奥秩父の藪尾根を歩く 2 八幡尾根

2010年11月21日

4:00 起床。
気温-5℃。予想したほど気温は下がらなかった。


7:15 甲武信小屋出発。
国師ヶ岳を経て、黒金、乾徳、徳和と歩く予定のづめは一足先に7:00に出発。イジルパーティ3人、晴ちゃんと甲武信頂上へ。


7:30 甲武信ヶ岳頂上 快晴。

昨日歩いた天竺平尾根。

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これから歩く奥秩父主脈縦走路。奥に頭をのぞかせる南アルプスの尾根は冠雪。

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縦走路と毛木平方面への分岐で、晴ちゃんとイジルパーティの女性2人は毛木平方面へ、私とイジルは縦走路へと道を分ける。が、縦走路に入って10分もたたないうちに、イジルが体調不良で来た道を戻り、毛木平方面へと下山することに。藪を一緒に歩くのを楽しみにしていたけど、一人と決まればそれはそれで悪くない。朝日にきらきら輝く晩秋の縦走路を進む。できれば先に出たづめに追いつこうとスピードを上げる。が、あとで聞いたら差は縮まるどころかどんどん開いていたようだ。おそるべし、づめ。

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8:40 富士見

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9:30 東梓

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11:00 国師ヶ岳頂上
ここで、一人になったことだし岩屋林道に入ってみようかとも迷ったが、もしも遭難したときに家族や小屋に伝えてある予定と違うところを歩くと困ったことになるのでやめておく。ここを下るのは来年にお預け。ちょうど誰もいなかったのでシリアルや菓子パンで昼食。

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北奥千丈岳への分岐。づめはいまどの辺を歩いているのかなあ。イジルは無事に下山したかな。このあたりから登ってくる人とたくさんすれ違う。みんな軽装。

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12:00 大弛小屋。
水を3L汲ませてもらう。小屋の人に聞くと、本来前日20日に閉鎖される予定の林道が好天のためにまだゲートを開けてあるとのこと。どおりで人が多いはずだ。小屋の前の林道には駐車多数。

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12:30 朝日峠
ここの北面はペンキがついていて下れそう。


13:00 朝日岳。
このあたりから金峰から下山してくる人とたくさんすれ違う。


金峰ピーク手前より。八ヶ岳の稜線にも雪はついていない。

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13:40 金峰山頂上 好天の日曜日、林道ゲートが開いているせいもあって人が多い。素通りして先に進む。これから入る八幡尾根の始点を探しながら頂上の稜線を歩く。

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14:00 尾根の頂上付近はガレているよいうなので、すこし手前から登山道を離れてハイマツのなかをトラバースぎみに尾根にとりつく。ハイマツのしたも大きめの岩がゴロゴロしていて歩きにくい。

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尾根に乗ってしばらく藪を漕ぐと木を伐ってつけた道らしきものにたどりつき、それを辿って下っていると境界を示す赤い金属札と標柱をみつけ一安心。このあと木を伐った跡とこの標柱、札を辿って進む。が、藪や岩で忠実に尾根の境界をたどることはできず、かといって尾根を巻いて藪をこぐのも難儀でなかなか進み辛い。

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左ピークが八幡尾根とりつき。右のピークは五丈岩。途中の岩場は頂上から見て右を巻いた。

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標柱には赤い「恩(旧字?)」が。恩寵林の印か。

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14:50 2333mピーク?

ここから境界尾根は西に走り、枝尾根も派生するので、コンパスと地図を睨みながら。樹林帯のなかで展望もないので、プロトレックの高度計を頼りにし、さらに歩行距離を頭の中で予想しながら進む。薮も密になりとても歩き難い。トウヒなどの針葉樹はともかく、地面から斜めに枝を伸ばす石楠花密生帯はとても突破できないので迂回。巨岩が重なるところも多くこれも迂回。そのためか境界線を見失うことも多く、10歩進んで3歩戻る、といった感じ。もともと全行程2泊3日を予定。八幡尾根にとりつく前まではもしかしたらこの日のうちに下山できるかとも思ったが、やはりそんなに甘くはなく、尾根の上で一泊する必要がありそうだ。


ちなみに今回登りも降りも厳しい藪漕ぎが予想されたのでザックは生地にダイニーマを使ったGOLITE JAM。サイドポケット、メッシュ部分が弱そうで破れるのではと心配したけど大丈夫だった。この部分も意外に強そう。またダイニーマの長めのスリングを2本持参したけど使うことはなかった。手が塞がると枝をかき分けられないし、藪ではストックが邪魔になることも多いのでワンストックで。

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藪、

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藪、藪、

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藪、藪、藪・・・・・・

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古い木製の標柱。

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2150mあたりの鞍部岩の上の祠。

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16:30 日が落ちて暗くなる。プロトレックの高度計が2080m近くを示し、八幡山の側まできたことがわかった。もしかして目の前の岩場の上がそうかもしれないが、もう暗いので登るのはやめてその手前の鞍部の木立の間にテントを張ることにした。今回もBig Agnes Copper Spur UL1のインナー抜きフットプリントとフライのみの仕様。

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17:00 ひとりで乾杯。泡盛「国華」43度を水と持参したシークワサー果汁で。カマンベール、メザシ、スルメ。落ち着いたところで湯を沸かし、アルファ米ピラフ、ミネストローネスープ。腹が落ち着いたらまた飲み始める。

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ラジオの入りが悪い。BLUES、BLUESを!

Dark Was the Night/Blind Willie Johnson



奥秩父の奥深く。闇と静寂。ひとりも悪くない。
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by mobydick67 | 2010-11-26 14:32 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(2)
Commented by jackie at 2010-11-27 00:29 x
地図見ながら読んでたらドキドキしてきました。
八幡尾根ですか。金色に輝く高い所から暗い底に向かって
どんどん落ちて行くのですね。

それにしてもマイナー尾根に一人でBlind Willie Johnsonですか。
Dark was the night-Cold was the groundですか。
山夜にBlind達のMoan'は強すぎです。僕は絶対に聴けません。
それなので猛烈に羨ましいです。

あぁ、僕もそこで聴きたい。
Commented by mobydick67 at 2010-11-27 09:41
jackieさんこんにちは。
いつもコメントありがとうございます。

八幡尾根、歩くの(特に下るのは)大変でしたが、
尾根なの陰気な感じがしなくてよかったですよ。

暗くて寒い曲は別に選んで聞いたわけではなくて、
iPodでジャンル選んでシャッフルしたらいきなり一曲目!
この小さな箱の中に誰か入ってるのかと思いました。

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