先日観たフルジャノスキーの「グラス・ハーモニカ」は1968年作。
同じ頃にカナダにも音楽に触発された素晴らしいアニメーションを作るライアン・ラーキンという作家がいた。
「シランクス」(1965年)
ドビュシーの曲に着想を得た、アニメショーンでしか表現できない時間。これも生演奏で楽しみたい一作。
「ウォーキング」(1968年)
ただ、いろんな人が歩いたり、走ったり、踊ったりするところを描いただけ。ただそれだけなのにこんなに自由で多彩な表現が可能なのかと驚かされる。画面から飛び出してきそうな躍動感は、3Dなんておよびじゃない。
「ストリート・ミュージック」(1972年)
迸るイマジネーション。天才としかいいようがない。いつ見てもこのままずっと見ていたい、終わって欲しくないといと思う。
こんな素晴らしい作品を作りながらもこのあとスランプに陥って不遇な時期を過ごしたラーキン・・・
ライアン・ラーキン やせっぽちのバラード
ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション [DVD]
創るということの業を感じさせるアーティストの一人。