<   2012年 11月 ( 8 )   > この月の画像一覧

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ・・・・

「カリフォルニア・ドールズ」 ロバート・アルドリッチ監督




この映画は中学生の頃、劇場公開時に広島、流川のOS東劇かリッツで見ている。併映が何か忘れたけど確か2本立てで、こちらが目当てではなかったはず。その後吹き替え版だと思うがテレビ放映で再見するまで、最後の決勝戦でドールズが戦う相手がミミ萩原らが扮する日本人レスラーだと思い込んでいたくらいで、中学生当時はおそらく金髪のおねえさんがおっぱいを揺らしながら奮闘するお色気映画程度にしか思っていなかったのかもしれない。その後大学に入ってから、蓮實重彦大先生がアルドリッチを持ち上げていたり、そもそもヌーベルバーグの監督達もベタボメしていると知り、そうかあのお色気映画の監督ってすごいのか・・・と他の監督作も当時はまだたくさんあった名画座や大学の上映会、アテネ・フランセなんかで見て、そうか確かにすごい!とぞっこんになったけど、なぜかこの「カリフォルニア・ドールズ」は劇場で再見する機会がなかった。それを約30年後に再び小さなスクリーン上で見ることができた。

いやあ、大きいなあ、アルドリッチ。巨大。監督本人も実際に巨躯だったらしいけどとにかく大きい。余裕綽々。なんでもあり。金のためなら女を泥まみれにするピーター・フォーク扮するマネージャーも、女の顔に泥を塗られたらだまっちゃいない。その上女に借りた金で賭場で大儲けして、その金でやることもでかい。女も大きいのはおっぱいだけじゃない。勝負の為なら進んで泥を被る。みんな、すべてが大きい。寒々しい曇天下のドサ廻りからネオンギラギラの大舞台へ。いいじゃないか。やっぱり傑作。


この映画を上映中の渋谷のミニシアター、シアターNはこの作品を最後に閉館。あとに別の映画館が入るという話もないらしい。どうもデジタルシネマへの移行という世の流れへの対応に苦慮してのことらしい。100年以上続いたフィルムというメディアからシリコン(?)への移行期のまっただなかにある現在、VPFを始めとする業界全体の新制度はミニシアターには厳しいようだ。ちなみに今回の上映は35mmフィルムによるもの。フィルムのほうがシリコンよりも優れているとは思わないので基本的に移行自体には賛成だけど、フィルムも一つのフォーマットとして残って欲しい。でもゲージュツとはいいつつ、みなさんメシのタネですからね・・・・

f0194599_128889.jpg


実は、この同じ場所に今の劇場が入る前にあったユーロスペース(現在同じ渋谷の円山町で営業中)でかれこれ20年以上前、学生の頃、3年半ほどアルバイトで映写技師をしてました。当時はまだ1スクリーンで受付の女の子と二人で受付、もぎり、物販もやってました。映写機も長尺のかからないもので、1巻ごとに手動で切り換え。失敗もたくさんしたけど楽しかった。そんな理由もあって、ここで中学生の頃見た「カリフォルニア・ドールズ」を再見し、この作品を最後にあるミニシアターがなくなるというのは個人的にも感慨ひとしお。というか言葉で言い表せないものがあります。
[PR]
by mobydick67 | 2012-11-28 12:12 | 映画 | Comments(0)

ちいさな骨、見つけた


10月に奥秩父主脈の信州側、唐松久保沢を歩いたときに動物の骨が落ちていたので拾ってきた。絶妙なカタチ。

f0194599_2202829.jpg


f0194599_2204971.jpg



1年半前に歩いたときに大腿骨らしきものを拾った場所の近くだったから同じ個体のものかもしれない。脊椎の一部というところまでは分かるが、頸椎なのか胸椎なのか?鹿のものなのか、イノシシのものなのかもわからない。拾った場所は禁猟区内だが、なぜ死んだかのかもわからない。この脊椎と肋骨って繋がってるのか?
そういうことを観察、考察するのが科学なんだろうけど、やっぱり骨には科学だけでは割り切れない「何か」があるような気がしてこないでもないから面白い。そもそも骨を見て「美しい」あるいは「気持ち悪い」なんて思うのは人間だけだろう。

そんな骨にまつわるいろいろな観点を上手くまとめた本がこれ。

小さな骨の動物園 (INAX booklet)

中学校のホネ部という部活のお話、標本剥製師のお話など他ではなかなか読むことのできない話題が満載。掲載された写真とそのレイアウトがとても美しい。目次だってこんな感じになる。

f0194599_2232492.jpg


数年前にINAXギャラリーで開かれた同名の博物展の図録も兼ねているようだが、その博物展も是非見たかったなあ。


「ちいさな骨」として魚の骨も紹介されてるので、とりあえず今度秋刀魚を食うときには骨をキレイに残すことから始めてみるか・・・
[PR]
by mobydick67 | 2012-11-19 22:06 | | Comments(2)

鯖缶をボジョレーで

別に新しいものは好きではないし、どーせなら古いほうがいいけど、いただいたので呑んでみた。

f0194599_9142381.jpg


なんだ、美味いじゃないか。


アテは鯖缶とキャベツのトマト煮、チーズ。

f0194599_9144444.jpg



Nina Simone & Piano


昨日街ははざあざあ降りだったけど、お山は雪がしっかり積もったでしょうか・・・・
[PR]
by mobydick67 | 2012-11-18 09:19 | その他 | Comments(0)

シャッフルしたら愛が溢れ落ちてきたよ ・・・

恥ずかしいタイトルですみません・・・・

広島に帰省して、東京に戻る新幹線の車中。後ろの席で小さな子どもが泣いていたり、横でくたびれたサラリーマンが寝ていたり、斜め前で若いカップルがいちゃついていたり。車窓を流れていく曇天の平凡な景色をながら、スマフォに入れた音楽をシャッフルさせてぼんやりと聞いていたら、不意にストーンズの曲が流れてきて、聞き慣れた曲なのになぜかぐいっと惹きこまれた。

Shine A Light Exile on Main Street/ The Rolling Stones


こんなゴスペルはストーンズか神様にしか書けないな。ゲロにまみれて道端で輝く捨てられた安物の指輪のような歌。射抜かれてしまった。すごいねストーンズ。曲が終わって痺れたように放心しているとまた強烈なやつが・・・

To Love Somebody Got Dem Ol Kozmic Blues Again Mama / Janis Joplin


ああ、もう寂しがり屋の愛だらけ、愛まみれ。ジャニスはやっぱりすごいね。本当に無作為?誰か凄腕のDJでも隠れてるんじゃないかとスマフォを見つめているととどめを刺すようになぜかムーンライダースの曲が・・・

B.B.L.B./ ムーンライダーズ

f0194599_19452362.jpg




なんでもありだよムーンライダース、すごいね。愛の三連打、おかまちゃんの愛で打ち止め。



まいったよ、涙がこぼれたきたよ。すごいねシャッフル。
[PR]
by mobydick67 | 2012-11-16 19:35 | ロックンロール | Comments(0)

デリーとラホール

今日は秋葉原に用があったので、お昼はラホールでカレー。

f0194599_18542293.jpg


ここにはデリーの「カシミールカレー」に似た黒いカレー「ブラックカレー」がある。カレーの種類は他にもインドカレーなどがあるけど、ブラックカレーなら辛さ5倍まで無料。ただし1倍が通常のお子様カレー程度の辛さなので、5倍でもそこそこ辛いかなという程度で、カシミールのような暴力性はない。追加料金を払えば100倍(!)まで可能なようだけど、5倍までしか食べたことがないので、どなたか試してみてください。カレー求道精神(?)ではデリーに負けているが、カツカレーやコロッケカレー、唐揚げカレーもあり、リーズナブルな値段で本格的なカレーライスが楽しめる。ただ、揚げ物は最近はやりの安価なカレーチェーンと違って揚げたてだけど、あまり期待しないように。あくまでカレーの添え物として。でも、ここのカレーを食べるとなぜかデリーのカレーが食べたくなってしまう、誘い水ならぬ誘いカレー。



週末はカレー日和

f0194599_18513283.jpg


ちょっと古い本なので、紹介された店のなかにはすでに閉店してしまった店もけっこうあるけど、特筆すべきは著者自身が好きなカレー店のカレーを自分で作るために考えだした、カレールーやカレー粉を使わない、スパイスから作る非公式レシピが掲載されていること。デリーのカシミールペーストのレシピもあります。あの黒さの秘密が解き明かされていて、そこにこのラホールがちょっと絡んでます。
[PR]
by mobydick67 | 2012-11-15 18:54 | その他 | Comments(0)

夜、広島でぶらぶら


所用があり広島に帰省してきました。

2泊3日で、昼はいろいろ用があり天気も今ひとつだったので、自転車でぶらぶらという訳にもいかず、今回は時間が空いている夜に広島の街を少しぶらぶら。

ちょうど街は胡子大祭。

f0194599_22122978.jpg


広島、薬研堀、流川。

f0194599_22135320.jpg


f0194599_22141417.jpg


f0194599_22144396.jpg



都市の規模以上に大きな歓楽街。ひさしぶりで、不景気で寂れてるかと思ったけど、さすがにスナックの類は減っても、大衆的な飲み屋と下品な店が増えそれなりに盛ってました。

中学生の頃、夜中に何をするでもなく彷徨していて、いろいろあって(あったのではなく、正確には「やらかして」・・・)補導され停学くらったりした懐かしい場所。当時、夜になるとなぜかバニーガールがうろうろしているコーラとかソフトドリンクが飲み放題の大きなゲームセンターがあったり、成人専門を含めオールナイトをやる映画館も数軒ありました。二十年くらい前に仕事で年に数度来ていた頃は、「こしだ」という口が悪いけどやさしいおばあさんが一人で切り盛りするお好み焼屋によく来ていたので、今回探してみたけど場所がうろ覚えで見つかりませんでした。あとで聞くと、もうおばあさんは亡くなって、孫が継いで同じ所でやっているとのことでした。


1軒目は約束があってちょっとした居酒屋で。

牡蠣の殻焼き。

f0194599_22132838.jpg


飯蛸を楽しみにしていたけどまだなくて、出まわるのは12月以降だそうです。ほどほどにして店をでました。


2軒目は一人で鉄板焼「春来」。小学校時代の友達がやっている店です。数年前に同窓会で久しぶりにあって地元の町で飲み歩いた時、広島で店をやってると聞いていたので一度来ようと前々から思ってました。

f0194599_22164391.jpg



一緒に剣道やったり、いろいろいたずらしていた頃はひょろりとしていたのに随分貫禄出てきたなあ。人の事は言えないけど・・・・。

f0194599_2217392.jpg



小奇麗で雰囲気もよく、値段もリーズナブル。お好み焼きはやってないけど、肉も海鮮もメニューが豊富。身びいきではなく、料理の腕も確か。鉄板の前に座っていると他の人が頼んだものが目の前で次々と料理されていき、常にいい匂いが漂ってきて、ついつい「俺にもそれちょうだい」・・・・

f0194599_2217496.jpg


驚かせようと何も連絡せずにぶらりと入ったら、流行っていて予約ですでに席は満席、それでもやりくりして鉄板の前の一番いい場所に席を作ってもらい、忙しいのに話につきあってもらって、昔話に花を咲かせ、2軒目だしほどほどにしておこうと思ったのに、料理もうまいしついつい酒がすすみ、一本にしておこうと思ったワインハーフボトルも追加して・・・・すっかり酩酊、実家まで遠かった・・・・


広島に行く事があったら寄ってみてください。俺の友達と言っても特別なサービスはないと思いますが、満足するはずですから、その時は飲み残したボトルに俺の名前を入れておいてもらえると助かります。また行きますから。


鉄板焼き「春来」
広島県広島市中区流川町3-17 TEL:082-542-7555

[PR]
by mobydick67 | 2012-11-11 22:29 | その他 | Comments(4)

奥秩父、晩秋、藪山のバーで・・・

秋も深まり、奥秩父のお山にはもう雪が降ったと聞いたので、友人たちとちょっと藪をこいで人気のないところで宴を楽しんできたよ。

奇しくも「山と溪谷 2012年 11月号の特集は「仲間と山へ」、岳人 2012年 11月号は「藪山岩山読本」だったので、リーダーではなくただの仮設バーのマスターだし藪山岩山ではなくなんちゃって藪山だけど、一応両誌熟読して予習して山渓×岳人コラボ企画に備えたよ。これで「PEAKS」の特集が「山でお酒を」だったら完璧だったのに・・・


2012年11月3日

西武池袋駅でイジル、Hぴー、晴ちゃんと集合し、レッドアロー始発乗って出発。が、小手指あたりで人身事故があり特急が所沢止まりに。ばたばた乗り換えて、なんとか西武秩父についた頃には川又経由中津川行きの始発バスはもう影も形もなかった。ここでよっちゃんと合流し、作戦変更して秩父鉄道で三峰口に向かい、そこから出る中津川行きに乗り満員のバスに揺られて川又に着いたのは、予定から一時間以上遅れて10:30。これは想定外。

f0194599_22514124.jpg


登山口から少し登った尾根に乗る手前の水場「水の元」の水量はちょろちょろ。いつもは登山道に溢れるほど流れているのに、これでは樺避難小屋側の水場で水が摂れるかどうか不安なので、ここから水を担いでいくことに。翌日の昼まで途中水場がないので一人2Lから4Lほど汲んでいっきに荷が重くなる。これは想定内だったけど、想定した以上にみんなの肩に重い荷が食い込んだようだ。


それでも登るにつれ紅葉の秋から冬枯れの初冬へと変化する道を楽しみながら高度を上げ、距離を稼ぐ。奥秩父、それも武州側はとびきりいいね。

f0194599_22523043.jpg


f0194599_22524427.jpg


f0194599_22525610.jpg


f0194599_22531170.jpg




もしも3時半までに登山道から離れる地点に着かなかれば藪はやめて、来た道を戻って樺避難小屋で泊ることにしようと決めておいたけど、みんなよくがんばったね。3:10、登山道を離れて笹薮にとりつく。

f0194599_2254195.jpg


鞍部に出て小ピーク一つ巻いたあとは、針葉樹林の中、尾根を進む。

f0194599_22545131.jpg



16:00目的地、孫四郎天平に無事到着。それぞれ手早くテントを張る。

f0194599_22551571.jpg




さあ、ここからは宴会。持ち寄ったつまみや鍋を肴にさむーい星空の下、盛大に飲む。飲み始めた頃は黄昏ていた人も、酒がまわってくると元気になり、話は弾む。弾みすぎてどこにいくんだろうと不安になるくらい弾む。巨人ファンは優勝のニュースにさらに酔う。マスターとしてたっぷり担いできた酒も気持ちよくなくなり、最後は甲武信小屋御用達のカレールーをたっぷり鍋の残り汁に溶かして作ったカレーラーメンで〆て、ごちそうさま。もう日付が変わる時間が近づいた頃にみんなそれぞれテントに帰って、おやすみなさい。気の置けない友とわいわい呑むのはいいね。





2012年11月4日

空が明るくなり始めた頃に起きてそれぞれ朝ごはんを済ませ撤収。

f0194599_2256869.jpg


7:00 出発。藪尾根をつめる。

f0194599_22563216.jpg




7:40 雁坂嶺。日本晴。富士山も南アルプス、なんでも見えたよ。

f0194599_2257710.jpg


f0194599_22572335.jpg


ここからはゆっくりごきげんに縦走路を東へ。しつこいけど、奥秩父はいいね。

f0194599_22575296.jpg


f0194599_22581399.jpg



北面の道には雪が残っていてすっかり冬気分だよ。

f0194599_2259851.jpg



11:00 甲武信小屋。前夜は小屋泊り100人を超えたそうだ。徳さん、爪ちゃん、今井さんと3人勢揃い。

f0194599_22593762.jpg


テラスで日向ぼっこしながら少し休ませてもらって出発。西沢渓谷へ。黄金色に輝く唐松の紅葉がまぶしい。何度もしつこいけど、奥秩父はいいね。甲州側も捨てたもんじゃないね。

f0194599_2312771.jpg


15:00 無事下山。けっこう疲れたけど、降りたら降りたでなんだか名残惜しいね。

f0194599_2324385.jpg



あとはお馴染みの隼温泉で垢を落として、馬刺しでビール。ニ皿も頼んだのに写真を撮ろうと思っているあいだにみんなの箸が伸びであっというまに・・・

f0194599_235776.jpg


さらに山梨市駅でわざわざ東京から出てきたツトピーと合流してお馴染みの歩成へ。ここでも煮込みとか馬刺しとか、鳥モツとか、豚カツとか・・・・

f0194599_2355950.jpg



酒はいいね。もちろん、山もいいね。








どっぷりだよ。
[PR]
by mobydick67 | 2012-11-08 23:13 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(6)

奥秩父、ちょっと藪、秋の宴

お店に客が来るので、酒と肴を背負って歩いてきます。

f0194599_549511.jpg

[PR]
by mobydick67 | 2012-11-03 05:50 | Comments(0)