奥秩父縦走 さらに奥へ その1 岩屋林道


今年のゴールデンウィークも奥秩父縦走。今年は主脈縦走路へのとりつきと下山にマイナールートを歩いてきた。



2010年5月2日 

4:30 起床。身支度を整え出発。最寄り駅へ。

なぜかタコに頬摺りする広末涼子に見送られて・・・

f0194599_17342146.jpg




京王線車中でイジルと合流。今回は私、息子、イジルの三人で縦走に臨む。高尾で中央本線鈍行松本行に乗り換え。混んでいて立ったまま甲府までいき、そこでやっと空いてきたので座った。小淵沢で小海線との待ち合わせが1時間ほど。ホームに座り込んで駅弁。足らないので立ち食いそばも。

f0194599_1735389.jpg


f0194599_17352160.jpg



観光客で込み合った小海線で信濃川上へ。


10:40 信濃川上駅着。予約しておいたタクシーに乗り込む。今日は岩屋林道(廃道)から国師ヶ岳を目指すが、村営バス終点の梓山から林道入口の町田市自然休暇村までは歩いて1時間ほどかかるため、時間節約のためタクシーを利用。


11:10 町田市自然休暇村出発。

f0194599_1736461.jpg


左が林道地蔵線、右が梓久保林道。右をいく。途中釣り人の停めた車が何台かあった。梓川本流に沿って未舗装の林道をいく。途中何度か橋を渡る。

梓二号橋
f0194599_17364331.jpg



このあたりでソロハイカーとすれ違ったので少し話をすると、この道に詳しいのでもしやと思い尋ねてみるとやはりヤマレコにこの岩屋林道の山行記をアップされているhachiさんだった。奇遇。今年も偵察にこられたようだ。この先道はあまり良くないとの情報をいただく。


12:00 一つめの作業小屋跡。

f0194599_17382916.jpg


f0194599_173952.jpg




12:15 林道分岐。左の道は唐松久保沢の右岸に沿って続く。ここは右に進みすぐに砂防堤の上で水量の少ない唐松久保沢を渡ると、道は尾根の北面になり雪が30cmほど積もっている。ここから日陰には雪が残る道が続く。

少し行くと閉鎖されたゲート。

f0194599_17404587.jpg


f0194599_17443418.jpg


f0194599_1757519.jpg



支流東沢を橋でわたり、少しいくと梓川本流にかかる崩落した橋に出た。時間は13:00。

水量が少ないので渡渉は簡単。

f0194599_1742206.jpg


渡った左岸そのまま獣道のような薄い踏み跡を辿りながら進み右岸に渡渉しなおすとすぐに2番目の作業小屋跡に出る。このあたりはテープが随所に巻かれていて迷うことはないが鹿その他の獣の足跡多数。

f0194599_17453469.jpg



13:30 3番目の作業小屋跡。屋根が落ちているのでビバーグにも使えないだろう。

f0194599_17462496.jpg





このあたりは国土地理院1/25000地形図で北側に盲腸のように道が迂回しているところで計画時に不思議に思ったが、ここだけ2~300メートルほど車が通行できそうな幅の道を作った跡があり、その幅を確保し斜度を抑えるためにこのようなつづら折りになっているようだ。今はすっかり針葉樹の幼木が密生した薮と化した道を進む。積雪は30~50cm、膝程度のラッセル。

f0194599_17564335.jpg




林道跡が消えると雪も深くなり沢筋を右に左に渡渉しながら歩くことになる。沢筋を進めなくなると樹林帯の中を高巻き、また沢に戻りを繰り返す。テープなど道を示すものはまったくない。倒木も多い。沢は水量が少なく、流れも緩やかで渡渉は比較的簡単。積雪は50cm~1m程度で北面の谷で気温が低いせいかそんなに踏み抜くことはないが、沢なのでたまに踏み抜くと深い。空が暗くなり少し雪がちらついてきた。

f0194599_17572680.jpg


f0194599_17493524.jpg


f0194599_1750332.jpg



15:30 二つの沢の出合いに出た。水量は同じくらい。荷物を置いて偵察に出てみたが右側は暗くて狭い沢で左側は明るく緩やか。右側の沢の左岸は傾斜がきつく歩きにくそうだが、左側ならば右岸、左岸どちらでも歩けそうなので、左の沢の左岸をいくことにした。雪が深くなり踏み込むのでイジルはスノーシュー(MSR DENARI ASCENT)、私はアルミワカン(エキスパートオブジャパン)、息子はプラワカン(シンコー)を装着。登りに備えた。

f0194599_17584731.jpg


f0194599_17591830.jpg



そのまま400mほど進むと沢の流れは雪の下に消えた。そろそろあるはずの岩小屋が見つからない。谷筋も不鮮明になってきたがそれでもコンパスを見ながらほぼ南へと斜面を登った。トウヒの幼木が生えた林が近づいてきて斜度も緩やかになったあたりで進行方向左の東側わりと近いところに尾根近づいてきて、右側南西の方向に顕著なピークが緩い谷をひとつ隔てた向こう側に見えてきた。よく見るとそこが周りで一番高く、西側に前国師もはっきり判別できた。ここでどうやら道を間違えていることに気づいた。沢の出会いで右をゆくのが正解で、最後のところで谷ひとつ分左、東側にズレて南下したようだ(地図赤線。青いポイントが岩小屋)いまさら出会いまで戻ったり、谷に降りて登り直すのも面倒なのでもうあきらめてそのまま南進しているとほどなく国師ヶ岳と甲武信ヶ岳を結ぶ主脈縦走路にぶつかった。

f0194599_1841517.jpg


16:50 縦走路に出る。

f0194599_183528.jpg



時間も遅いし、ピークへのこだわりはないので国師ヶ岳には行かずそのまま縦走路を甲武信方面へ向かう。17:00を過ぎた頃から幕営に適した場所を探しながら進んでいると17:30、1月末のづめちゃんとの奥秩父主脈全縦走の際、二泊目夜に幕営した鞍部についた。日が長いのでまだ進むこともできるが、明日は甲武信小屋までの予定なので無理して進む必要もない。ここを今日の宿とする。イジルは2人用ツエルト、私と息子はgolite valhalla 2+。

f0194599_1834728.jpg


設営が終わって、荷物を片付けた頃には陽が沈み始めた。

f0194599_1851138.jpg


こちらのテントで3人で夕食。ワイン、泡盛、イジルのウイスキー、カマンベール、めざし、牡蠣の燻製、カレーソース付スルメ、パスタ・・・・風もなく静かな奥秩父の山深いところで息子、友人と楽しい夜・・・・




岩屋林道について・・・

水量の少ない梓川に沿って緩やかに南進する道で、特別危険なところはないと思う。道がなくなってからは沢歩きになるが、流れが緩やかなので渡渉も容易。ただ雪がない時期は藪や沢の道はかえって歩きにくいかも。アイゼン、ワカン、ビバーグ装備などフル装備で、ある程度のラッセル、藪漕ぎ覚悟で入ればGW前後の天候に恵まれた日なら静かな山歩きを楽しめると思う。

現在は一般登山道ではないし、途中から道は不明瞭なのでもしもこれを読んで入山する場合も慎重に万全の準備をした上で臨んで欲しい。

私も最後のつめで道を間違えたのでいつか再度歩いてみたいと思う
[PR]
by mobydick67 | 2010-05-06 18:21 | 奥秩父:山歩きと備忘録 | Comments(4)
Commented by ひらの at 2010-05-07 17:27 x
いま甲武信からの帰り、隼温泉で楽しく拝読しました。マイナールートは面白そうですね。私は専らメジャールート!
今日は電車なのでワインを
Commented by mobydick67 at 2010-05-07 23:38
ひらのさん、おかえりなさい。
マイナールート、ハラハラドキドキでした・・・
隼で温泉とビール、電車でワイン・・・定番です!
Commented by yabukogi at 2010-05-09 11:38
いやぁ.... あずさ2号橋が存在することは、知りませんでした。
そうでしたか。むかしこの辺りは歩き込んだつもりでしたが
こんな橋がありましたか。
さよならは、いつまで経っても、とても言えそうにありません。
ええ。僕にとっても、奥秩父は、まぶしいひとつの、青春なんです。
Commented by mobydick67 at 2010-05-09 17:30
下の薬莢の写真とあわせて、そう、狩人の梓2号です!

失礼しました・・・


奥秩父がまぶしい青春なんて、、、うらやましいです。さよならなんておっしゃらないで、いつか一緒に歩きませんか。
<< 奥秩父縦走 さらに奥へ その2... 中央線は・・・ >>