奥秩父 山、谷、峠そして人・・・そして? 1

タイトルがまるまるパクリですいません。奥秩父 山、谷、峠そして人 山田哲哉については、いつかここに書こう書こうと思いながら、あまりの大著なためこれまでついつい躊躇してきました。それでも近いうち必ず書いてみようと思ってます。まあそれはおいといて・・・


2012年5月3日

天気予報では関東は5月としては記録的な雨量の大雨だと言っているし、また甲武信小屋情報では今年はGWとしては残雪が記録的に多いというけど、とりあえず天気は回復傾向、気温も上昇し雨も降れば雪も少しは融ける(腐る?)だろうと予定どおり奥秩父を歩きにでかけることにした。

最寄り駅から電車に乗るとなぜかイジルとHピーが。今年は経路が違うので山では別行動、互いに予定通りに歩けばすれ違うこともない。塩山で降りる二人を見送り、ゆっくり鈍行列車の旅。途中小淵沢の乗り換え時にホームの立ち食い蕎麦で腹ごしらえ。GW中はいつも観光客でぎゅうぎゅうに混みあう小海線も乗客は疎ら。信濃川上駅からのバスに乗った登山客は自分を含めて二人だけ。共に梓山で降りた。毛木平方面に向かうその若者と別れ、11:15、小雨のなか梓川沿いの緩い坂を歩き始めた。

f0194599_2230088.jpg



12:00 町田市市民休暇村

f0194599_2230209.jpg


GWにここから入山するのも今年で三年目。ただし、今年は一人だ。もう誰も一緒に歩いてくれない。雨は上がり蒸し暑くなってきたのでレインジャケットを脱ぎ出発。日が長くなったとはいえ今日も長い道程、ペースをあげて歩く。

f0194599_22313610.jpg



最初の崩壊した作業小屋を通りすぎて少し歩くと・・・

f0194599_22321060.jpg


道はこの濁流のなか。いつもは踝くらいの深さで、幅も4、5歩程度なのに・・・・。枝を拾って杖にして渡るが、膝まで水に浸かりすでにこの地点で靴の中を濡らしてしまう。


さらに30分ほど藪に戻りつつある林道を歩くと、朽ちて崩壊した橋のある梓川本流を渡渉するポイント。ここも水が多いがもう靴を濡らしているので強引に渡渉。

f0194599_22343853.jpg


渡るとすぐにもう一つ朽ちかけた橋があるがこれも危険なのでもう一度左岸から右岸に渡渉して戻るとすぐに崩壊した作業小屋。ここからは完全に藪化した林道跡を進むことになる。


けものの痕跡と・・・

f0194599_2235255.jpg


ひとの痕跡。

f0194599_22353934.jpg




3つ目の作業小屋の裏に回り込むようにつけられていた林道跡は鉄砲水で完全に分断されていた。

f0194599_22361829.jpg



このあたりから足元は雪、その上は藪。

f0194599_22363890.jpg


少し歩くと道は完全に途絶え沢床に消える。タイミングをあわせたように大粒の雨が降り始める。

f0194599_22375177.jpg


予想はしていたが水量も多く、腐りはじめた残雪もたっぷり。

f0194599_2239064.jpg


ずぼずぼ股まで踏み抜き、踏み抜いた下には冷たい水が待ち構えている。堪らずアルミワカンをつけて歩くことに。渡渉しにくくなるが背に腹ははかえられない。

f0194599_23122039.jpg


少し広い右岸を行くが、時には冷たい沢を左岸に渡りまた戻る。以前はなかったピンクテープ、赤テープ、赤ペンキが主に左岸つけられていて、少し興ざめ。

f0194599_22393564.jpg


最初に歩いた2年前に道を間違えた支流ポイント。北方向からの流れは完全に雪の下に伏流。西よりから流れてくる本流に沿って進む。

f0194599_2240239.jpg


このあたりから流れは半分くらい雪の下。渡渉も沢を覆った雪の上。そろそろと渡って上手く渡れるときもあれば、踏み抜いて腰の下まで水に浸かることも・・・。対岸にジャンプして上手く渡れることもあれば、ずりずりずり落ちて水に浸かることも・・・・。

f0194599_2242792.jpg



雨、雪、沢水にいい加減うんざりして、震えながら歩いていると、以前はこれが岩小屋だと思っていたニセ岩小屋に着いた。16:20。

f0194599_22442070.jpg


hachiさんによると本物の岩小屋はさらに先らしい。冷えた体に鞭打って先に進む。ニセ小屋から10分くらい進むと右側に大きな枝沢。ただし完全に雪の下で沢音だけが聞こえてくる。大きな岩のようなものが先に見える。本流との合流点から70メートル進んで先ほど見えた大きな岩の裏側に回り込むと大きな岩小屋があった。

16:40 梓川岩小屋。

f0194599_22483020.jpg


前に雪が150cmほど積もって小さく見えるが中はかなり大きい。テントだと5張り程度。雑魚寝なら15人くらいが雨露をしのぐことができるだろう。

中から。

f0194599_22495440.jpg



とりあえず、荷を降ろし雨のなかの薪を集める。集めた濡れた薪に火をつけようと苦労していると、体がブルブル震えてきて寒さが我慢できなくなったので、焚き火&岩小屋でテントなしで泊まる案を諦め、持参したBig Agnes Copper Spur UL1を岩小屋の中に張る。

f0194599_22523134.jpg


完全に雪の下に伏流化した沢から雪に穴をあけて水を汲み、テントのなかに入ってコンロの火をつけると焚き火のことなんてどうでもよくなった。とりあえず熱いお茶を淹れて体を暖めたら、スルメやチーズをツマミにボンベイサファイヤをちびちびやりながら夕飯の準備。

f0194599_22533234.jpg


今夜はいただきものの賞味期限切れアルファー米でカレー。100均のシリコン蓋となんちゃってコージーを使って暖かいカレーライスを食べると、さらにカレーが食いたくなったので、カレーポップコーンも。

f0194599_22542964.jpg


f0194599_22544032.jpg


f0194599_22545359.jpg


これをつまみに音楽を聞きながらまたちびちび飲んでいたけど、よっぽど疲れていたのかあぐらをかいたまま酒の入ったコップを抱え込んで寝てしまったようで気がついたらもう22時。つりそうになった足を揉みほぐして、寝袋にもぐりこんだ・・・・


Kath Bloom 1981-1984

[PR]
by mobydick67 | 2012-05-08 23:26 | Comments(4)
Commented by hachi at 2012-05-10 21:13 x
大雨の後の大変なときの山行となったようですね。
私なら唐松久保沢で撤退です。渡渉時の踏みぬきで水に浸かっても進むファイトには脱帽です。

私が行った時は(多分)国師のタルへの分岐地点より先に赤ペンキは無かったと思います。どこまでそれが付いていたのか気になりますが、私の後に誰かが行ったということか? Webではそのような記録は無い様ですが、国師まで付いてたりして?

それにしても腰まで濡れて大変な状況なのに早いですね。驚きました。
Commented by mobydick67 at 2012-05-10 22:07
hachiさんのおかげで、今回はルートファインディングに時間を取られなかったので、早く目的地のねぐらに着くことができました。

ペンキですが、岩屋の前に垂れた倒木にも同様に岩ヤと書かいてありました。それ以降尾根上ではみませんでしたが、国師の直下50メートルくらいのところで東側にペンキ、赤テープが散見されました。

とりあえず、ひとつ仕事を終えた感じです。
Commented by よたろう at 2012-05-12 23:58 x
大変だったね。すごいな。
尊敬する!
Commented by mobydick67 at 2012-05-13 09:37
よしこ、秩父で待ってたのに!

尊敬するなら酒をくれ!

<< 奥秩父 山、谷、峠そして人・・... 小淵沢 >>