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点の記を読む

地形図の楽しい読み方 不思議でおもしろい地図の世界へ (ヤマケイ山学選書)

地形図に関する基本知識、雑学から、地図読みのちょっとしたノウハウまで幅広くコラム形式で書かれた読みやすい本。地図に関する興味を深め知識を広げることができる。

この本の最後のほうに国土地理院(Geospatial Information Authority of Japan)のサイトGSI HOMEPAGE点の記を閲覧できると書いてあったので覗いてみた(基準点成果等閲覧サービス)。点の記以外の基準点の緯度経度、高度、名称などについては登録なしで閲覧可能だが、PDFファイルでサイトに置かれている点の記を読むにはユーザー登録が必要になる。こちらの接続スピードにも原因があるのかもしれないが、このサイト、とても重い上に、GUIが今ひとつ直感的でないので使いづらく、使い方に慣れるまでには時間がかかる。またやっと目的の三角点の情報にたどりついてもすべての基準点の点の記が存在するわけではないようだ。例えば、甲武信岳頂上(2475m)に三角点がないことはよく知られているが、近辺の三角点としては木賊山頂上(2468.6m)に三等三角点、三宝山頂上(2483.3m)に一等三角点があり、それぞれ上記サイトで点の記を閲覧可能。そこから奥秩父縦走路を西に進んだ国師ヶ岳頂上(2591.8m)には一等三角点があり、これも点の記も閲覧可能だが、さらに西の金峰山頂上(2599m)は三等三角点があっても点の記はない。

国師ヶ岳の点の記。このように三角点周辺の簡易図(右下)も添えられている。

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三角点の実物は写真右下(2009年5月4日)

点の記を読む_f0194599_024364.jpg


ピークを踏んだ時には、下山後こうやって点の記を確認して楽しむこともできるだろう。ちなみに「劒岳 点の記」は小説も未読、映画も未見、そしてピークも未踏。小説は読んでみたい。


またGSI HOMEPAGEでは電子国土基本図(オルソ図)が公開されていて、過去(1970年代半ば)の航空写真も閲覧可能。これをグーグルなどの最新の航空写真と比較してみるのもおもしろいかもしれない。そういえばGoogle Earthにも古い航空写真が見れる機能があるらしいが、未だに使ったことがない。

ここのところカシミールTrekkingMapEditorといったソフトを使ってGSIの地図データを見てばかりいて、本家本元のサイトはあまりチェックしていなかったけど、使い勝手は別にして色々な新サービスが提供されているようなのでこれからは時々覗いてみよう。
by mobydick67 | 2011-02-15 00:22 | 山の備忘録
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