ビル・ブライソンの究極のアウトドア体験―北米アパラチア自然歩道を行く
これも
トム・ゴードンに恋した少女 と同様にアパラチアン・トレイルを舞台にした本。ただしこちらはノンフィクション。それまでアウトドア活動とは無縁だった中年のおじさんが急に思い立って訳ありの友人とアパラチアン・トレイル踏破に挑んだ弥次喜多道中の記録。ロングハイクに対する素朴な感動と愚痴、疑問、嘆きが綴られていて、ハードコアなUL装備と高邁な理想で武装してロングトレイルに挑むレイ・ジャーディンのストイシズムとは対極の脱力感に満ちていて微笑ましい。全踏破に拘泥していない、というより単に失敗しているところもいい。
とりあえず、歩き始める前にまずは一杯・・・
いつのまにか古書市場で阿呆みたいな高値がついてるなあ・・・良い本だけどそんな価値はないので文庫化希望。訳と邦題がかなり変。ついでに再訳も希望。