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冬季奥秩父山行の装備について

・足回り

靴下  SmartWoolExpedition
靴    LOWAのアイガー(片足1150g)
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ISUKAのライトスパッツロング
Kajitaxの8本爪アイゼン FB-8
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靴、アイゼンは冬の山にのぼりはじめた頃からほとんど変わっていない装備ばかり。
靴の中が濡れることはなかったし、寒いということもなかった。が、しかし・・やはり重い。最近はもっと軽い合成繊維の靴がでているのでせめて片足1000以下のものに変えたい。先立つものがあれば・・だが。
他の人が使っているのをあまり見たことがないが前爪のない8本爪のアイゼンは奥秩父にはぴったりだと思う。8本爪とはいえ爪の長さは10,12本のものと変わらないので急な氷の斜面を前爪を利かせて登る、というようなシチュエーションがない森林限界前後の高さの山ではこれで十分だと思う。

山行前、アルミワカンタイプのエキスパート・スノーシューズの購入を検討したが結局購入しなかった。結果オーライだがもうあと20cm雪が多かったらワカンかスノーシューなしでは甲武信頂上や雁坂への縦走はできなかっただろう。私にとって今回の積雪量はワカンやスノーシューなしで歩けるギリギリのライン。
ワカンジキタイプかスノーシューかという選択肢については、アイゼンを着けたまま装着できるワカンタイプのほうがいいと思う。エキスパートスノーシューは爪が大きいのでその歯が利く状態では短いアイゼンの爪はあまり利かないと思うが、アイゼンを効かせたいときはワカンを外すだけでよい。いわゆるスノーシューだとアイゼンの着脱という手間が増える。と、頭の中で考えてみるのだが、ワカンもスノーシューも実際につけて山を歩いてみたことがないので分からないことが多いなあ(浮力とか歩き易さなど)。まあまた次の山行前にもう一度悩んでみよう。

・寝床

結果論だがもう一つ軽い寝袋(U.L.アルパインダウンハガー3)でも良かったかもしれない。去年テント泊で寒い思いをしたのでついオーバースペックになりがちだ。防寒着など寝るとき以外にも保温を果たせるものを増やし、寝袋と併用すればもう少し寝袋を軽いものにしてもよいだろう。マットのProlite4は以前のサーマレストU.L.に比べ厚みが増した分温かいような気がした。また昨年はマーモットのダウンセーターを湿らせてしまい寒い思いをしたので、今年は化繊綿のモンベルU.L.サーマラップパーカを購入して持参したが、これは良かったと思う。ロフトではダウンセーターに敵わないが結構暖かい。

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・ストーブ

MSRのWHISPERLITE INTERNATIONALE、いつもの事だが絶好調だった。ただ、わかってはいたがガソリン1Lは多すぎ。650mlボトルで十分。一人だし。
息子の(一昨年のクリスマスプレゼントとして与えた)プリムスP-153でも良かったのだがまだいまひとつ私のなかでガス量、種類と火力や使用できる時間の関係についての経験値が低いためついつい使い慣れたWLIを持ってきてしまう。ただテント泊の場合室内でガソリンストーブを使う勇気がないので湯沸しを狭い前室でしなければならない。雪雨が降っていたり風強いと辛い。少なくとも冬場だけでもLPガスのストーブを使うようにしたい。
蛇足だが先日Hiker's Depotで購入したLight My FireのFire Steel Scoutを暇だったので2日目の夜に使ってみました。rwalkerさんのブログで少し予習しておいたのだが、WLIの下のお皿に溜めたガソリンに着火させるにはちょっとこつがいります。皿が低いひっこんだところにあるのでなかなかうまく火花が飛ばせない。力をいれてやろうとするとストライカーがストーブにあたりひっくり返してしまいそうになり怖い。そこで、左手で握ったフリントに右手でストライカーを45度ぐらいの角度で押し当てそれを鉛筆を削るときの要領で左手親指でゆっくり押すとうまく着火できました。大事なのはストライカーを押し付ける強さで速さはあまり関係ないようなのでゆっくり押せばよい。

・その他

400mlのテルモス持参したがこれは気温零下で日中行動する冬山では必須。山用のものではなく少し重いがその重さ以上の価値がある。

BDのトレイルコンパクトをダブルで使用したが、いつも息子と1本づつシングルで使用しているが、やはりダブルのほうがよい。特に雪山では。今後はダブル使用をスタンダードにしよう。ただ他の方もブログで指摘されていたが、雪の中で使っているとグリップのスポンジ?部分に雪がつきそれが手の温度で溶けては凍り・・・・というのを繰り返してひどいと倍ぐらいの太さにまで氷がついて、一度ついてしまうとなかなか取れない。昨年経験済みなので今年は少しでも氷がつき始めたらまだ薄いうちに歯でかじってこそげて対応。以前同じBDのExpedition Poleを使っていたがこちらは重いが取っ手が樹脂製でそんなことにならなかった。最近トレイルコンパクトが山の雑誌でスノーシューイング時のポールとして商品紹介されているのを見かけた気がするが大丈夫だろうか?このトレイルコンパクト、軽いが剛性に欠ける面もあるのでそのことはまた後日述べてみたい。


〔まとめ〕

出発前飲料、食料込みでザックは17Kg。重い。もう少し減らしたい。重ければラッセルもつらい。
アルミワカンがあれば少し楽かもしれないが、着けていない時の荷は重くなる。テントをツエルトにすれば減量できるが、そうすると今回のように冬季小屋を使ってしまう機会が増えてしまいそう。できれば冬でも幕営でいきたい。たかが二泊だがやはり冬は色々難しいなあ~。いつかは冬季奥秩父主脈全縦走してみたいのだが問題山積みである。
装備ではないが、やはり少し行動時間が長すぎたので、もうあと1、2時間短くしてその分テント設営に余力を残して行動する必要があるな。
by mobydick67 | 2009-01-17 22:19 | 奥秩父:山歩きと備忘録
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