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そこに道があるから・・・


今年も盛況だった東京マラソン。相変わらず続くランニングブーム。以前装丁に惹かれて手にとって読んだBORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”がとてもおもしろかったので、似たようなタイトルと装丁の本を見つけたので読んでみた。


なぜ人は走るのか: ランニングの人類史

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実は、邦題の「なぜ走るのか」という問いは、この本では問われていない。内容を一言で言うと原題の「Running: A GlobalHistory 」すなわち、日本語副題の「ランニングの人類史」ということになる。キレイなおねえさんが、美しい青空の下、美しいフォームで走っている写真を使った装丁に騙されて読み始めると、いきなりえらく古い神話時代の話から始まって、延々走ること(主に長距離)の歴史の話が続き面食らうことになる。ちなみに原著の表紙はこんな感じで、こちらのほうが内容に近い感じもする。

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結局中身は、最初から最後まで有史以来現在に至るまでの古今東西のありとあらゆるランニングにまつわるエピソードの羅列に終始する。じゃあ、おもしろくないかというとそうでもなく、最初、特に古代から中世にかけての話は似たようものが多く少し退屈したが、近代以降、特に長距離走が競技として行われるようになったあたりから俄然面白くなってくる。長距離走競技が初期はスポーツ競技ではなく、賭けの対象としての競技として始まったという件も興味深い。日本からもこのグローバルな歴史の一端に、「駅伝」、「オニヅカタイガーのランニングシューズ」、「瀬古利彦」などが登場。読み終わっても、当然「なぜ人は走るのか」という問いに対する答えは得られないけど、理由のない充足感とともに、「それは・・・・そこに道があるから」というような言葉を嘯いてみたくなる、そんな本だ。


ところで本書中に、ランナー、特にコンスタントに月100kmを走るランナーはランニング中毒だという記述があるが、まさに月100kmを目安に(というか目標に)、週4、5回朝走ってる。本来は山歩きのトレーニングと思って始めたランニングだけど、ここのところ山歩きを自粛していることもあって、何だか走ることそのものが目的化しているような気がしてたけど・・・中毒か?・・・・・まあアル中よりはましか・・・・・
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by mobydick67 | 2012-02-28 22:04 | | Comments(0)

夜が短くなるから、BLUESなんだ。

震災のせいか?それともマイルスのブードゥーに祟られたのか?欝なのか?躁なのか?狂ったのか?フリーとかインプロとかノイズに没頭。

ALL NIGHT LONGじゃない。たくさんのLONG NIGHT。

Long Nights / Loren MazzaCane Connor






夜の短くなる春は・・・BLUESだ。
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by mobydick67 | 2012-02-24 09:02 | ロックンロール | Comments(0)

まっすぐ歩く

この時期、最後の神頼みに訪れる不埒な参拝客でにぎわう湯島天神。

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ここの鳥居には目立たぬところにある珍しいものがある。道路側正面からみて鳥居の左側の柱の基礎の道路側。


几号水準点

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明治初期に内務省地理寮(国土地理院の前身)が、全国の地図作成の基礎とするため各地に置いた測量標。現行の水準点はその後陸地測量部が据えたもので、この几号水準点とは互換性がない。それでも、末長く残るようにと神社仏閣などに置かれたため、いまでも残っているものが幾つかあり、都内ではこの他に皇居桜田門、大手門、竹橋に残るものなどが有名なようだ。

よく町で測量しているときに見かけるこれを模した記号「几号」。(「きごう」と読む)

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湯島天神は会社から近いので上野方面に歩く時に、よく通り抜けたりするが、下記の本を読むまでこんなところにそんなものがあるなんて知らなかった。


地形図の読み方・歩き方―標高0メートルから山岳まで 渡辺一夫

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「の」の字が赤線ルート上になっている面白い装丁デザイン。中身は東京の西端江戸川から東端で東京都最高地点でもある雲取山頂上までを地図を見ながら数度に分けて実際に歩いて、地図や地形、読図について学ぶという趣向。地図は机上で検証するだけでも随分楽しめるけど、もちろん実際に歩きながら見るほうがずっと面白い。また東京という土地を東から西へ道沿いにほぼまっすぐ歩くだけで、市街地から山岳まで地図と地形を堪能できるという着想もいい。楽しく読めるし、学ぶことの多い本。



そういえば、以前某小屋の人と酒を飲みながら、なんか面白い山歩きはないかと話していたとき、山の中を真っ直ぐ歩くのはどうか、という案が出た。例えば奥秩父のなかでもほぼ直線的に登山道がついている甲武信ヶ岳―国師ヶ岳間を地図とコンパスを頼りに藪を漕ぎ、沢を越え、崖を降りながら真っ直ぐ直線でつないで歩いてみる・・・・

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これだけでもなかなか大変。これをさらに延ばして金峰山―雲取山間なら・・・・もうこうなると難易度が超高い大冒険!と酔っ払って盛り上がりました。

いつか実現してみたいな・・・・
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by mobydick67 | 2012-02-22 23:24 | Comments(6)

山と鉄道

奥秩父縦走路のほぼ真ん中に位置する甲武信ヶ岳は、山容こそ凡庸だが、その頂上からの眺めは奥秩父随一だ。(山田哲哉調・・・)

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このところの降雪できっと奥秩父もいい感じになってるだろうなあ・・・と思いを馳せる今日この頃・・・・それはともかく、甲武信ヶ岳へと登る道には、他ではなかなかお目にかかることのできない森林軌道跡が武州埼玉側と甲州山梨側にそれぞれ一つづつある。

甲州側の近丸新道沿いの三塩森林軌道の珪石線跡

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武州側の川又から赤沢出合まで伸びているのは東京大学演習軌道の入川線跡

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両方とも、鉄道マニアでなくても歩いていると何故かウキウキ、スタンド・バイ・ミーな気持ちのいい道。


そんな全国の森林鉄道の資料を集めた本がある。

全国森林鉄道 JTBキャンブックス  西裕之

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それぞれの軌道の歴史、走っていた車両、管理者などがかなり詳しく書かれている。上記二線の現役時代の写真も幾つか掲載されていて往時を偲ぶことができる。簡単な軌道図もある。奥秩父のものとしては他に武州中津川森林鉄道も紹介されている。表紙の写真もぐっとくる。一部の鉄道マニアだけのものにしておくのはもったいない資料。ただの鉄道マニアに終わらない、趣味の細分化にも驚くけど、本業は歯科医だというこの著者、本当によくこれだけ調べたなあ・・・恐るべし鉄男魂!



The Grateful Dead (Skull & Roses)


小さくても大きくても、こういう緩い感じが鉄道のいいところ。



もしも長生きして老後なんてものがあったら、こんな鉄道にも乗ってみたい。

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やっぱり鉄男?
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by mobydick67 | 2012-02-20 22:40 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(2)

奥多摩、冬、四間小屋尾根、幕営

2012年2月16日

つとぴとよっちゃん夫婦に誘われ、冬の奥多摩を歩いてきた。

日原鍾乳洞から歩き始める。タワ尾根を巻く古い杣道。途中まではモノレールと並走。

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歩き始めて少しすると小雪がちらつきはじめた。

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四間小屋尾根にとりついて少し上がった尾根上に幕営。今回は三人で幕営酒宴山行なので、古いテントをひっぱりだしてきた。

MOSS TENT TITAN

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酒も時間もたっぷりある。おでんを肴に遅くまで・・・




2012年2月17日

寝坊して起きると外は晴れていた。雪のついた長沢背稜の稜線を一望できる好ポイント。

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おでんの残り汁で雑炊。

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テントを畳み、荷をまとめて尾根をつめる。

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ウトウの頭まで四間小屋尾根をつめたあとはタワ尾根をゆっくりと下る。

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神社に降りたころから雪が降り始める。残しておいてた非常酒で体を温めながらバスを待つ。

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奥多摩駅前、天益でおかあさんの昔の奥多摩の話に耳を傾けながら、餃子やカキフライに舌鼓をうつ。

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このあと調布に、翌日奥多摩を歩くというイジルやHさんを呼び出して二次会・・・・


山と酒を満喫。


昭和30年発行 奥多摩 登山地図帳より

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by mobydick67 | 2012-02-18 12:39 | 山歩き | Comments(4)

火をつけて・・・

ひさびさにあの熱い男ボビー・ウーマックがやってくる。

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ずっと前に来日したとき、メルパルクでこの歌を聞いて泣いた。

Understanding ,Communication /  Bobby Womack




また見たいけど、チケット高いよ・・・
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by mobydick67 | 2012-02-10 00:00 | ロックンロール | Comments(0)

中指を立てろ!

NFLスーパーボウルで・・・



インパクトではパイポロにかなわないけど・・・やったなM.I.A.ちゃん。ただファンとしては中指より、マドンナの後ろでチアリーダーの格好しておとなしく踊ってるほうが衝撃だけど。


மாதங்கி 'மாயா' அருள்பிரகாசம்


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マドンナのショーもPVのほぼ生再現だったし、PVでこういうことしてるアーティストを呼んでおいて、PVと同じ事やらないでね、っていうのも変な話だし、そのへんはまあテレビ局やNFLの思惑どおりかもしれない。

それでもやっぱり中指を立てたM.I.A.に中指を立てながら賛同!中指を立ててみてわかることもある、だろ?!



それにしても、ハーフタイムでこんなショーあると、おちおちトイレに行ったり一服したりできないなあ。
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by mobydick67 | 2012-02-07 12:46 | ロックンロール | Comments(2)

国土地理院潜入記

正月明けの1月上旬某日、国土交通省国土地理院 関東地方測量部に潜入。もとい、訪問。場所は九段会館の近くのお堀端の合同庁舎9階。ビル内へも、目的の測量成果閲覧室にもノーチェックで入ることができる。昨年2度もサイバー攻撃を受けた割には緊張感がないなあ。

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閲覧室にはデスクトップPCが10台前後と受付カウンター。受付で住所氏名、閲覧目的などを記名して閲覧申し込み。別に身分証明書の提示などは求められない。その後パソコンの前に座って受付の女性にPCの操作方法を教えてもらって、いざ閲覧。今回の目的は旧版地図の閲覧が目的。WEB上でも公開されている2万5千分1地形図及び5万分1地形図、20万分1地勢図の発行年、リスト番号等の図歴をブラウザーで参照して、リスト番号をもとに地域ごとにまとめられたフォルダ内から目当ての地図画像ファイルを開く。拡大縮小が自由にでき、かなりの精度でスキャンされているので細かいところまでよく見える。

金峰山5万分の1地形図の図歴。左のリスト番号がファイル名になっている。この図歴だけでも想像力を刺激する。

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ここ関東地方測量部とつくばの国土地理院では全国の旧地図を閲覧可。ファイルの外部メディア等へのコピーは一切禁止。撮影も不可。以前から気になっていた奥秩父、奥多摩近辺の古い登山道などを制作時期の違う複数の地形図上で確認。他に実家のある呉市の旧地図などもざっと閲覧。事前に家で欲しい旧地図のリストと申請書をプリントアウトし、閲覧申し込み時に一緒に謄本交付の申し込みもしておいたので、10分ぐらいすると謄本(ようするにコピー)ができあがった。ここでは白黒コピーのみ、カラーコピーはつくばでしか受付けていない。今回は旧1/5万を6枚交付、1枚交付手数料500円なので、計3000円成。支払いは収入印紙のみ。今回は事前に用意しておいたが、ビル地下の売店でも買うことができるようだ。申し込みは申し込み書の郵送や電子申請も可。詳しくはここで。交付された地図は受付で巻いて紙で包装してくれる。

古い地図の閲覧、謄本交付ができるのはいいことだが、手続きをもう少し簡便にして欲しいし、できればケチらずにWEB上で公開してくれればいいのに。あまり知られてないせいもあり、この日は昼時だったが閲覧者は他に2名ほど。ちなみに平日しか閲覧、交付共に受け付けていない。


手に入れた地図を眺めながら酒をちびちび。500円の減ることのない肴。まあ当分はこうやって机上登山で気をまぎらわせるかな・・・
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by mobydick67 | 2012-02-02 18:48 | 山の備忘録 | Comments(4)