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黒帝国の侵略

1週間ほど家を開けているあいだに、部屋が黒い帝王率いる帝国の侵略を受けていた。


2、3週間ほどまえ、夕刻呑んだあとで、テレビをつけ、少し前に放映されたものを録画しておいたマイルス・デイビス―イントーキョーを観た。正確には「観た」ではなく、凝視させられることになった。エレクトリック・マイルスは幾つか映像を見たことがあって、どちらかというとあまり吹かないで、トランペット片手にときどきキーボードをペラペラやるという印象があったが、これはちがった。帝王はなぜかずっとかがみこむようにしていまはなき新宿厚生年金会館のステージの床にトランペットを向け、入魂するように吹き続けていた。吹きまくり。狂気の沙汰。一時間ほどの番組が終わる頃にはすっかり酔いが覚め、無理やり覚醒させられてしまった。




それで、以前から購入しようかどうか迷っていたMILES DAVIS The Complete Columbia Album Collection: +DVDを迷わず購入。このさい、個別に買ってすでに持っているCDとの重複など無視。留守のあいだに届いていた。

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もうちょっと嵩張るかと思ったが、引き締まった小柄な帝王の肉体同様に、小さなボックスにこじんまりと収まっていた。

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でもその小さな黒帝王は、CD棚も部屋も家も俺の頭も完全制覇してしまった。やられた。
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by mobydick67 | 2011-10-30 09:49 | ロックンロール | Comments(2)

夜明けがもう近い、六本木

今日も朝日が眩しい。

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もう一週間ほど家に帰っていません。一週間24時間ずっと六本木。なんだかつまらない街です。朝から夜遅くまで暗くてうるさいところにこもって、仕事が終わっても外で飲むこともなく一人ホテルで飲んでます。ホテルのロビーに展示してある白川義員の山の写真も眩しい。目の毒。

アワー・コネクション/ いしだあゆみ


明日久しぶりに帰宅予定。
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by mobydick67 | 2011-10-28 08:46 | 雑感 | Comments(0)

森へ

岡崎京子未刊作品集 森

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装丁の美しい本。

私が山を歩き始めたのは子供が生まれる少し前の1994年頃から。岡崎京子が事故にあって漫画がかけなくなったのは1996年のこと。この本の巻頭の「森」という作品は1996年に連載第一回で中断を余儀なくされている。都会から始まる物語はどのように森へと繋がっていくのか。先が読みたい。

他に80年代~90年初頭の作品も幾つか載せられているが、なんだか恥ずかしいようなくすぐったいような感覚。作中に登場する「バリでマジックマッシュルームを楽しみたい、彼氏がグラフィックデザイナーの美大出身のOLやってる女の子」みたいな人が実際に近くにいたなあ。今何やってるかなあ。忘れた頃にでてきた昔埋めたタイムカプルみたいな匂いと恥ずかしさ。


ちなみに、どーでもいいけど、2011年は国際森林年らしいです。

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最後に森に行ったのは5月です。年内にあと一度山や森を歩きたい。
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by mobydick67 | 2011-10-16 10:19 | | Comments(2)

タイヤを交換する

今GHISALLO305に履かせているタイヤハッチンソン HUTCHINSON FUSION3はとても気にいっている。濡れた路面でも滑ることのないグリップ力、柔らかい乗り心地と軽さ。走行中のパンクゼロ。初めてもう一度買って使ってみたいと思えるタイヤに出会った。不思議だが、山を歩く時に履く靴はサイズがあっていて足首のサポートさえしっかりしていれば何でもいいというくらいにこだわりがなく、実際どんな靴を履いても重さ以外に気になることはないのに、自転車のタイヤはタイヤによって全然乗り心地が違ってあれのここがいい、これはだめとか感じることが多い。足は体のなかでも鈍感な部位なのかもしれない。

話がそれてしまったが、そんなHUTCHINSON FUSION3も使い始めてほぼ1年。耐久性もなかなかだが、最近はさすがに無理な制動をかけると少し後輪がドリフトするようになった。目を近づけてみてみるとそれなりに摩耗、劣化してきた。

前輪

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後輪

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もう次のタイヤは備蓄してあるが、別メーカーのもの。もう少しこのタイヤを楽しみたいので(それにケチなので)、前輪と後輪を交換してみた。使用して伸びているせいか、タイヤレバーを使うことなく楽々交換できた。所要時間も20分程度。交換後は気のせいかもしれないが少しグリップ力も蘇ったように感じる。こんな事ならもっと早めに、そしてもっとまめに前と後を交換しておけばよかった。もう手遅れかな・・・
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by mobydick67 | 2011-10-15 21:07 | 自転車 | Comments(0)

神代辰巳のえんやーとっと

少し前、長谷川和彦が「青春の蹉跌」の上映後のトークで、面白いことを言っていたので備忘録として記しておく。

神代辰巳の映画はたいていアフレコだが、アフレコの際に神代辰巳は撮影時に俳優が脚本(この場合だと長谷川和彦の脚本)に従って喋っていたのとは全然違うセリフや呪文のようなもの(この作品の場合だとショーケンの「えんやーとっとえんやとっと」という呟き)をアテてしまう。当然出来上がった映画はリップシンク(俳優の口の動きとセリフの同期)がデタラメになってしまう。で、長谷川和彦が神代辰巳に「クマさん、ぜんぜん絵と音があってないけどいいの?」と訊くと、「別にあってなくていいじゃん」と答えたという。

他の「一条さゆり 濡れた欲情」や「恋人たちは濡れた 」でも同じよう手法が使われていて、あの訳のわからない呟きようなものは何なのかこれまで気にはなっていたが、手元の神代辰巳オリジナルシナリオ集を見ても脚本にはそのようなセリフは記されていない。それが、神代辰巳によるアフレコで映画をもう一度作り直す行為だという長谷川和彦の指摘はとても鋭い。


話はとぶが菊池成孔が「アフロ・ディズニー エイゼンシュテインから「オタク=黒人」まで」と「アフロ・ディズニー2 MJ没後の世界」のなかで、『ミッキーマウシング』という言葉や、エイゼンシュテイン、ファッションショーの音楽とモデルの動き、韓ドラの吹き替えなどを挙げて映像と音の同期、不同期について論じていて、なんだか面白いことを言っているのはわかったけど、とっちらかってしまって結局何が言いたいのかさっぱりわからなかったが、先日の長谷川和彦の神代辰巳に関する逸話を聞いて菊地成孔が言いたかったのはそういうことなのかもしれないと思い出した。菊地成孔的に言えば、神代辰巳の映画では、撮影した映像に映像と必ずしも噛みあっていないアフレコというレイヤーを重ねて齟齬を生み出すことで、異化作用によってまったく別の、例えば意識の流れのようなものが観るもののなかで映像と統合される、ということになるのかな。でもこれを「べつにあってなくていいじゃん」の一言で済ませて、実際に作品にしてしまう、神代辰巳の奔放さはすごい。

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余計なことだが、菊地成孔も理論武装ばかりしていないで、実作のほうでもっとはじけて欲しいと思うが・・・・無理か。
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by mobydick67 | 2011-10-15 15:24 | 映画 | Comments(0)

酒、やめました

昨日。久々の休み。

が、朝から頭痛。汗かいたら治るかもと思って犬の散歩ついでに軽く走ってもだめ。朝ごはんたべてコーヒー飲んでもだめ。やることがあって机についてもはかどらない。午後からは寝転んで本読みながらうとうとしたけど頭がいたくて昼寝もできない。夕方の犬の散歩の頃にはさらにひどくなり、鼻水もでてきた。

それで、久々に晩酌は控えた。酒を飲まなかったのは春の健康診断の前日以来。たとえ宿酔いでも迎え酒で、というほうだけど、キリキリするような頭痛では酒に手がのびない。しょうがないのでさっさとご飯をたべて、熱い風呂にさっと浸かって早寝。

今日朝起きたら治ってた。

で、仕事行って帰ってきて・・・・・また、今晩からまた酒始めた。

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今晩のアテはするめの麹漬け。するめを米麹に酒、醤油を加えたものに漬けて冷蔵庫に数日いれておけばできあがり。一年中簡単に沖漬けに匹敵する味を楽しめる。
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by mobydick67 | 2011-10-14 18:30 | 雑感 | Comments(0)

十文字峠越えの顛末

以前入手した古い山の雑誌「山と高原」に掲載されていた畦地梅太郎の「十文字峠越え Ⅰ」。続きの掲載された次号はさすがに見つからなかったが、この話が収録された単行本を入手した。

山の足音 (アルプ選書)

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畦地梅太郎の山の文がたっぷり楽しめる。紙面の都合からか、雑誌掲載時のイラストが多少割愛されているのは少し残念。

肝心の畦地一家の十文字峠の顛末。早朝白木屋をでて好天のなか毛木平から十文字峠へ。十文字小屋の女主人(現在の甲武信小屋主人徳さんのお母さん、山中時子さんと思われる)から子連れということもあって宿泊を勧められたが、そのまま峠越えを強行。日が暮れて真っ暗になってから栃本に到着。なかなかの健脚一家だ。

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阿佐ヶ谷の「穂高書店」で購入。まるで深い藪のような山岳書専門古書店。

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山から遠く離れたところで、山の足音に耳をすます日々。
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by mobydick67 | 2011-10-01 22:02 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(0)