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激安中華ストーブは使えるか?

秋にDealExtremeで激安価格で購入したlingyun F-06。耐久性を試すのと、中途半端に余ったガス缶を使いきってしまうために、家で数十回使用し、さらに先日山でちょっとだけ使ってきたので使用感のレポートを。

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上 MSR WINDPRO
下 Lingyun F-6


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山は外気温は0度(ブタンガスの沸点は-0.5℃)。TKアダプターをかまして、100円のノーマルカセットガスを使用。気温が思ったほど低くなかったので、使用前にガス缶を温めずそのまま使用。すぐに着火するが最初はぼそぼそと。20秒ほどしてプレヒート機構が効いてくると安定。一度安定すればこのぐらいの気温なら火を弱くしても不安定になることはない。



短所が一つ。以前書いたように、ガス管のガス缶側の付け根が回るのはMSR WINDPROにはない小技でなかなか具合がよいが、そのかわりWINDPROに比べるとガス管が若干固くクセがつきやすい。中身の入ったコッフェルなどを載せているときは問題ないが、何も載せていないときにガス缶を動かすとストーブ本体が軽いせいで五徳の足が浮いてしまうこともあって少し怖い。注意が必要。ストーブ台の板に足が固定できるよう細工をすればいいかも。この点WINDPROは比較的ガス管が柔軟なので缶を動かしやすい。途中で缶をひっくり返して液出し使用にするときもストレスがない。計ってみたら径も長さも少し違った。

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上 MSR WINDPRO Φ5.8mm 25cm
下 Lingyun F-6    Φ6.4mm 30cm


耐久性についてはとりあえず10時間近く火をつけて使ってみていまのところ問題ない。ここには書けないような乱暴な耐熱テストも敢行したが問題なかった。液出しも連続して数十分行なっても暴走したりはしなかった。もちろん、WINDPROと比較すると、上記のガス管の柔軟性に難がある他に、もう少しプレヒートパイプが火口に近いといいとか、ガソリンストーブのようにメタ等を使ってプレヒートできるよう下に皿がついているほうがいいとかいろいろ言いたいことがあるけど、なんせ値段が値段、これ以上望むのは酷だ。

ということで、Lingyun F-6は分離型ストーブとしてはなかなか秀逸だし、カセットガスアダプターを利用すればランニングコストの低い簡便なストーブとしても利用価値は高いと思う。


蛇足だが、ノーマルカセットガスは冬山では使いものにならないと言われていて、実際自分も以前はそう思っていたけど、着火については使用前に懐に入れて温めておけば問題にないし、着火してしまえば、分離式なら火にある程度ガス缶を近づければ十分使えるし(もちろん自己責任で!)、さらにプレヒート仕様になっていれば液出しによってさらに安定した高火力が得られる(これも自己責任!)。少なくとも奥秩父、八ヶ岳くらいの高度、気温なら十分使えるというのが実感。
by mobydick67 | 2011-12-19 23:19 | 道具
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