITEのJAMを担いできた。生地に丈夫なダイニーマが使われていて、沢や藪でも気にせず使うことができる。荷はもう少しコンパクト軽量にするつもりだったが酒やらなんやらで結構な量になってしまった。

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崩落した橋の少し下で渡渉し、少し歩いて崩壊寸前の作業小屋の手前あたりから、足元を沢靴、沢スパッツに変えて沢を歩くことにする。

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梓川は沢といっても滝があるわけでもなく膝下ぐらいのちょろちょろの流れのなかを歩く。

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と、呑気なことを言っていられるのもつかの間で、すぐに倒木が多くなってきて、沢から上がってやり過ごし、何度も渡渉を繰り返すことになる。

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ちなみに途中頻出する赤、ピンクテープはそんな倒木地帯、沢に急な斜面が迫っている場所は左岸側を高巻くようにつけられているが、今回はせっかく沢装備を持ってきたのでなるべく沢筋から離れないないように歩く。沢筋はすべてが苔に覆われて視界全体が緑。

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苔むした倒木を乗り越えるのにそろそろ飽きてきた頃、目的地の岩屋に到着。15:30。持参したボンベイサファイヤを沢の水で割って一杯だけ飲み、酔わないうちに薪を集め、寝床を作って、ダケカンバの樹皮で火を熾す。

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火が落ち着いておきがたっぷりできたら、あれこれ肴をつくる。メインディッシュはスーパーでみつけたヒガシマル カレーうどんスープを使ったカレー水炊きとカレーうどんすき。この粉末出汁はなかなかいける。ただ辛さとパンチが足らないので、S&Bのカレー粉をたっぷり足す。

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いつのまにかあたりは真っ暗に。静かな沢音と薪の爆ぜる音に耳を傾け、炎を相手に長い夜をやり過ごす。

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# by mobydick67 | 2013-08-10 13:43 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(10)

涼を求めて

先だって滞在した水戸は朝晩は肌寒いくらいの気温で、昼になって陽が照っても涼しい風が吹き抜ける避暑地のような陽気だったけど・・・・やはり東京は蒸し暑い。

そんな盛夏に暑中見舞い代わりに、京都大学総合博物館が収蔵する標本を紹介した涼しい本をお勧め。

標本の本―京都大学総合博物館の収蔵室から

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一口に標本といっても千差万別、スケッチから骨格標本、剥製に至るまで様々な標本があることを教えてくれる。標本への興味をかきたてる文と写真を厳選した編集がとてもストイックな、美しい本です。


こんな標本収蔵庫に入ってみたいな。

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背筋のあたりが涼しくなる、猫の神経標本なんて写真もあるので、猫好きのひとは是非書店で手にとってみてください。
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# by mobydick67 | 2013-07-31 17:26 | | Comments(0)

水戸の朝


一昨日夜遅くに水戸から東京に帰ってきた。

水戸では夜は仕事が終わるのが遅く、毎晩酒場その他を彷徨というわけにはいかなかったけど、朝は少し時間があったので、ホテルでバイキングの朝食を済ませたあと、仕事先に入る前に何度か喫茶店巡り。水戸駅北口は旧市街地で大通りがあり古い用品店や果物屋などが点在するけど、なぜか朝から開いている喫茶店は少ない。

ホテルの向いの本格コーヒーの店「プロカフェ」。写真はないけどここは上手いコーヒーが安く飲める良心的なカフェ。喫茶店と言うよりはカフェ。駅から近いせいもあってそこそこ混み合っている。プロカフェには2日ほど通ったけど、他もあたってみようとうろうろしてると、ちょうど宿泊しているホテルと仕事先の美術館の中間あたり、大通りから北に入る路上に、惹かれる看板をみつけた。

「ユニバース」

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古ぼけたビルの階段をあがると、古ぼけたドアが開きっぱなしで、古ぼけた店内ではランニンシャツ姿のマスターと思しきおじさんが電話中。他に客が一人。電話が終わったおじさんは「待たせてごめんね」といいながらコーヒーを淹れ、どこか懐かしい整髪料の匂いをふりまきながら「待たせてごめんね、一番搾りだから・・・」と砂糖とミルクの入ったステンレスの容器と一緒にコーヒーを運んできてくれた。

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一番搾り、美味しゅうございました。ここは紛れもない「喫茶店」。また機会があれば寄ろう。



水戸では水戸芸術館で今日から開催される、曽谷朝絵展 「宙色(そらいろ)」の展示のひとつをお手伝いさせていただきました。

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お近くのかたは足を運んでみてください。
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# by mobydick67 | 2013-07-27 23:04 | その他 | Comments(2)

水戸ぶらぶら

仕事で水戸にきてます。一週間近く滞在してますが、仕事が終わるのが遅く、水戸の夜はなんだか早いため、もっぱら朝仕事の前にぶらぶらしてます。

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夜の虫になりたい。

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水戸は一歩表通りを外れると、坂の多い複雑な地形。

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やっぱり夜がいいね。
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# by mobydick67 | 2013-07-24 15:32 | その他 | Comments(0)

東京-呉-東京

所用があって呉に一泊二日で帰省。

まずは、広島駅ビルでお好み焼き。

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二日目の朝、自転車でちょっとした峠を越えて長浜へ。

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ガキの頃はこの浜で泳いだり、防波堤から飛び込んで遊んだ。

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少し高い所に登ってみた。

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瀬戸内のこのあたりは河口には街ができて、それ以外のところは海まで山が迫っているので畑はこんな段々畑で、なんだか秩父の栃本みたい。

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すてきな小屋。瀬戸内を一望。今日はあいにくの曇天だけど、晴れてれば四国も見える。

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海岸に降りて、缶コーヒーを飲みながら黄昏てると、野良が近づいてきて、一緒に黄昏てくれた。

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この建物はいつ見ても惚れ惚れ。

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いつのまにか気温もぐんぐん上がってきて、帰りは汗をかきかき別の小さな峠を越えて帰宅。

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海はいいな。


今は、新幹線で東京にとんぼ返り。

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時速200km以上ですっとばしてると、気分というか、気持ちというかなかなか切り替えができないというか追いつかないというか・・・・遠いのか近いのか。

歩いたり、自転車こいだり、せいぜい鈍行列車ぐらいのスピードがちょうどいいな・・・・
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# by mobydick67 | 2013-06-27 18:53 | 雑感 | Comments(5)

ぬちどぅたからやさ


意外にコメントが多かった秩父弁シリーズ第二弾!ではありません。


僕の島は戦場だった 封印された沖縄戦の記憶

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佐野慎一が「沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史」に続いて、その前史である沖縄戦といつまでも終わることのない「戦後」について、「戦争孤児」「集団自決」「援護法」「米軍基地」をキーワードに探ったルポルタージュ。


タイトルは、集団自決の最中にある母親が、手榴弾を爆発させようとした息子に自決を思いど止まらせようとウチナーグチで叫んだ「死ぬせーいちゃてぃんないさ。生ちかりるーうぇーかや、生ちちゅしゃさ。ぬちどぅたからやさ」(死ぬのはいつだってできる。生きられる間は生きなくてはいけない。命は宝だよ)という言葉から借りました。。

明日、6月23日は沖縄戦の終結した日として沖縄県が制定した「慰霊の日」。
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# by mobydick67 | 2013-06-22 15:12 | | Comments(4)

秩父のイチおっぺし本


先日、山の帰りに秩父に寄らせてもらったとき、とても面白い秩父の本を教えてもらったのでここで紹介しておきます。

黒沢和義 著

山里の記憶1

山里の記憶2

山里の記憶3



秩父の林業、農業、採取業、郷土料理などを題材に実際に作業に従事する人、あるいはかつてしていた人に取材し、イラストとそれらの人々の方言まじりの言葉を交えながら説明したユーモラスな秩父民俗大全。ちょうどGWには西武秩父駅仲見世に原画イラスト展示コーナーが設けられていて著者もいらっしゃいました。秩父では1巻、2巻をざっと読ませてもらって、とても面白かったので、後で最新刊第3巻を購入。

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これらの本でとりあげられている人の多くが、かなりお年を召しているし、林業や採取業などは後継者も少ないことを思えば、そうあってほしくないけど、将来は以前ここで紹介した故小林茂さんの秩父民俗三部作に匹敵する「過去」の貴重な資料となるかもしれない。本の前半はカラー刷でイラストと取材対象の「生」の言葉を紹介し、本の後半にそれらひとつひとつの詳細な取材ノートが添えられているのもうれしい。また小林茂さんの執念の凝縮した結晶のような文体に対し、こちらはイラスト、文体ともに軽妙、ユーモラスでとても読みやすい。取材対象のおじさん、おばさんたちの秩父弁をそのまま文字に起こしてあるのも、なんとも味わい深い。この調子で是非4巻、5巻と巻を重ねて欲しいです。

ちなみにタイトルに使った「おっぺす」という方言も、この本で使われていて意味がピンとこなかったので、地元の0号様に聞いてやっとわかった言葉の一つ。0号様にうかがったところ、血気溢れる若者は「おっぺしてえ!」と未来願望形で使い、百戦錬磨のお年寄りなどは「昔はおっぺしたもんだいね」と過去回想形で使うとか使わないとか???
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# by mobydick67 | 2013-06-18 20:49 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(8)

ぶらぶら奥秩父

ここ10年ほどはGWは奥秩父と決めているので、今年も奥秩父。最近は残雪を利用するつもりで藪に出かけて、逆にそれが仇になるような晩春の雪を罵りながら歩く山歩きが多かったが、昨年、今年と普段あまり山を歩いてないので、今年は日和って何度か歩いた廃道、縦走路、藪を繋いでゆっくり歩いてきた。

2013年5月3日

5時台の列車に最寄り駅から乗ると、なぜかそのドアにイジルが立っていた。近くにはHぴーが。別に待ち合わせたわけでもないのに奇遇。確か去年も同じようなことがあったようななかったような・・・赤いザイルで結ばれているのか?高尾で中央線に乗り換え、西沢渓谷から登るという二人を見送って、うとうとしていると小淵沢。一本早いのに乗ってきたので、小諸方面行きの発車までは1時間近くある。改札を出たところにある丸政でいつものように早い昼食。

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いつものように肉そば(煮込んだ桜肉)。

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横の名産品を集めた土産物屋でつまみその他を仕入れて、小海線で川上村へ。川上村営バスはほぼ満席だけったけど、小川山、廻目平方面へ向かう人が多いようで梓山白木屋前で降りたのは4人ほど。11:20、毛木平方面へと向かう人たちと別れて、いつものように進路を真南にとって歩き始める。

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いつものように鹿除けのワン公に吠えられる。

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いつものように常土院平の町田市民休暇村からは熊鈴をつけて歩く。

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いつものように廃道途上で自分撮り。

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いつもの唐松久保沢林道と国師方面への林道との分岐。

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家を出るまではここから梓川沿いに岩屋を目指すか、唐松久保沢沿いに進むのか決めてなかったが、陽気もいいし昨年のように北面を南北に流れる暗い苔むした沢を詰めるより、尾根の北面でも東西に流れる明るい沢のほうが楽そうだだったので、唐松久保沢に沿って歩くことにした。一応唐松久保沢が国師方面への道を横切るところまで行って渡渉してみたが、豪雨直後で氾濫していた昨年に比べると水量は少なく靴を濡らすことなく渡渉できた。

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分岐まで戻って唐松久保沢に沿って歩き始める。

最後の堰堤前。沢があって、山があって、涼風がふき抜けて・・・あとはビールさえあれば言うことないね・・・でも行動中は呑まないことにしてるんだよ。

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堰堤を左岸側から乗り越えたところが枝沢との出合い、そして緩い滝。

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滝を越え、歩きやすいそうなところ見つけて数度渡渉を繰り返す。昨年秋に歩いたときよりも水量が少ないので、そのとき張った場所よりも少し下を今日の幕営地に。14:30。眼の前を沢がちょろちょろ流れ、少し下には水が湧き出すところもある。

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薪集めて、生モノの肴を雪のなかにつっこんで、諸々準備を整えてから一人で乾杯。今回は酒はジンだけにしておこうと思ったけど、小淵沢で時間を潰しているときに、売店のグレースワインが気になって気になって・・・結局購入してホームで少しだけ味見して残りを500mlのナルゲンに詰め替えたものをザックに詰めてきた。集めた薪は乾ききっていて、ダケカンバの樹皮で一発着火。火が落ち着いて熾ができるまえにワインはなくなりジンへ。拾った骨と、沈む陽に刻々と色を変える林を愛でながら飲む。

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ソーセージ焼いたり・・・どうですか、奥さん?

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カレー(アルファ米とフリーズドライカレー)作ったり

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炎を相手に喋ったり

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酔いつぶれる前にテントに転がりこんで、寝袋にくるまって、おやすみなさい。


2013年5月4日

外が明るくなってきた頃起きて、湯を沸かし、スープパスタを作りながら茶を飲んで、コーヒーで一服して重い腰をあげて荷をまとめ、テントを畳み、7:00出発。

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少し歩くと沢は伏流し、ひらけたところで再び細い流れが戻る。

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ここからは谷が狭くなり少し斜度が増すがそれでも沢沿いに歩けば雪はほとんどなく歩きやすい。

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流れが途絶えたあたりでさらに斜度が増し、少し登ると40mほどのガレにでる。昨年の秋は左に巻いたので、今回右を巻いてみるが、右は北面でガレから少し外れると雪がたっぷりで踏み抜いて歩きにくい。失敗だ。

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それでも巻いていいる途中、振り返った唐松久保沢の谷越しの景色はなかなか。

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無理やり登ってガレの上にでるとそこから先は栂林で雪がたっぷりだけど、程よい硬さで踏み抜くことも、滑ることもなく歩きやすい。

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20mほど登ると雪に埋まった杣道。秋に歩いたときはこれを歩かせてもらったけど縦走路に出るには遠回りになるので、ここからアイゼンをつけてそのまま次第に斜度、密度が増す林を直登。

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途中から踏み抜くようになりワカンをつけようかどうか迷ったが、あと少しなので無理やり幼木に乗っかるようにして登ると尾根に出た。五郎山から富士見まで続く天竺平尾根。ここから富士見まではわずかばかりの尾根歩き。

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8:40 富士見。ここからは縦走路を一路甲武信へ。数日前に何度か雪が降ったせいか、春にしては雪が汚れていない上に、このところ気温が下がったせいかよく締まっていてトレースにしっかりあって歩きやすい。途中4月の小屋開きのときに一緒に登ったワッキーに会う。小屋の手伝い、長い間お疲れ様でした。

甲武信ヶ岳頂上を経て、9:40甲武信小屋。徳さん、すーさん、晴ぶー、ヅメリン・・・・。小屋泊りやテント泊の客もすでに出発し静まりかえった小屋はいいな。ビールをご馳走になって、テントを張ってまったりしていると、午後からは雪がちらほら。

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そのうち、平野さんも戸渡尾根経由で到着。夜は宴にまぜてもらって、その後開店準備の整ってないバーでちょっとだけ。本当にちょっとだけ。

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2013年5月5日

夜半まで雪が降ったせいか気温もあまり下がらなかったので快眠。朝起きてみると前日は気が付かなったけど(?)、テン場もいっぱい。快く起きて、快く飯を作って食って、日が昇ると快晴。

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だらだらして、いったん小屋を降りる徳さん、すーさん、小屋開きの以来ヅメリンと一緒にずっと小屋を切り盛りしてきた徳さんの弟ミツジさんを見送ってからゆっくり出発。9:00。ここからは平野さんと一緒。雁坂方面に向かってゆっくり残雪歩き。

12:00 雁坂嶺。ここから孫四郎尾根。多少踏み抜くけど、ワカンなしでも楽に歩ける。

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12:30 孫四郎天平。

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ここで一泊する予定だったけど、里と人が恋しくなってきたのでそのまま秩父へと向う。

13:20、登山道に戻る。結局ワカン使わずじまい。

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ここからはすっ飛ばして駆けるように下る。誰にも会わない。川又15:30のバスに間に合った。

バスを乗り継いで秩父市街、川上家。なぜか徳さんがいてすでに飲んでるし、山に登ったわけでもないのにわざわざ秩父まで飲みにきて、すでにぐでんぐでんに酔っ払ってる人もいて、すぐにすーさんも着いて、何かほかにえらいひともいたりして・・・

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またクラブ湯いって、番台のお姉さんが大滝出身で徳さんと顔見知りだとかなんとか・・・・

美味い酒、美味い肴はたっぷりあるし、人もたっぷりいるし、つもる話もたっぷりあるし・・・と思っていい気になって飲んでたらいつのまにかいつものように最後の一人になってた。


2013年5月6日

朝起きたらもう帰った人もいたけど、朝ごはんをごちそうになったら、ビールに手が伸びて・・・・元気が出てきたので、みんな羊山公園の芝桜観にいくというのでついていって・・・

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で、芝桜と武甲山。綺麗ですね。

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もちろん、花よりだんご、だんごより◯◯、というダメな大人のためのスペースがちゃんと用意してあるわけで・・・

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いま話題のイチローズ・モルトのハイボール。美味い・・・・だけどとてもロック、ダブルで!というわけにはいかないお値段。

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ああ、これは友達の正太郎です。別に酔っ払った怖い人ではありません。今年から秩父の牧場で働き始めて、肉牛を育ててます。

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武島屋のいなりずし。

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戻ってきてまただらだらと飲んで、気がついたら日が暮れて、最後の二人になってて、盗人に追い銭で、蕎麦やら酒やらたくさんお土産もらって、逃げるように電車に乗って帰ってきました。

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「ぶらぶら」とか、かっこつけてみたけど、、、だらだらでした。すみません。
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# by mobydick67 | 2013-05-18 22:36 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(17)

明日から奥秩父

明日から休み。最近あまり山を歩いてないので、今年はのんびり歩こうと思ってます。

やっとパッキング終了。慣れないザックでなかなか綺麗にまとまらない。

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テント持った。アイゼン持った。ワカン持った。酒も持った。



明日の夜は美味い酒が飲めるかな?
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# by mobydick67 | 2013-05-02 23:10 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(2)