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春に開くのは桜の花だけじゃないよ

お願いして、2年ぶりに甲武信小屋の小屋開きに混ぜてもらいました。

2016年4月18日

立川で、ユウツだユーツだといいながらも、満更でもなさそうな小屋番づめりんとごっちゃんと合流、通学通勤で込み合う中央線で塩山へ。駅前ロータリーで笑顔で迎えてくれたワッキーの車に乗せてもらって西沢渓谷。

9:00、みんなで荷を分けて、春というよりも初夏を思わせる陽気のなかTシャツ一枚で歩き始める。

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麓の木々は、うずうずする春の匂いを放ちながら、新芽を膨らませ始めている。

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汗をかきかき軽快に登る。

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近丸新道との分岐を過ぎても雪は出てこない。聞いてはいたけど今年は本当に雪が少ない。雪が出てくるのは2000mあたりから。

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2200メートルを超えてからチェーンアイゼンをつける。空が曇り冷たいみぞれ混じりの小雨が降り始めたので、急いでカッパを着こむ。春山は装備の選択が難しい。奥秩父のゴールデンウィークは、雪が降って一晩で数十センチ積もることもあれば、大雨が降ることもある。この時期甲武信に登っていていつも思い出すのは、15、6年前に同じ道を登ったときのこと。4月初旬の暖かい日に半ズボン、T-シャツで西沢渓谷から登り始めて、最初は良かったがすぐに雪が出てきて、分岐あたりではもうしっかり積もっていたけど、暖かったのでそのまま登るとあっというまに膝下の雪になり、意地はってそのまま歩いているとすぐに膝上、股下と雪は深くなり、縦走路分岐あたりで耐えられなくなって雨具のズボンを履いたけど当時はまだスパッツというものを持っていなかったので、靴はぐじゅぐじゅ、体は冷え冷え、どうにか小屋の冬季小屋に逃げ込んだけど、持っていた寝袋も貧弱で、担いできたテントを小屋のなかに張らせてもらってしのいだ。翌日も天気は良かったが、とても頂上に登る元気などなかったので這々の体で来た道を下った。それ以来、春山にかぎらず装備は多め多め、行動は早め早めというのが山歩きの鉄則と考えるようになった。閑話休題。

いずれにしても今年は雪が少ない。縦走路との分岐あたりでも30cm程度。

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甲武信も遠目には雪が全くついていない。

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13:40、小屋に到着。先日の偵察時よりもさらに減ったとのこと。私もここのところ数年間この時期の小屋を見てるけど、こんなに少なくて土が見えてるなんて初めて。

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テン場もこのとおり、半分くらい雪がなく地面が露出している。

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この日は外は雨で雪も少ないので、小屋の中をざっと片付けて、美味しい鳥つくね鍋をいただいて・・・・酔っぱらいました。すみません。


2016年4月19日

ゆっくり起きて昨日の鍋の残りをうどんにしたものをいただいて、ゆっくりとお仕事開始。まずはワッキーと雪かき。量は少ないけど早くから暖かくなったせいか、溶けたり凍ったりを繰り返した雪には厚い氷の層があって意外に手強い。それでも、無心になってシャベルで雪を崩して放るのは気持ちいいな。

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一段落したら、今度は笛吹川水源の偵察から帰ってきたづめりんを先頭に、水源にポンプ設置を設置するために降りる。今年は秘密兵器のおかげで何度も降りたり登ったりすることなくすんなり水が揚がる。文明万歳!!

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お昼は痺れるような?コクのある越冬カレーをいただいて、そのあとも雪かきと翌日のヘリの荷揚げ、荷降ろしの準備。そこそこできりあげて、旨い酒と肴で宴。奥秩父の未来をめぐって議論が白熱したけど、心地良いギターで口直し(耳直し?)して、お休みなさい。

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2016年4月20日

当初の予定ではもう少し後になるはずだったヘリの荷揚げが、前倒しになってこの日飛ぶことになったので、朝から場所の確保、麓に降ろす荷の準備など粛々と進めて、もういつでもこい!と準備が整ったのが10時過ぎ。上手くいけば昼前に開始と聞いていたけど・・・・なかなか飛んでこない。間延びした長閑な時間が過ぎていく・・・。

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結局予定どおり13:00、麓の栃本からの第一便が轟音を響かせながらやってきた。



づめりんが身振りでヘリを誘導して、小屋裏の狭い場所に荷を降ろす。以前も見たけどなかなかの壮観。ヘリも誘導するほうも危険な作業です。

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今回は合計7便。ヘリが降ろした荷を4人で急いで小屋に運び込むと、一服するかしないかのうちの次の便が来てまた同じことを繰り返す。なかなか堪える作業。帰宅後久々に筋肉痛になりました。



無事7便分荷を下ろしたあと、軽食をいただいでワッキーとふたり西沢渓谷へ急いで下山。とばすワッキーをヒイヒイいいながら追いかけてどうにかこうにか明るいうちに下山。麓近くの唐松林がつい2日前に登ったときより緑を濃くしたように見えたのは気のせいか・・・・

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麓はもう春から初夏へ、もうすぐ山にも春がやってきて、小屋も開いて、お山の一年が始まる。奥秩父で働く人、奥秩父を歩く人にとって、事故のないよい1年になりますように。
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by mobydick67 | 2016-04-24 16:12 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(2)

春はブルースだ

緩んだり冷えたりしているあいだは、まだ蕾を膨らませていただけなのに
春雷が夜空に響いたり、夏日がきたりするうちにいつのまにか気が早いのが咲いて・・・・

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一つ咲いたと思ったらあっというまに次々と咲き誇りやがって・・・・

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やっぱり春はブルース、憂鬱だ。


先日友人たちのライブに誘われ、久しぶりに生で音楽を聞いた。昨年の今頃は音楽を聞いても耳障りなノイズにしか聞こえなかったけれど、最近やっと音が耳から少し先に届くようになった。心地よい夜。
そのライブの少し前、ライブにも出演した友人とSNS上でFACESの”Glad and Sorry”はいいね、”Ooh La La”のB面は大好きだ、というやりとりしたら、ライブでGlad and Sorryをモチーフにした曲を歌ってくれた。ありがとう。Happy and SadにはGlad and Sorry。

Ooh La laのB面には、もう一つ好きな曲がある。

”If I'm On The Late Side”



If I'm late, darling, don't hesitate
Just go without me and I'll see you there anyway
If I miss you at the station
I want you on that train

I don't want a sad sack
'Cause I'll be there come what may
Leave a message with the porter
Or leave it at the gate
Just let me know that you're aboard her
Just a word to know that you're safe

I walk from Maryland to Silvertown
I hoped to catch you in the street
I must have missed you by a moment, dear
I tried the place we always meet

So if I'm late, darling, don't hesitate
Go on your own some
And I'll catch you there anyway
I might lose some time, babe
But if I do I'll make amends in an hour
When I'm laying down beside you


ロニーとロッドの歌を訳してみるよ。


ダーリン、もしも僕が遅れたら遠慮しなくていい
僕をおいて先に行ってくれよ、どうせそこで会うんだから
駅で会えなくても
君は列車に乗ればいいよ

じたばたするのはいやだな
どうせ僕もそこに行くんだから
ポーターに伝言か
入り口に張り紙を残しておいてくれ
君がそこにいて
無事だとひとこと教えてくれればそれでいいさ

僕はメリーランドからシルバータウンまで歩いたよ
君に会えるかと思って
いつも会っていたところを探してみたけど
きっと入れ違いだったんだな、ベイビー

だからもしも僕が遅れても遠慮はいらない
好きにしていいよ
どっちにしてもそこで君に会うんだから
僕も時には迷うかもしれない、ベイビー
それでも君のそばに横たわって
一時間もすれば償えるよ


最初に聞いた頃、この歌がよくわからなかった。なんだかそっけない歌だなと思っていたけど、最近やっとわかるような気がしてきた。



だから春はブルースなんだよ。
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by mobydick67 | 2016-04-01 00:00 | 雑感 | Comments(0)