奥秩父の藪尾根を歩く 3 八幡尾根、下山

2010年11月22日

5:00 風の音で目が覚める。
夜中に目が覚めたときに外に出てみると星と月が輝いていたが、朝になると予報どおり曇。気温0℃。ちなみに昨日頭に巻いておいた手拭いが藪漕ぎ中にかぎ裂きに。気に入っていたので残念。

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アルコールストーブで湯を沸かし、お茶。昨夜水で戻しておいたアルファー米山菜ご飯を湯煎にして、その湯でインスタント味噌汁を作って一緒に食べる。食後は練乳入りコーヒー。簡単に荷物をまとめ、テントを畳んで、6:00。曇っているせいもありまだ暗くてヘッドランプなしでは行動できない。それでもこの日は予報では午後から天気が崩れるらしいし、ただ立っていても寒いので出発することに。

とりあえず目の前の10mほどの岩のピークに登ってみる。石楠花の藪を避けて右側から巻きながら登ると岩の上に標柱と札があり。また昨晩は見なかったほぼ同じくらいのピークが霧の中南方向すぐ近くに見えた。地図で確認するとどうやらそのピークが八幡山ピークらしい。針葉樹、石楠花のミックスした藪を下って鞍部に出てひと登りしたらそのピークについた。頂上はごつごつした岩と藪でスペースはほとんどないが南側が巨石の折り重なる岩場になっているのでまず八幡山ピークに間違いないだろう。

6:30 八幡山ピーク。

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隙間に落ちたら絶対に登れそうにない巨岩が重なりあう岩場を右に巻き、左に巻き、あるいはおそるおそる乗り越えて越えると、そこここに赤テープが出てくるようになった。このあともここから下ではテープが要所要所に巻いてあった。

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6:50 ちょっと開けた鞍部に錆びたトタン板、ワイヤー、古い酒瓶などが散乱。木材運搬用ワイヤーの支点でもあったのだろうか。

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標柱と赤札は境界尾根に忠実につけられているので、場合によっては藪や岩に阻まれて辿れないが、赤テープは歩けないところは巻くようにつけられていて助かる。それでもこのあたりは枝尾根が多く派生していて迷いやすく、何度か行っては戻りを繰り返す。

 
7:40 尾根の左、東側が崩落した崖を通過。ここを過ぎたあたりから踏み跡もはっきりとしてきて藪も少なくなり歩き易くなってくる。

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チョキの一つ手前のピーク前の鞍部から右、西方向に踏み跡があったので辿ってみるとこのような杭が。



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水源監視道だろうか。地図で確認するとこのあたりで八幡尾根は地図上の山道に一番近づいている。今回はチョキまでは八幡尾根を辿る予定なので2、300m進んでまだ先に道が続いていることを確認して八幡尾根に戻った。

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8:30 チョキのひとつ手前のピーク。金峰の五丈岩のように、なぜか頂上に岩が乗った(残った?)ような形のピークが多い。

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8:45 チョキ頂上。三角点を確認。小雨が降り始めた。

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このまま八幡尾根南にを辿って、林道まで降りてしまうと、バス停までは長い林道歩きが待っているので、このチョキから八幡尾根を離れて西に進路をとって増富温泉に方向に近い林道を目指して進む。右手にストック、左手にコンパスを持って尾根を辿って西に進む。幸い人の手の入った疎林で歩き易い。

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広い尾根に乗って下ると、コンパスが指す方向よりも少し南側、左方向に尾根は続き、しばらく行くと前方にガードレールのある林道が見えてきた。

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9:20 林道到着。意外に早かった。

このとき意外に早かったことと、少し南に寄ってしまったことをちゃんと疑問に思えばよかったのだが、林道についたことに安心し、とりあえずこの未舗装の林道を右、西方向に進んだ。すぐに左手に大きな鉄塔が見えてきて、しばらく行くと道はUターンして東方向へ。

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???おかしい、進む方向を間違えたかと思い来た道を戻り、林道に出たち地点から今度は南方向に進んでみた。だが、この道も30分ほど進んでもずっと南へと続く。北西に行きたいのだ。???おかしい。ここで再度地図をよく見て、やっと気がついた。思っていたより少し南東の林道に出たのだ。鉄塔こそ地図に記載されていないが、送電線はちゃんと記載されている。あやうく林道で道迷い遭難するところだった。この林道は南から北に走り大きくUターンしてまた南に向かっているのでまた来た道を北上し、Uターンしているところまで戻る。ここから林道を離れて藪を下れば少しは早く増富方向に続く林道にショートカットできそうだが、雨も本降りになっていてもうそんな気力もなくとぼとぼと林道を南に向かい、舗装された林道に出たところでまた北上、ひたすら歩いて歩いて、林道に出て2時間半歩き続けて、12:00。やっと目的地である増富の湯についた。

増富の湯はなぜか湯がぬるく、雨の林道歩きですっかり冷え切ってしまった体には物足りなかったが、食堂のつまみ、生ビールはなかなかよかった。休憩場の自販機にエビスがなぜかスーパードライと同じ値段で入っているのもいい。

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休憩室で缶ビールを飲みながらゆっくり休んでから、バスに乗って韮崎へ。客は私一人だけ。

中央線にワインを買って乗り込むとイジルからメール。高尾までお迎えにきてくれるらしい。嬉しいじゃないですか。

高尾駅で1日半ぶりに再会。南口駅前の居酒屋「彦酉」。古くて小さい店だが酒もつまみも充実していて旨い。お店の人もとても気持ちがいい。大当たり。またいい店を見つけた。

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家が遠いなあ。
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by mobydick67 | 2010-11-27 11:20 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(2)
Commented by 1号 at 2010-11-29 08:25 x
mobyさんおはようございます。いつも緻密なレポを読ませて頂き
有難うございます。読み終わると何かご馳走を食べた後のような満腹感がありますね。

来シーズン、少しは違う山も歩きたく思っております。また再会したときに
お話聞かせてください。では。
Commented by mobydick67 at 2010-11-29 22:44
川上様、いつもありがとうございます。

来シーズンは是非どこか他のお山をご一緒させてくださいね。手始めに、厳冬期の甲武信ヶ岳で一緒に呑みませんか。
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