<   2011年 11月 ( 4 )   > この月の画像一覧

奥秩父のこと、あれやこれや・・・

随分山を歩いていないけど、別に山の事を忘れたわけではなく、離れているからこそ余計に思慕が強くなる今日此頃・・・いくつか奥秩父のことを備忘録として記しておく。

まずは私事になるけど、このブログの記事訂正から。昨年、奥秩父の岩屋林道という廃道を歩いたときに岩小屋だと思っていたところが実はそうではなかったという話。
このあたりを頻繁に探索されているhachiさんが、11月上旬にこのあたりを歩かれて真の岩小屋を見つけています。詳細はhachiさんのヤマレコ山行記を参照してください。もう一度歩いてみたいとは思っていたけど、これを読ませてもらってさらにその思いが強くなった。次に歩くときは是非この岩小屋を見つけて泊まってみたいなあ。


次は本の話。
ヤマケイ文庫から奥秩父関係の本が2冊出版された。

覆刻 山と溪谷 1・2・3 撰集 (ヤマケイ文庫)

山と溪谷 田部重治選集 (ヤマケイ文庫)

前者には以前ここでも紹介した山と渓谷 三号 秩父特集が含まれる。80年前の秩父の山歩きを知ることができる大切な資料。田部重治による巻頭エッセイ、原全教による和名倉山山行記などが読める。個人的には三号にも幾つか文を寄せている菅沼達太郎という人が最近気になっている。この人は日本における自転車ツーリングのパイオニア菅沼達太郎と同一人物なのか?
後者は1919年の初版(初版時の書名は『日本アルプスと秩父巡礼』)出版以来何度も再編、再版を重ねている田部重治の古典的名著。ただし、奥秩父に関する文章に限っていえば、わが山旅五十年 (平凡社ライブラリー)のほうが充実している。絶版のようだが古書なら割と簡単に手に入る。山に行く時にポケットにしのばせておくなら新編 山と渓谷 (岩波文庫)のほうが薄くて都合いいし・・・でも、社名の由来でもあることだし、絶版にすることなく版を重ねて欲しいと思います。


最後は地図の話。
山と渓谷、岳人共に2011年11月号は地図読みに関する特集。全体としては「山を読む」という特集名をつけた岳人のほうが読み応えはあったが、地図、特に電子地図の現在、そして未来について書かれた山渓の記事も面白かった。どうも国土地理院で公開している電子地図が変わりつつあるようなので馴染みのある奥秩父で机上検証してみた。正確には現行の新しいほうは電子国土基盤地図、古い方は電子国土基本図版というらしいが紛らわしいので、ここでは新、旧電子地図ということにする。

まずは送電線が表記されなくなったという事について。
以下は昨年秋に歩いた奥秩父金峰山南面の八幡尾根近辺の新旧電子地図。


f0194599_11542237.jpg



f0194599_11531763.jpg



実はその時の記事にも書いたけど、チョキから尾根を外れて近くの林道にトラバースした際、いつものことだが読図、進路決めが甘くて違う林道に出てしまい林道を右往左往していたとき結局送電線が現在地特定に役立った(そのときはこの古いほうの地図を1/25000相当にA3出力したものを持参していた)。実は奥秩父で送電線が現在地特定に役立ったのはこのときだけだが、以前はよく歩いた谷川連峰など上越国境あたりでは送電線が現在地特定や山岳同定の役にたった経験が何度かある。山渓には送電線が地図から割愛されることになった理由が記されていたが、本当にそれが理由ならこうして送電線が記載された旧電子地図もいつの日か閲覧不可になるのだろうか?納得いかない。




次は地図から消えたり、新たに記載された道について。

まずすぐに気づいたのは先程も触れた岩屋林道。これが新版では消えた。


f0194599_11595556.jpg



f0194599_11592754.jpg



実際歩いても登山道どころか、獣道以下というのが現状なのでいたしかたないか。でも、そもそもここに興味を持ったのはまさにこの電子地図に記されていたことが発端だったので少し残念、そして寂しい。
ちなみに真ノ沢林道も同様に新版では消えてます。



そして西沢渓谷から尾根伝いに甲武信につながる徳ちゃん新道が新版ではやっと記載された。これでこれまでのようにプリントアウトしたものに手描きで描き足す必要がなくなった。


f0194599_122339.jpg



f0194599_1221953.jpg



次は些末なことだけど、甲武信小屋近辺の巻き道。甲武信小屋の前を北に奥の旧便所(現連れ込みバー、ではなくて蓄変電機、薪置き場)のほうに歩いていき太陽発電パネルを超えたあたりに鹿柵とそれを通り抜けるドアがある。このドアを通ってそのまま歩くと頂上を通ることなく甲武信ヶ岳と十文字峠をつなぐ道に出ることができる。


f0194599_1234470.jpg



f0194599_1235785.jpg


この甲武信ヶ岳近辺2つの道は、両方とも、当たり前だが、山と高原地図にはずっと前から記載されてきた。この度、晴れてお上から道として認めてもらえたということでしょうか?



でもこうして地図みたり、本読んだりしても満たされないので・・・

f0194599_13202831.jpg



来週あたり一度歩いてこようと思います。
[PR]
by mobydick67 | 2011-11-27 12:10 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(4)

赤、青、黄

今日のInterFMバラカンモーニングはピーター・バラカンはお休み。私も今日はお休み。バラカンの選曲もいいけど、DJ柳井麻希はニューウェイブや80年代のポップス、ロックをよくかけるのでまたそれはそれで好き。今朝は先程8:30くらいからジョニ・ミッチェルが何曲か続けてかかっている。さっきはCASE OF YOU、今はBOTH SIDES NOW。CDやiPodで意図的に聞くものいいけど、こうやってラジオから流れてくるのはまた別格。月曜の朝のちょっとしたハピネス。そうか、今日はJONIの誕生日か。いくつかな?新譜楽しみにしてます。


少し前にジャンケン娘という50年代の東宝歌謡映画を見た。美空ひばり、雪村いづみ、江利チエミ主演のアイドル(?)プログラムピクチャー。映画としての完成度は低いが、歌謡シーンが素晴らしい映画量産時代の幸せな映画。



上の動画では色が褪せていてわかりにくいが、ひばりが黄色、いずみが青、ちえみが赤の衣装。信号娘。この衣装の配色、どこかで見たことがあるなあと頭にひっかかっていたが、しばらくして思い出した(最近こういうのがすぐに思い出せなくなった・・・)。

ジョニ・ミッチェルの傑作ライブ映画シャドウズ・アンド・ライト

ジョニは青

f0194599_9325796.jpg


ジャコは赤

f0194599_9331314.jpg


パットは黄色

f0194599_9333016.jpg



信号バンド。これもまた奇跡としか思えないような幸せなライブ。
[PR]
by mobydick67 | 2011-11-07 09:39 | ロックンロール | Comments(0)

Bopper's Music Diary

ピーター・バラカン音楽日記

f0194599_14214744.jpg


ピーター・バラカンの新刊。頼りになるディスクガイド。ラジオで曲をかけるのと違って、文章だけで音楽の良さを伝えるのは難しいことだが、音楽に対する真摯さと愛でその高いハードルを乗り越えている。昨年急逝されたというイラストレーター沢田としきさんの絵も素晴らしい。できればすべてカラーの大判で見たかった。


さっそくこの本で紹介されていたシェルビィ・リンのCDを買ってみた。これまで名前さえ知らなかった、カントリー畑から出てきた女性シンガーソングライター。かわいいルックスからは想像ができないヘビーな曲もたくさん書いている。声もいい。強いて言えば、ルックス同様、歌が無難にうますぎるのはかえって欠点になっているかもしれない。力強い曲でもときどき甘い歌い方をするところが魅力的。ツンデレ?

Identity Crisis
f0194599_14233840.jpg


本で勧められていたのは別のアルバムだけど、幾つか試聴していてこの曲が何かひっかかった。



そういば清志郎も似たような歌唄ってたなあ。


[PR]
by mobydick67 | 2011-11-05 14:26 | ロックンロール | Comments(0)

狼少年が狼を呼ぶから・・・・

雪男は向こうからやって来た 角幡唯介

f0194599_13195372.jpg


鮮烈なデビュー作空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑むで書かれた単独冒険行に先だって参加した雪男探索隊の搜索遠征での顛末もとに、いま巷で話題の雪男の正体に迫った本。今回は探検記ではなく取材ルポに近い体裁で、角幡唯介が単に優れた冒険家であるだけでなく、取材者、文筆家としても一級であることを証明した一冊。また、以前ここで紹介した全図解レスキューテクニック 初級編の堤信夫さんをはじめとする探索隊のメンバー、あるいは過去に雪男を「見て」しまった人たちの個性が、雪男探索という本来の目的の退屈さとは対照的に、魅力的に書かれていることが示すように、この本は雪男という生き物についてではなく、雪男を探す人間という生き物について書こうとしているようだ。

そういう意味でこの本は、最近読んだ島田 裕巳監修 現代にっぽん新宗教百科とも通じるものがある。角幡唯介が探った雪男が生まれた理由と、この本でたくさん紹介されている宗教誕生譚は驚くほど似ている。

f0194599_13204046.jpg



でも、信じるなら神様より雪男のほうがいいな。


蛇足だが、若い頃読んで感銘をうけた大放浪の鈴木紀夫の雪男探しについても、多くのページが割かれていて、もう一度あの本を読みなおしてみたいと思った。
[PR]
by mobydick67 | 2011-11-03 13:29 | | Comments(0)