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追憶の真ノ沢林道-----SHINNOSAWA REVISITED Ⅱ


2013年9月28日

夜更けに一度目が覚め外に出てみると幕営地に覆いかぶさる広葉樹の枝葉のあいだから満天の星空。朝はゆっくり6時に起き、前夜水で戻しておいたアルファー米五目御飯を湯煎して温め、インスタント味噌汁、珈琲。ツェルトを畳み、荷をザックに詰め込み、7:00出発。

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30分ほどトラバースぎみに歩くとちょっとした岩場にぶつかる。ここでこのまま岩場を越えて行くか、上か下に巻くか迷っていると、後で鈴の音がしたので振り返ると単独の登山者がいてびっくり。少し話して、前夜2時に川又の管理釣り場を出発して歩き通しでここまできたこと、今年6月に一度この道を歩いていることなどを聞く。山慣れた様子なので先に行ってもらうことにして少し後を追って歩く。

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このあたりからテープは疎らで見つけにくくなり、踏み跡も不明瞭で何度か道を外して歩いていると上の方から鈴の音がして、助けられること数度。さらにこの方を追い越して歩いていて、いつのまにかただの獣道に踏み込んでしまい、岩場に阻まれて先に進めなくなり、高巻くために藪を漕いでいるとまたもや上のほうから鈴の音がして、「こっちこっち」と声までかけていただいたり。挙句の果てに、以前単独で登ったときにテープをみつけることができず、藪と沢に突入した地点で一服して待ちぶせして、後から来たこの方に道を教えていただいたり・・・そんなこんなですっかり頼りっぱなし。結局三宝沢を高巻いて乗り越えるあたりでまで追い越したり追い越されたりしながら歩き、最後に「道は基本高巻きばかりなので、迷ったら上のほうを見ればテープがあるはず」とのアドバイスをいただいて一人先に歩かせいただく。

ここから先道はさらにぐるぐるぐるぐる。疎らなテープはほんとにそっち?という方向についていたりする。

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ここはピークスの奥秩父特集のあの写真のポイント。

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高度があげると少し道型がはっきりしてくる。

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10:40 甲武信ー三宝山の一般登山道に出て、小屋に10:50到着。ビールのんでツエルトはって
ひと休みして、午後からはづめちゃんとあれこれしゃべったり、音楽を聞いたりしてまったり。


逝ってしまったJ.J.Caleのこと



黄金のヴァン・モリソンのこと



徳さんも十文字からやってきて、好天に誘われた登山者もどんどん到着。

正太郎、貼ってもらったよ。

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甲武信小屋のカレー。

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夜も宴に混ぜてもらい、この席には真の沢林道で出会った単独の方もいて、秩父生まれで徳さんの親戚だということもわかり、やはり血にはかなわないなと思ったり。

河岸を変えて遅くまで・・・なんかいいことあったかな?

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翌朝は早起きして小屋仕事をひやかして、お客さん出払うとまたまったり・・・結局昼前までいて昼もごちそうになり重い腰をあげて西沢渓谷へ。

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日曜、こんな時間に歩くひとは少なく、静かな山歩きを満喫。やっぱり山、それも奥秩父はいいね。
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by mobydick67 | 2013-10-12 19:17 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(2)

追憶の真ノ沢林道-----SHINNOSAWA REVISITED Ⅰ

なかなか続けて休みがとれず、前回8月の山行から悶々とすること2ヶ月。不意に遠方に出張の仕事がキャンセルになり、2連休がとれそうになったので、えいやっーと3連休にしたのはもう休みの4、5日前。奥多摩主脈環状縦走?自転車と山を組み合わせたイッテキマスカエッテキマスロン?妄想が頭のなかでぐるぐる・・・

ぐるぐるぐるぐる・・・・真ノ沢林道だ。そう真ノ沢林道。これまで単独で登ったのが一度、即席パーティーで残雪のなか四苦八苦して下ったのが一度。いずれも真の真ノ沢林道とは程遠い藪漕ぎ山歩きになってしまい、とても「真ノ沢林道を歩いたことがある」とは言えない体たらく。今度こそあの道を歩いてみたい。


2013年9月27日

前日帰宅が12時をわまり、買い出しも行ってないし、冷蔵庫をあさって食えそうなものを集め、押入れのなかの装備をかき集めてパッキングが終わるともう3時半。少しだけ寝て起きて、なんとか西武池袋駅に辿り着き、飯能で乗り換えられない症候群の発症が恐ろしいので奮発してレッドアローに乗って、西武秩父にちょっと早くついたので秩父の友達に会って、少し元気をもらって、秩鉄に乗り、三峰口からバスに乗って、川又に着いたのが10:30。ここのところの週末の悪天が嘘のような好天の下、入川に沿って歩き始める。

道でない道、真ノ沢林道の一人歩き。ちょっと不安なので、ザックはもうくたくたになってしょうのはやめようと思っていた古い相棒OSPREY ZEALOTをが今回の旅の友。

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扇屋さんの養蜂場。ここのハチミチは旨いよ。

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いつ見てもほれぼれする佇まいの火の見櫓。

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夕暮キャンプ場、前田夕陽の歌碑。

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森林軌道跡を歩く。

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照りつける日差しはまだ夏のようだが、吹き抜ける乾いた風はもう秋の匂い。

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赤沢谷の出合から沢をいったん離れて尾根を巻く。

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いろんなキノコが土、倒木、苔から湧く。

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再び入川の沢音が近づいてくると柳小屋は近い。

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14:00 柳小屋。バスを降りてここまで誰一人会わない。

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先日このあたりを直撃した台風のせいか、小屋前の沢床の土はえぐられ倒木が積み重なる。この先大丈夫だろうか?

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股の沢林道との分岐から真ノ沢林道に入る。

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しばらく尾根をまっすぐ詰めて高度をかせぎ、小さな鞍部から右に巻く。

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16:00 千丈の滝上。渓相が一変していて驚く。

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左岸側にあった苔むした幕営適地は流れに抉られ、ほとんど河原がなくなり、左岸側に流れが寄った分、右岸側にガレた広い河原ができていた。ただ土が抉られて岩が露出し、倒木が折り重なっているので幕営には適さない。いつもより少し水量の多い沢を靴を脱いで渡渉し、先に進む。

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少し高巻いたところから見た滝上100mほど上流の渓相も一変していた。

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沢床の土がすべて抉りとられ、あの苔むした素晴らしい楽園は失われ、大小の砂岩が露出し、ところどころ真新しい倒木が積み重なる殺伐とした沢になってしまっていた。

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それでも谷側の土と苔、広葉樹が残った沢岸に今夜は泊まることにした。天幕はファイントラックツエルトⅡロング。

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沢の水を汲み、テントに入り失われた苔むした楽園のことを懐いながら呑む。あのような渓相に戻るまでどのくらい時間がかかるのだろう。

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前夜ほとんど寝ていないので、マルタイラーメンのヒガシマル カレーうどんスープ仕様のカレーラーメンで〆て早々と寝袋に入ると、ふかふかの腐葉土の極楽ベッドのおかげであっというまに寝入ってしまった。
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by mobydick67 | 2013-10-03 09:34 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(8)